アメリカツアー日記
SPAC文芸部 横山義志
9/20(火)
アメリカツアー出発の日。静岡芸術劇場に午前3時集合。おはようございます、と挨拶してみるが、早いんだか遅いんだかよく分からない。先週の鳥取公演に参加したメンバーは前日の午後に静岡に戻ってきたばかり。
静岡から4時間くらいバスに揺られて成田空港に到着。午前8時頃には成田直行組も含め36人のメンバーが揃う。巨大な絵紗や楽器や衣装とともにチェックイン。預け荷物として、自分のスーツケースと一緒に、一人一点ずつ小道具などを預ける。私の分は、えらく重いプラスチックケース。係員に中身を聞かれ、「本です」と答える。一瞬怪訝な顔をされるが、それ以上追求されることもなく、無事チェックイン終了。
午前11時発の便で、ニューヨークまで12時間のフライト。着いたらなぜか同じ日の午前10時。ちょっとしたタイムスリップ気分で、一瞬得したような気もする(もちろん体の方はタイムスリップしていないわけだが)。時差13時間なので、「今日」は37時間あることになる。しかも午前3時からはじまったので、えらく長い一日である・・・。
午後2時、ホテル着。近所でソウルフードをかきこんで劇場に直行。すぐに仕込みがはじまる。まずは地がすりを敷く作業。みんなで慎重に赤い部分を固定していく。
今回公演するジャパン・ソサイエティーでは、2003年に宮城聰演出『天守物語』を上演している。「あのときも満席でしたけど、今回も、もう金・日はほぼ一杯で、土曜日ももうすぐ埋まるでしょう」とのこと。サイトを見たら、確かに売り切れになっている。一安心。
NYジャパン・ソサイエティーの今シーズンの舞台芸術プログラムは、SPAC『メデイア』で幕を開け、1月には岡田利規『ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶』、と野田秀樹『The Bee』がある。
http://www.japansociety.org/performing_arts_program
ちなみに『The Bee』は来年のふじのくに⇄せかい演劇祭でも上演予定。
http://spac.or.jp/news/?p=3638
ジャパン・ソサイエティーはニューヨーク・マンハッタン島の中心部にある。国連本部も近く、すっかり厳戒態勢である。野田首相来訪のため、本番前日9/22(木)の午後は劇場での作業ができなくなってしまったという。まあ仕方がない。
作業完全終了は午後11時。準備できる時間が短くなってしまったので、明日は舞台班午前7:15出発・・・。