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2014年9月26日

『綾の鼓』ブログ1 ~宮城聰+三島由紀夫 +<SPAC俳優+文芸大生>~

KAAT『マハーバーラタ』公演から2週間・・・

スタンディングオベーションで拍手が鳴り止まなかった千秋楽。
劇場での興奮が、今なお記憶の中で熱を帯びて残るなか、

早くも新作に取り掛かる、宮城聰とSPAC俳優。

・・・と、女子大生。
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その素顔は、浜松にある
静岡文化芸術大学(以下、文芸大)の学生さん。

2

初々しい。

文芸大の薪能プロジェクトとSPACのコラボで
三島由紀夫の近代能楽集から

『綾の鼓』

を来週10/2(木)、文芸大の講堂で上演します。

窓越しに見える女性に心奪われた老人。
「鼓」がもたらす悲恋の行く末。

出演は、SPAC俳優と、このお二人。
宮城作品の代名詞でもある、
「言動分離」の上演スタイルで稽古は進みます。

二人にとっては、初めてのことばかり!
プロの稽古現場で緊張しつつも、
声を出して、動いて、とにかくやってみる。
わからないことはSPAC俳優がフォロー。

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SPAC俳優の日課、スズキ・トレーニング・メソッドの指導も受けます。

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「三島戯曲では、全てが言葉になって伝えられている。
全存在が言葉に置き換えられていると言ってもいい。
だからこそ役者は、全身全霊で台詞を言わなくちゃいけない。」

宮城の作品解釈の話に、二人はすっかり夢中のご様子。
制作担当の私も、大学の人気講義か?、と見まごうくらい
ノートが埋まるほどのメモを取ってしまいました。

公演まであと1週間。

SPAC俳優からは、
「ナラ王」を演じた大高浩一をはじめ、
『マハーバーラタ』にも出ていた6名が出演。
浜松出身の石井萠水は、地元への凱旋となります!

そしてなんと、この公演、入場無料
さらには申込不要です。
詳細はこちらでご覧ください。

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SUAC-静岡文化芸術大学×SPAC-静岡県舞台芸術センター
連携事業公演
近代能楽集 『綾の鼓』

作 :三島由紀夫
演出:宮城聰
出演:
<SPAC>石井萠水、大高浩一、桜内結う、鈴木麻里、吉見亮、渡辺敬彦
<静岡文化芸術大学>星万莉子(芸術文化学科)、 山浦一紗(芸術文化学科)

10月2日(木) 18:30開演(18:00開場)
静岡文化芸術大学 講堂
(静岡県浜松市中区中央2-1-1)
入場無料(申込不要)

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SPAC制作部・佐伯風土