2015年12月27日

『薔薇の花束の秘密』音響・加藤久直ロングインタビュー

◆中高生鑑賞事業「SPACeSHIPげきとも!」 パンフレット連動企画◆
中高生鑑賞事業公演では、中高生向けの公演パンフレットをみなさんにお渡ししています。パンフレット裏表紙のインタビューのロングバージョンを連動企画として、ブログに掲載します。


音響:加藤久直(かとう・ひさなお)
愛知県出身。2013年よりSPAC創作・技術部に在籍、音響班チーフ。

<音響の仕事との出会い>
————どのようにして、舞台の音響の仕事と出会ったのでしょうか?
 もともと音楽が好きで、将来は音楽の作り手になりたいと考え、芸術大学を志望していました。が、高校生の頃、様々なデジタル・テクノロジーが急速に変革していく中、それらを生かせたら作り手として面白いのではないか?という考えが芽生え、結果的に大学は電子工学科に進みました。
 しかし、卒業後、やはり作り手としての基礎も学びたいと思い、資金を貯めるアルバイトを探している際、たまたま音響スタッフを募集している舞台会社に出会い、そこに応募したのが舞台音響に関わるきっかけです。
 そこで、初めて様々な舞台作品に触れたのですが、ロックやクラブ系の音楽一辺倒だった自分にとってはカルチャーショックで、どんどん舞台の世界に引き込まれていきました。
 また、音響の仕事を始めた頃に、有名なプランナーさんが講師を務める演劇に特化した音響の講習があり、それに参加したことも大きかったと思います。その講習では、「舞台のある場所から音が聞きこえるようにしたければ、そこにスピーカーを置けばいい」と言われました。よくよく考えれば、非常に当たり前のことだったのですが、当時はその発想にかなりショックを受けました。それから、左右2つのスピーカーから、いかに心地よい音を出すのかだけではなく、奥行きがある世界を音で作っていく立体音響にどんどんはまっていきました。
 そして、最初に入った会社に10年勤務した後、より広い経験を積みたいと思い、別の会社に移りました。そこでは、万博や甲子園、神戸ルミナリエのような主に大規模商業イベントのシステムプランや設備音響の施工・調整、またレコーディング等の仕事をしました。その後、諸事情により、再び別会社に移るのですが、そちらでは舞台音響に加えて、イベントやコンサート音響の仕事をさせていただきました。
 そして、最終的にSPACにたどりついたのは、様々な経験を積ませていただいた結果、自分が一番好きなものは、やはり舞台(演劇)だったからだと思います。SPACには、2013年の4月から所属しています。

<空間に音で絵を描く仕事>
————舞台の音響とは、どのような仕事ですか?
 舞台(演劇)の音響と聞くと、お芝居の中で求められる効果音や音楽を選んで、それを舞台の進行に合わせてあてはめていくのを、多くの方はイメージするかもしれません。しかし、それは音響家が仕事をする際の1つの手段でしかありません。また、音響というと、最先端の複雑な機械を前にして、それを操作している姿が思い浮かぶかもしれません。けれども、機材を使って音を電気的に操作することも、音響の仕事にとって絶対必要というわけではありません。
 それでは、舞台音響の仕事は何かというと、それは役者さんの台詞や演奏家さんの演奏、再生される効果音や音楽など、劇場の中にある全ての音を、どのようにお客さんに聞かせるかを設計し決めていく仕事です。演劇は、戯曲があり、俳優、装置、照明等の様々な要素が集まって一つの作品になる総合芸術です。作品を構成するひとつの要素でしかない個々の音に、演目の充分な解釈と演出家の表現意図を理解した上で、いかに意味を与え、命を吹き込んでいくのかが問われます。
 言い換えれば、額縁の形と画布の大きさが予め定められているキャンバス(空間)に、あるテーマに沿って、音という絵具を使ってどんな絵を描くか?という感覚に近いのかもしれません。
 先ほど、音響の仕事では必ずしも電気は必要ないと言いましたが、たとえば、生楽器の演奏で楽音のバランスが空間上あまり好ましくなくなってしまった場合、それを解決するために、楽器の配置変更を提案することもあります。場合によっては、舞台装置家さんに、演奏家さんの近くの舞台装置の形状や材質のご相談をすることもあります。
舞台は多くの要素から成り立っていますから、今そこでは何が優先事項なのかを考え、その場その場でとりうる解決方法の中から、最善なものを選択します。

