アメリカツアー日記
SPAC文芸部 横山義志
10/3(月)
午前8時、バスに乗り込み、ピッツバーグともお別れ。途中のドライブインで中華を食べ、あとはアパラチア山脈に沿って南下し、カントリーロードをひた走る。ピッツバーグに来た時以上に、どんどん人家がまばらになっていく。いよいよディープアメリカ。
午後2時頃、ハンティントンのホテルに到着。荷物を置いて15分後にロビー集合、バスで劇場に向かう。
今回の会場はハンティントン高校。
街中から車で15分くらいの広大な敷地。750席くらいある立派な劇場がある。マーシャル大学で働いている日本人の職員の方や、同大学で日本語を勉強している学生さん等が手伝いに来てくれる。えらく寒くて乾燥している。俳優さんがのどを痛めなければよいが。
マーシャル大学ラジオステーションによる阿部一徳さん、美加理さんのインタビュー。「演目はギリシア悲劇だけど、舞台のやり方はかなり日本的な形式。たとえば今回の舞台では子殺しの場面があって、日本の演劇ではそういう作品もあるけど、欧米の舞台では実際に舞台上で子殺しを演じることはまずないでしょう」と、阿部さん。明日午後5時ごろオンエアーとのこと。
明日は州知事選で昼間劇場が使えないため(なんだか今回はそんな話ばかりだが)、今日できるところまで仕込む。
照明の大迫(おおさこ)さん。学生劇団時代から宮城作品の照明を作ってきた。その繊細な明かり作りは「大迫マジック」と呼ばれている。
俳優他は午後8時で解散。巨大なウォールマートで買い物。
舞台班・衣裳班は残って作業。予定通り(!)午前3時までの作業だったとのこと。