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2024年9月12日

『かちかち山の台所』ブログ後編 <本番編>

SPAC公演アーカイブとして、「ふじのくに⇄せかい演劇祭2024」で上演した、

間食付きツアーパフォーマンス『かちかち山の台所』の公演記録を公開します。

制作過程をまとめたクリエイション編とあわせてごらんください。

1.公演スタート

舞台芸術公園の入口にある休憩所「カチカチ山」に集まった観客たち。

色ごとに3つのチームに分けられ、それぞれ異なるルートで舞台芸術公園・平沢地区を散策します。

ツアーガイドから、事前にイヤホンガイドの使い方などのレクチャーを受け、出発です。


▲イヤホンガイド


▲青チーム出発の様子

2.たぬきとの出会い

舞台芸術公園の一角で野営をしている怪しい人物…、

昔話『かちかち山』に登場する、「たぬき」と出会いました。

青チームのたぬき役を演じるのは俳優の吉見亮です。

観客はイヤホンガイドを通じて、

たぬきの視点を通した『かちかち山』の物語に耳を傾けます。


▲たぬき役の吉見亮

3.舞台芸術公園の竹林を散策

走り去ったたぬきを追って、雨上がりの竹林へ。

どこからか微かに「かちかち…ぼうぼう…」という声。辺りに人の姿はありません。

明け方に雨が降ったため、植物が生き生きとしています。


▲舞台芸術公園内の竹林

4.平澤寺へ

竹林を抜け、平澤寺の境内を散策。

木の根元からは、この地域の植生についての解説が聞こえてきました。


▲平澤寺の境内


▲植生の解説に耳を傾ける様子

平澤寺の境内で、他のチームのたぬきと遭遇しました。


▲左から、たぬき役の大内智美、山崎皓司、吉見亮

5.平沢公民館

平澤寺を後にし、後半は平沢地域を巡ります。

途中立ち寄った平沢公民館では、

昔話『かちかち山』に関係するインスタレーションが展示されていました。

美術家の本原令子さんの作品です。


▲インスタレーションの様子⑴


▲インスタレーションの様子⑵

6.平沢地域を散策

平沢地域の豊かな自然の中で、

たぬき、うさぎ、おばあさんといった、

お馴染みの人物たちの、

それぞれの視点を通した言葉を聞いていきます。


▲おばあさん役の小長谷勝彦


▲平沢地域散策


▲うさぎ役の石井萠水

7.ゴール

音楽に導かれながら舞台芸術公園の坂道を登ると、

迎えてくれたのは・・・。


▲オーボエ:漆畑孝亮


▲左から山崎皓司、漆畑孝亮、小長谷勝彦、大内智美、石井萠水、吉見亮

「かちかち山」と言えば印象的なのがお鍋。

沢山歩いた後は、冷たいお茶と、ごはんでツアーを終えました。


▲呈茶:大川雅代


▲食事:小川聡美 [Sanagi Shokudo]


▲食事の様子

8.おわりに

間食付きツアーパフォーマンス『かちかち山の台所』の、公演記録をお送りいたしました。

日本平の豊な自然の中を歩きながら、五感をフル活用して物語を楽しむ作品でした。

(執筆:ながいさやこ)

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【回遊型演劇/静岡】
『かちかち山の台所』
作・演出:石神夏希
日時:4月27日(土)12:30、4月28日(日)12:30、4月29日(月・祝)12:30
会場:舞台芸術公園ほか
https://festival-shizuoka.jp/program/kachi-kachi-yama/
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