SPAC公演アーカイブとして、「ふじのくに⇄せかい演劇祭2024」で上演した、
間食付きツアーパフォーマンス『かちかち山の台所』の公演記録を公開します。
制作過程をまとめたクリエイション編とあわせてごらんください。
1.公演スタート
舞台芸術公園の入口にある休憩所「カチカチ山」に集まった観客たち。
色ごとに3つのチームに分けられ、それぞれ異なるルートで舞台芸術公園・平沢地区を散策します。
ツアーガイドから、事前にイヤホンガイドの使い方などのレクチャーを受け、出発です。
▲イヤホンガイド
▲青チーム出発の様子
2.たぬきとの出会い
舞台芸術公園の一角で野営をしている怪しい人物…、
昔話『かちかち山』に登場する、「たぬき」と出会いました。
青チームのたぬき役を演じるのは俳優の吉見亮です。
観客はイヤホンガイドを通じて、
たぬきの視点を通した『かちかち山』の物語に耳を傾けます。
▲たぬき役の吉見亮
3.舞台芸術公園の竹林を散策
走り去ったたぬきを追って、雨上がりの竹林へ。
どこからか微かに「かちかち…ぼうぼう…」という声。辺りに人の姿はありません。
明け方に雨が降ったため、植物が生き生きとしています。
▲舞台芸術公園内の竹林
4.平澤寺へ
竹林を抜け、平澤寺の境内を散策。
木の根元からは、この地域の植生についての解説が聞こえてきました。
▲平澤寺の境内
▲植生の解説に耳を傾ける様子
平澤寺の境内で、他のチームのたぬきと遭遇しました。
▲左から、たぬき役の大内智美、山崎皓司、吉見亮
5.平沢公民館
平澤寺を後にし、後半は平沢地域を巡ります。
途中立ち寄った平沢公民館では、
昔話『かちかち山』に関係するインスタレーションが展示されていました。
美術家の本原令子さんの作品です。
▲インスタレーションの様子⑴
▲インスタレーションの様子⑵
6.平沢地域を散策
平沢地域の豊かな自然の中で、
たぬき、うさぎ、おばあさんといった、
お馴染みの人物たちの、
それぞれの視点を通した言葉を聞いていきます。
▲おばあさん役の小長谷勝彦
▲平沢地域散策
▲うさぎ役の石井萠水
7.ゴール
音楽に導かれながら舞台芸術公園の坂道を登ると、
迎えてくれたのは・・・。
▲オーボエ:漆畑孝亮
▲左から山崎皓司、漆畑孝亮、小長谷勝彦、大内智美、石井萠水、吉見亮
「かちかち山」と言えば印象的なのがお鍋。
沢山歩いた後は、冷たいお茶と、ごはんでツアーを終えました。
▲呈茶:大川雅代
▲食事:小川聡美 [Sanagi Shokudo]
▲食事の様子
8.おわりに
間食付きツアーパフォーマンス『かちかち山の台所』の、公演記録をお送りいたしました。
日本平の豊な自然の中を歩きながら、五感をフル活用して物語を楽しむ作品でした。
(執筆:ながいさやこ)
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【回遊型演劇/静岡】
『かちかち山の台所』
作・演出:石神夏希
日時:4月27日(土)12:30、4月28日(日)12:30、4月29日(月・祝)12:30
会場:舞台芸術公園ほか
https://festival-shizuoka.jp/program/kachi-kachi-yama/
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