3月23日(土)より、「ふじのくに⇄せかい演劇祭2024」のチケット一般前売りが始まりました!
ゴールデンウイークの恒例行事となっている演劇祭、皆さんはどの演目を観劇するか決めましたか??
特設サイトはこちらから➡https://festival-shizuoka.jp/
今回のブログでは、ドイツの首都・ベルリンより来日する、シャウビューネの『かもめ』の魅力について、制作担当の佐藤美咲がご紹介いたします。
シャウビューネという名前、なんだか聞き覚えがあるかも、というSPACファンの方もいらっしゃると思います。シャウビューネはベルリンにある劇場かつ劇団で(SPACも同じですね)、2018年の「ふじのくに⇄せかい演劇祭」にて13年ぶりに来日を果たし、『民衆の敵』(ヘンリック・イプセン作)を上演しました。
温泉保養地としてにぎわう田舎町で、医師トーマスが環境汚染問題を突き止め、町長に対処を求めるこちらの物語。町の経済を守ろうとする市議たちとマスコミとの対立がピークになる演説集会の場面では、観客席にもライトが当たり、観客はその集会の参加者として意見を求められ、白熱した議論が繰り広げられました。
そんな演出を手掛けたのは、シャウビューネの芸術監督であり、ドイツで最も知られる演出家のひとり、トーマス・オスターマイアー。古典から同時代作家の尖鋭的な作品まで幅広く取り上げ、その批評的でありながら生き生きとした寛大な演出は、世界中で支持されています。
31歳の若さでシャウビューネの芸術監督に就任したオスターマイアーも、今年で就任25年目!
そんな彼がシャウビューネでの最新作に選んだのが、ロシアの劇作家、アントン・チェーホフの四大戯曲の一つ、『かもめ』です。
これまでチェーホフ作品を幾度か手掛けてきましたが、自身の劇場シャウビューネで『かもめ』を演出するのはこれが初めて。2023年3月に初演を迎えた、ほやほやの作品なのです!
世界で大人気なシャウビューネは、年間約100公演も海外で上演を行っており、ついこの前もオーストラリアで公演をしていました。ですがですがこの『かもめ』はまだ、本拠地ベルリンから飛び出していません。
そう、静岡で初の海外公演を行います!(Wow!)
先ほどからちょくちょく載せている舞台写真、あれ、後ろに写っているの、めちゃデカい木?大木??と気になりませんか?(笑)
私もこの作品が静岡に来ると知ったとき、何よりもこの木がどうなるのか、静岡に持って来られるのか心配しました。
シャウビューネにとっても初の海外上演、この木をどうするのかSPACとも議論を重ねました、、
輸送は難しそう、静岡で木を用意するのも難しそう、、ということで、舞台美術としてライブペインティングが取り入れられることになりました!
ベルリンとは違う静岡スペシャルバージョンでの上演、とってもドキドキです!『民衆の敵』でも圧倒的なライブペインティングが披露されましたが、『かもめ』ではどんな形になるのか楽しみですね!
今回のブログはここまで、また次回もお楽しみに♪
(SPAC制作部・佐藤美咲)
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【演劇/ベルリン・ドイツ】
『かもめ』
日時:5月3日(金・祝)14:00、4日(土・祝)13:00、5日(日・祝)13:00、6日(月・振休)13:00
会場:静岡芸術劇場
上演時間:210分(途中休憩あり)
ドイツ語上演/日本語字幕
演出:トーマス・オスターマイアー
作:アントン・チェーホフ
製作:ベルリン・シャウビューネ
https://festival-shizuoka.jp/program/the-seagull/
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