SPAC文芸部 横山義志
2014/07/02
街中ではオフのポスター貼りがはじまっている。静かな町に、少しずつ祭りの空気が広がっていく。
14:20集合で15:00石切場到着、の予定だったが、ドライバーとの行き違いで16:00近くに・・・。
16:00には俳優も到着。すぐに楽器と小道具を舞台に運び、セッティングがはじまる。17:30サウンドチェック、19:00稽古開始。早速衣裳を着て、石切場の舞台に立つ。グランシップでほぼ原寸大の装置を組んで練習してきたとはいえ、張り詰めた雰囲気。白一色の衣裳が灰褐色の岩壁に映える。神様を真下から見上げてみると、たしかに崖と同じ大きさに見えたりする。間近にそびえる岩壁が音を返してくれるのか、静岡の野外劇場よりも音に迫力がある気がする。
湿気があるため、皮物楽器は時間が経つと音が少し鈍くなる。最後に盛り上がらなくなってしまってはつまらないので、音の響き具合を調整していく。
大団円の太鼓の響きに惹かれてか、気がつくとフランス側スタッフの多くが客席に。昨晩午前4時まで調整した明かりの下で、俳優が躍動するのをじっと見つめている。昨日までは舞台だけ、照明だけ、マイクだけだったのが、俳優が入った途端に全てに意味が宿っていくのは、いつ見ても不思議なもの。
午前1時稽古終了、スタッフ作業が再開。午前5時まで照明作業ののち、退出。
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アヴィニョン演劇祭 公式プログラム
SPAC 『マハーバーラタ~ナラ王の冒険~』
公演日程:7月7日~19日 会場:ブルボン石切場 ※詳細はこちら