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2010年5月9日

<萌目線。vol41>俳優インタビュー。三島さん「ロビクル」韓国公演編

コロンビアから帰国後、すぐに『ロビンソンとクルーソー』のためお一人で韓国へ渡られた三島さんが帰っていらっしゃいました!
 
怒涛のコロンビア公演の直後に、韓国で三島さんを待ち受けていたものとは?!
 
お話を伺いましたので皆様にもご報告します!!
 
萠水(以下、萌え):お疲れ様でした!韓国公演いかがでしたか?なんだか大変だったみたいですけど・・・
 
三島:フェスティバルの真っ最中で、コリペのメンバーはみんな大忙しだったんだよ。

『ロビクル』の稽古場は野外だったんだけど、雨がふって中止になったり、相方のキム・ミスクさんは他の作品も抱えていて稽古場にほとんど来られなかった。

初日の前日に打合せと動きの確認をして、あとは本番って感じだったんだよね。

初日は満席だったんですよ!お客さんのテンションもさることながら、ミスクさんの盛り上がりたるや・・・爆走しまくり!

彼女は、お客さんが入ると「客席を盛り上げよう」っていうスイッチが入る。お客さんとのコミュニケーションをとる天才なんだと思う。

その才能を発揮しまくり!打合せや初演のときには無かったパフォーマンスが本番でどんどん出てくるんだ!

静岡で仲谷くんと上演するときは、お魚の役として戸惑う観客に舞台に上ってもらうっていう演出だったシーンなんかは、ミスクさんが演じる朝鮮人が普通のお客さんを舞台に上げたら突然お魚の演技までやってもらったりして、客席は大盛り上がり!

ミスクさんの観客を惹きつける偉大さについていったことによって、こっちも必死ながら楽しくなってきて、自分の新境地へ行った感じ。

まさに「リアルなロビンソンとクルーソー」でした(笑)。

「大間抜けな日本人と超敏しょうな韓国人との格闘!」って感じでした。

萌え:ラストはどうなったんですか?

三島:仲谷くんとのバージョンでは日本人に観てもらうことを前提に創ったから、二人の友情が芽生えたのに別れなきゃならないっていうしみじみした感動のシーンだったけど、韓国でやったバージョンはね、最後まで笑いにもっていって、友情は芽生えているんだけど、もしかしたら最後まで通じ合っていなかったんじゃないかって終わり方だった。でも韓国の人にはそれがウケるんだよね。

ほとんどアドリブのような芝居で、私は韓国語はほとんど分からないし、お互いに本当に鬼気迫ってやっていたんだけど、両方の言葉が分かる人が見たら、きっと最後までとんちんかんな会話だったと思う(笑)

でもね!一度アドリブで、最後にウィスキーのビンを渡して「中はからっぽだけどな」って日本語で言ってみたんだけど、

そしたらなんでだかそれが伝わったみたいで。そこからまた格闘になって演技がもりあがって、あれは面白かった!

萌え:おお!

三島:今回の韓国滞在の財産は、二人の天才俳優に出会えたこと。キム・ミスクさんと、ビョン・ジンホさん。

萌え:・・・ジンホさんとは?

三島:春の芸術祭『太陽の帝国』の主演の俳優さん! 

なんと三島さんが韓国で出会った天才俳優がもうすぐ静岡にやってくる・・・?!

三島さんオススメ『太陽の帝国』の見所はまた後日!

 ひとまず三島先輩、お疲れ様でした!!

みしまかんこく 004