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2015年6月29日

『マハーバーラタ』 モスクワ日記(2)

SPAC文芸部 横山義志
2015年6月26日

8:40ホテルのレセプション集合、9時に小屋入り。

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装置のトラックも無事に到着。屈強なロシアの舞台班が、重い木箱をどんどん運び出してくれる。

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ロシアの劇場では客席の真ん中に大きな通路があるのも普通らしい。なんだかもったいない気もするが、俳優が客席から登場するには絶好の配置ではある。

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早速各班に分かれて作業。アヴィニョンの石切り場と違って、ちゃんとした劇場なので、作業がスムーズ。

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この劇場では昨晩まで伝説的バレエダンサー、シルヴィ・ギエムが踊っていて、楽屋で残り香を探す人も。

▼ こちらはヘアメイク用の楽屋
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今回、上演場所として提案されたのは1923年創立のモソヴィエト劇場(Театр Моссовета)。ソヴィエト連邦が誕生して間もないころに作られた。当初は私設の劇場だったらしいが、のちに「モスクワ市ソヴィエト(評議会)劇場」を意味する現在の名前に改称された。『マハーバーラタ』はアヴィニョン演劇祭でのリング状舞台を完成形として、それ以外の形式ではもう上演しない方針だったが、モスクワでも有数の歴史を誇るこの劇場での上演を熱望され、「プロセニアムバージョン最終上演」として公演することになった。

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作業は順調に進み、俳優は19時前に退館、翌日は午後入りに。スタッフは23時頃退館。