もうすぐ、SPAC秋のシーズン『しんしゃく源氏物語』が楽日を迎えます。
ボロ屋敷に住むお姫様をはじめとした女七人、
最後まで舞台の上でそれぞれの役の人生を生き抜きたいと思います!!
出演者が女優ばかりだったので、
一般公演の日のカフェは男優陣でおとどけしました(笑)
さすが10年来のレパートリー作品というのでしょうか。
今回は特に、装置や衣装が持っているパワーを感じます。
今まで何人もの女優がこの衣装を着てこの舞台に立ってきたんだと思うと、
プレッシャーと同時に、SPACの『しんしゃく源氏物語』の世界は
確かに存在するんだなと感じます。
あとは、そこに自分がどう入っていくか。
そしてその世界に立つことは簡単なことではないのですが…
毎日カツラをつけてメイクをして衣装を着ると、
背中をおしてもらっているような気持ちになるんです。
きっと今までの先輩たちも、この道を通ってきたんだ!!
私という俳優の存在を受け入れてくれている
『しんしゃく源氏物語』の世界に、
そして演出の原田さんに改めて感謝して…
残りの公演も楽しみたいと思います。
そして、私も学生のときに観たこの作品が、
今回の鑑賞事業で観に来てくださった中高生のみなさんに、
演劇の面白さや、何かを感じていただける機会になったなら
とても嬉しく思います。
<萌目線。>とは・・・
SPAC新人俳優石井萠水の目線で稽古場や舞台裏の様子をお届けしています。