5月24日にエスパス・エクラタンで静岡日仏協会主催のフランス文化講座が開講しました。
全10回のうち2回をSPAC文芸部・横山義志が担当しますが、そのうちの1回が行われました。
題して「フランスで劇場に行こう!」。
フランスの主要な劇場を取り上げながら、豊富な経験をもとに解説しました。
オペラ座、コメディー・フランセーズ、オデオン座、シャイヨー国立劇場… フランスの名だたる劇場を観劇経験から語る横山の話しぶりに、受講者は思わず乗せられて、なごやかなムードになりました。シアターゴアーならではの裏話も満載で、なるほどそういう劇場なのか、と腑に落ちる、そんな講義でした。
オペラ座の安い席には「sans visibilité」つまり「見えません」と書いてある、という冗談のような話まで聞くことができました。大劇場の最上階ともなると舞台が見えないんですね。オペラが耳を澄まして聴くものなら確かに見えなくてもいいのかもしれませんが、一般的に日本でオペラといったら、華やかな美術も連想します。「見えません」と書いてあるチケットを買うかといわれると… 皆さんはどうでしょう?
講義の後は、飲み物を片手に、受講者と歓談。フランスへ旅行経験のある人も多く、話が弾みます。フランス文化についての情報や意見が雑談のなかで交わされる、貴重なひと時になったと思います。
フランス文化講座はまだまだ続きます。
次回は6月7日(日)。横山の担当で「静岡でフランスの舞台を見よう!」。「Shizuoka春の芸術祭2009」を紹介します。