長かった梅雨が明け、夏真っ盛りの8月上旬。『妖怪の国の与太郎』の稽古が始まりました! こちらのブログでは、そんな暑さに負けないパワフルな稽古場の様子をお伝えしていきたいと思います。
この作品は2019年2月から3月にかけて初演を行った舞台です。
★2019年度公演についてはこちら
早くも2020年秋に待望の再演! 2020秋→春シーズン一発目、張り切っていきましょう! と言いたいところですが、なかなかそうもいきません。
新型コロナウィルス感染防止のために飛沫や接触を避けるという観点から、初演時のやりとりやアクションの中には再現が難しいシーンもあり、あちこち新しく創り直す必要が出てきました。また、稽古場の使用に関する制限も多く、通常のような稽古が出来ないのが現状です。
▲一定の距離を保って稽古をする俳優陣
▲稽古場、小道具、衣裳等もスタッフチームが徹底して消毒
しかし、俳優達はこういった初めての状況に戸惑いながらも、面白い舞台を作っていこうと、試行錯誤しながら稽古を進めています。
そして、俳優のみで一週間ほど稽古を重ねた後、演出のジャン・ランベール=ヴィルドさんとロレンゾ・マラゲラさんが稽古に合流しました。
★関連リンク
(2019年2月26日更新)妖怪ブログ特別編
~SPAC俳優・三島景太インタビュー「ジャン・ランベール=ヴィルドってどんな人?」~
海外在住のお二人は渡航ができないため、今回リモートでの稽古参加となります。
▲スイス、フランス、日本を繋ぐオンライン稽古の様子
演出家として稽古場に来られないことで歯痒い思いをしていると思いきや、ジャンさんからは、稽古後「本番、期待出来そう」という感想が。
それは俳優達が、コロナ禍下の稽古で悪戦苦闘しながらも、悲観的にならずに前向きに稽古に取り組んでいる様子が伝わったからだそうです。
また、稽古に先立って送られてきたロレンゾさんからのメッセージ「ウィルス禍の制約を逆手にとって、おもしろく活かしてゆくこと」という旨を、きちんと俳優達が汲み取って稽古している様子がわかったからではないかと思います。
思えば、『妖怪の国の与太郎』という作品はもともとその発想が詰まっています。『妖怪の国の与太郎』の主人公・与太郎は、自身が死んでもなお、落ち込まず、むしろ面白がって自分の魂を探す旅を続けます。「どんな状況でもそれを面白がる」ことを大事にしている『妖怪の国の与太郎』は、とてもエネルギッシュで情熱的な稽古場。今後も稽古の様子をレポートしていきたいと思いますので、ご期待くださいませ。
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秋→春のシーズン2020-2021 #1
『妖怪の国の与太郎』
一般公演
2020年11月14日(土) 会場:掛川市生涯学習センター
2020年12月19日(土)・20日(日) 会場:静岡市民文化会館
演出:ジャン・ランベール=ヴィルド、ロレンゾ・マラゲラ
台本・翻案・ドラマツルギー:ジャン・ランベール=ヴィルド、平野暁人、出演者ならびにワークショップ参加俳優一同
翻訳:平野暁人
音楽:ジャン=リュック・テルミナリアス、棚川寛子
出演:大内智美◇、大内米治◆、木内琴子、木皮成◇、貴島豪◆、小長谷勝彦◆、本多麻紀◇、三島景太、宮城嶋遥加、森山冬子◆、山崎皓司◇、吉植荘一郎、渡辺敬彦[50音順]
※一部ダブルキャストによる上演となります。
◇ … 11月7日までの出演(中高生鑑賞事業公演のみ)
◆ … 11月12日からの出演(中高生鑑賞事業公演および一般公演)
★詳細はこちら
https://spac.or.jp/au2020-sp2021/yokainokuni_2020
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