アメリカツアー日記
SPAC文芸部 横山義志
9/28(水)
朝7時40分、ホテルのロビーに集合。8時劇場入り、すぐに各自作業を開始。まずは地がすりを敷くところから。CAPAの学生さんも仕込みのお手伝い。
字幕がテレビ画面からプロジェクターでの投影に変わったので、ネタを全て整形しなおすことに。
仕込みを手伝った俳優は午後3時に解散。舞台班は午後8時頃まで作業。
私は宣伝がてらピッツバーグ大学でメイ・スメサーストさんの授業に。アリストテレス『詩学』についての授業に出ている西洋古典文学科の学生さんたちも、けっこう公演に来てくれそう。
ピッツバーグは鉄鋼業で栄えた街。鉄鋼業が衰退してからは教育と医療に力を入れていて、今では「大学の街」として知られている。本当に街中大学だらけで、中でもピッツバーグ大学は広大な敷地の中に巨大な神殿のような建物がいくつも建っていて、かなりの壮観。
文化にも力を注いでいるようで、街の中心地の「文化地区」には劇場がいくつもあり、アンディ・ウォーホル美術館など美術館・博物館も多い。人口からすると静岡市の半分くらいの規模だが、文化・教育に関してはえらく充実している。「小さな街のハートと、大都市の楽しみがある街」というのがモットーらしい。第二次産業が衰退してもハートで街を盛り上げるということができているいい実例かも知れない。