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2008年11月29日

『ドン・キホーテ』演出家・原田一樹を紹介します

初日まであと一週間となった『ドン・キホーテ』。
演出家の原田一樹さんにその見どころなどを聞いてみました。

―――まずは簡単に自己紹介をお願いします。

原田一樹。舞台演出家です。自分でもキンダースペースという劇団をやっていて、そこでは年に三本、四本、仲間たちとやりたいことをやってます。SPACでの演出は、今度で四本目。ここにはいい意味での緊張感と刺激と教えられることが沢山あって、私にとって重要な現場の一つです。

―――『ドン・キホーテ』というと元々とてつもなく長い話ですが、今回の舞台の見どころを教えてください。

この質問は良く受けるのですが中々応えるのが難しいですね。というのは、演出家はそこにフィクションをどれだけ刺激的に立ち上げられるかがその役割と思っていて、そのために俳優をどう見せるかを第一に様々なことを考えるのですが、一つの見所と言う風にはあまり考えないからです。ましてドン・キホーテは、原作に山ほど舞台化しうるモチーフ、テーマがちりばめられています。あえて言えば、今回私と俳優達が、そこをどう切り取って、私たちのドン・キホーテを作ったか、そこを見ていただきたい。

―――公演に向けて一言お願いします。

今回、芸術総監督の宮城氏の立案の四本のうちドン・キホーテを託されました。企画自体、本当にスタンダードであり、なおかつ画期的で、指名は名誉なことと考えています。だからと言うわけではないのですが、キホーテについて考えを凝らせば凝らすほど、キホーテの中のハムレットに思いが至って、なんだかハムレット以上にハムレットなキホーテかもしれません。しかしそうして描けば描くほど、ドン・キホーテが浮かび上がってくるので、これも不思議です。とにかく、舞台と言うものの深さ広さ、雑駁と核心、拡散と集中、それらの入り混じった祝祭的な空間を届けることが出来ればと、考えています。

 ――公演まで1週間となり、稽古も舞台仕込みも大詰めの中、ありがとうございました!俳優・スタッフとまさにいま創り上げている熱が伝わってくるようなコメントをいただきました。たくさんの方のご来場をお待ちしています!