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2010年10月19日

<『わが町』のちょっといい話⑳>武石守正さん(サム・クレイグ役)にちょっと聞いてみました

今日は芸術劇場で通し稽古が行われました。

本番同様に衣裳を身に付け、照明が入り、音楽が流れ・・・

稽古場での『わが町』とは、また違った顔を見せはじめています。 

 

今回のインタビューは武石守正さんです!

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 Q)ご自分の役について紹介して下さい。

 A) ギブス夫人の姉の子で、ジョージのいとこです。グローヴアーズ・コーナーズを出て、何年か経ってから戻ってきたという役です。それから、ジョージの友人の野球仲間も演じています。

 Q)もし死んでから、生きている頃の世界に戻れるとしたら、いつを選びますか?

 A)幼少期ですかね。すごく色んなものを敏感に感じていたような気がします。人生をやり直したいわけではないし、もう一度同じ人生を送りたいという希望があるわけでもない。けれど、もし戻れるのであれば、その頃に新鮮に感じていたものをもう一度経験してみたいですね。

 Q)『わが町』について一言。

 A)描かれていることは表面上は平凡なのかもしれないけど、その中にも価値観の違いやズレが描かれています。『わが町』は、描きたいものは人間だということに関しては、地位や職業の違いはありますが、ギリシャ悲劇やシェイクスピアと何ら変わらない。この作品は劇的ではないかもしれないけれど、みんなの送っている日常生活というものをもう一度見つめ直すきっかけになると思うし、その力が演劇にはあると思うんです。それは劇的だとか、劇的ではないとかは関係ないと思いますね。

 「自分をどう見せるかということにはあまり興味がない。それよりも“この場面をどう見せるか”ということにすごく関心がありますね。」素顔がとても真面目な武石さん。そんな武石さんの結婚式シーンでのはじけっぷりにご期待下さい!