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2011年9月22日

アメリカツアー日記(1)

アメリカツアー日記

SPAC文芸部 横山義志

9/20(火)

アメリカツアー出発の日。静岡芸術劇場に午前3時集合。おはようございます、と挨拶してみるが、早いんだか遅いんだかよく分からない。先週の鳥取公演に参加したメンバーは前日の午後に静岡に戻ってきたばかり。

静岡から4時間くらいバスに揺られて成田空港に到着。午前8時頃には成田直行組も含め36人のメンバーが揃う。巨大な絵紗や楽器や衣装とともにチェックイン。預け荷物として、自分のスーツケースと一緒に、一人一点ずつ小道具などを預ける。私の分は、えらく重いプラスチックケース。係員に中身を聞かれ、「本です」と答える。一瞬怪訝な顔をされるが、それ以上追求されることもなく、無事チェックイン終了。

午前11時発の便で、ニューヨークまで12時間のフライト。着いたらなぜか同じ日の午前10時。ちょっとしたタイムスリップ気分で、一瞬得したような気もする(もちろん体の方はタイムスリップしていないわけだが)。時差13時間なので、「今日」は37時間あることになる。しかも午前3時からはじまったので、えらく長い一日である・・・。

荷物一式、無事到着

荷物一式、無事到着

午後2時、ホテル着。近所でソウルフードをかきこんで劇場に直行。すぐに仕込みがはじまる。まずは地がすりを敷く作業。みんなで慎重に赤い部分を固定していく。

空の舞台

空の舞台

地がすり、敷けました

地がすり、敷けました

今回公演するジャパン・ソサイエティーでは、2003年に宮城聰演出『天守物語』を上演している。「あのときも満席でしたけど、今回も、もう金・日はほぼ一杯で、土曜日ももうすぐ埋まるでしょう」とのこと。サイトを見たら、確かに売り切れになっている。一安心。

NYジャパン・ソサイエティーの今シーズンの舞台芸術プログラムは、SPAC『メデイア』で幕を開け、1月には岡田利規『ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶』、と野田秀樹『The Bee』がある。

http://www.japansociety.org/performing_arts_program

ジャパン・ソサイエティ

ジャパン・ソサイエティ

SPACメデイアとニューヨーカーたち

王女メデイアとニューヨーカーたち

ちなみに『The Bee』は来年のふじのくに⇄せかい演劇祭でも上演予定。

http://spac.or.jp/news/?p=3638

ジャパン・ソサイエティーはニューヨーク・マンハッタン島の中心部にある。国連本部も近く、すっかり厳戒態勢である。野田首相来訪のため、本番前日9/22(木)の午後は劇場での作業ができなくなってしまったという。まあ仕方がない。

作業完全終了は午後11時。準備できる時間が短くなってしまったので、明日は舞台班午前7:15出発・・・。