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2024年9月15日

SPAC演劇アカデミー4期生 集中講習

アカデミーでは、7月までの第1タームと9月からの第2タームの間で集中講習を実施しています。今年も7月22日から26日に行われました!今回のブログではその様子をレポートします。

◆「教養の書」を読む
普段の授業はオンラインでの実施ですが、集中講習では対面での授業を2日間行いました。
1日目は、同書にも登場した映画『華氏451』の鑑賞。
普段、古い映画を見ないアカデミー生が多く、新鮮だったようです。鑑賞した後には、講師の大沢が監督のトリュフォーや映画の歴史を話してくれました。
2日目には、同じく「教養の書」に出てきた「ビブリオバトル」を実施。
「ビブリオバトル」とは、参加者が読んで面白いと感じた本を紹介し合い、誰の本が1番読みたくなったかを投票。1番多く票が入った本をチャンプ本とするものです。
その日の授業に参加できなかったアカデミー生も動画を撮って参加しました。小説、絵本、漫画などそれぞれがおすすめの本を紹介することで、みんなが普段どういった本を読むかを知るきっかけにもなりました。


▲実物を持ってきて映画の歴史を説明。覗き絵(左)、パラパラ漫画(右)


▲ビブリオバトルの様子。この日は俳優の加藤幸夫も見学に来てくれました
 
◆小論文
小論文の授業も普段はオンラインですが、集中講習では3日間の対面授業を行いました。
「監視カメラ」がテーマの大学入試の過去問に挑戦し、問題を解く前に解説を読むことになりました。解説には、監視カメラの問題点が様々な角度から書かれており、西洋の思想や宗教の歴史も絡めながら読み解いていました。
オーバーエイジ枠のアカデミー生にとっては、大学の授業で得た知識を交えながら大岡に質問するなど、普段より濃い授業となりました。


 
◆実技
実技では、5日間の集中講習で、「空間」「音」「言葉」の要素を使ってソロパフォーマンスを創作しました。
空間のどこを使ったら自分が表現したいことに効果的か、音や言葉という異物によって自分の身体がどう影響されるかを試行錯誤しました。
毎日パフォーマンスを発表し、ブラッシュアップしていったのですが、創作するだけでなく、他のアカデミー生の発表に感想を伝えるということも大切にしていました。最初は良かった点ばかりをあげていた感想タイムも回を重ねるごとに「こうしたらもっと伝えたいことを表現できるのでは?」などアドバイスする姿も見受けられるようになりました。照明や舞台装置のセッティングもフォローし合い、ソロパフォーマンスではありましたが、みんなでそれぞれのパフォーマンスをつくっていました。


▲感想タイムの様子。講師やSPAC関係者も観に来てくれました。
 
◆観劇
TECH BEAT Shizuokaで上演した『伊豆の踊子』のゲネを観劇。昨年度の秋→春のシーズンで観劇したアカデミー生はその時との違いを楽しんでくれ、初めて観劇したアカデミー生からは歩くシーンがどうやっていたか気になるなど感想があがりました。
また夏休みの期間SPACでは、【シアタースクール】と【スパカンファン-プラス】という他の人材育成事業の発表会が行われました。
アカデミー生は両方観劇し、同世代の活躍を見て、刺激を受けたことだと思います。
 
9月からは第2タームがスタート!
各授業では月に1度の見学会も実施しますので、アカデミーに入ってみたい方、興味がある方はぜひ見学に来てください。
見学会の詳細はこちら

(制作部・北堀瑠香)

★「SPAC演劇アカデミー」とは
「世界にはばたけ、Shizuoka youth! SPAC演劇アカデミー」は、2021年度に開校した<世界で活躍できる演劇人>を目指す若者の感性を育むことを目的とした高校生対象の1年制の演劇塾です。劇場に通いながら、SPACの創作現場の“熱”をじかに感じられる環境の中で、少数精鋭の高校生たちが切磋琢磨する--そんな場をつくります。2024年度より23歳以下のオーバーエイジ枠を設置。SPACの俳優・スタッフらによる指導のもとで演劇を学び、名作戯曲の上演に向けての稽古に取り組むと同時に、教養、小論文、英語の学習にも力を入れ、思考力・対話力を身につけていきます。詳しくはこちら

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