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2011年5月11日

<役者おくぬ~日記>若林豪さんと初対面

高校時代、私、柔道部だったのですが
柔道着のイメージとして私の中で一番大きかったのは
山下でも斎藤でも、木村政彦でも、ルスカでもヘーシンクでもなく
一番強烈に印象に残っているのは
「Gメン75」という刑事ドラマ

若林豪氏演じる立花警部が、殉職した先輩刑事のグレかかった息子を更正させるため、警察の道場で柔道を仕込む…というストーリーの回があったのですが
その時の若林さんの柔道着姿は幼心にとても印象に残ってて…
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立花警部が分厚い胸板の汗をふくシーンを見て、この人は元柔道選手ではなかろうかと思っておりました。

それから30年以上
その若林豪さんと東京で対面、打ち合わせをしてきました。

5月17日と19日、
お寺で朗読活劇ライブをやる「ふじのくに・お寺ムーブメント」で共演させていただきます。

若林さん数日前の水戸黄門の撮影中立ち回りで喉を突かれて、
咳が止まらなくなり
私との会談の実施も危ぶまれていたのですが
お時間をとってくださいました。

映画出身のスターさんと思ってましたが、若林さんは何と新国劇出身で…

かの名優、島田正吾先生に師事していたそうです。

「大菩薩峠」で島田正吾先生演じる島田虎之介の伝説の大立ち回りは
まさに圧巻、(伝説の殺陣師、段平が殺陣をつけたそうです)
我々も演技の勉強にとビデオで何度もみて参考にさせていただきました!

若林豪さんと奥様が語る、島田先生との思いで話やこれまで出演した舞台やテレビ作品の裏話の一つ一つが興味深いものばかり、

島田先生も晩年、シラノドベルジュラックの日本版
「白野弁十郎」という一人芝居が評判でしたが
その作品のいかに素晴らしかったか…など
夢中になると台詞と実演つきで、ワンシーンを演じてみせてくれたり、

お芝居の話しが始まると咳がでなくなるというので
奥様もとても驚いておられました。
よほどお芝居好きなんですね。

私にとっても夢のようなひとときでした。

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Gメン75のイメージが強く、ハードボイルドな俳優の代名詞と思ってましたが、ひょうきんな一面もあり、
ファンのみならず、多くの共演者から相手役に指名されるところも納得。
とても魅力的な方でした。

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ふじのくに・お寺ムーブメントvol.1
            〜朗読活劇ライブ〜
■日時:5月19日(木)19:00開演 
■会場:顕光院(静岡市葵区研屋町45) 
■料金:2,800円
■予約・問い合わせ:SPACチケットセンター TEL .054-202-3399
(主催:トラディショナルサウンド 共催:SPAC)

演出:大岡淳(SPAC文芸部)
出演:若林豪、奥野晃士 パーカッション:永吉真弓
ふじのくに・お寺ムーブメントについて
http://spac.or.jp/news/?p=3031