<目に見えないからこそ、イメージを湧き上がらせる音の力>
————舞台音響の仕事の魅力は何でしょうか?
 まず、目に見えないものを扱っているということです。舞台の他の裏方さんたちは、装置や衣裳、照明など何かしら目に見えるモノをあつかっている中で、音響は目に見えないモノを扱っています。そして目に見えないモノを扱うことで、目の前に見えているものとは別の情景をお客さんにイメージさせることができるのが、音響の魅力だと思います。
 もうひとつは、舞台音響は裏方でありながら、上演中は演者さんたちと同じように演じながら上演時間を過ごすことのできるセクションだと思っています。どういうことかというと、効果音や曲は素材としては毎回同じものを使っていても、それをどういうタイミングで、どういう音量でどのように再生するのかといった操作の仕方ひとつで、そのシーン全体がお客さんに与える印象はとても変わってきます。毎回上演中に、役者さんの演技や、お客さんの反応を見ながら、そういう微妙なコントロールをリアルタイムで出来るのも、舞台音響の面白さであります。

<常に3つの耳を持つ?>
————音響の仕事をする上で、心がけていることはありますか?
 オペレーション(音響操作)をしている時には、常に3つの耳を持てるように心がけています。3つというのは、お客さんの耳、舞台上で演じている人の耳、そして音響家としての耳です。音響の仕事をするには、この3つを持って、そのバランスを常にとれることも大切だと考えています。どれかひとつに偏ってしまうと、うまくいかないと思っています。
 もう少し具体的にご説明すると、本番でオペレーションをするスタッフは、それまでに何回も稽古をしていますから、台詞も音を出すきっかけも、ほぼ頭の中に入っています。けれども、お客さんの大部分は、その舞台をその日初めて観ます。そういうお客さんが、今どういう心境でこの場面をみているのだろうかと考えられるのが、お客さんの耳です。
 2つ目の演じている人の耳は、今鳴っている音が演者さんたちには、どのように聞こえているのだろうか、演者さん達が、今どういうテンションでこのシーンをやっていて、これからどうもっていきたいと思っているのだろうか、ということを考えられる耳です。長期公演時には、時として、どうしても演者さんたちのテンションが下がってしまう時もあります。そういう時には、どのように音が入れば、テンションをあげて良い状態に持っていってあげることが出来るのか、ということを意識しながら音を出すこともあります。
 そして、最後には音響家として音質などの細かい部分を考えている耳があります。
 舞台(演劇)音響のプロとして大事なことは、この3つの耳をバランスよく保ちつつ、音も舞台を構成する要素の一つであることを常に意識出来ているかどうかだと思います。音を出すということは、音を出す瞬間にどうやってこの音が消えるのかまで先読みし、常にその時間の中にあるその音に必然性を持たせてあげる。そうやって音に命を吹き込んであげるということが必要だと考えています。

————『薔薇の花束の秘密』はどんな作品ですか?
 この作品は、いろいろな裏切りや失望を経験して、人を信じられなくなっても、それでも何かを信じたい、失望に対するおびえと裏腹でも希望を持ちたい、と願う人間の姿が描かれていると思っています。二人の関係は緊迫した場面もありますが、どこかユーモラスな部分もあります。音響としては、観終わった後、お客さんの中に何かあたたかいものを持ち帰って頂けるような、そんな手助けが出来たらと考えています。

2015年11月4日静岡芸術劇場にて

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​12月 SPAC新作
『薔薇の花束の秘密』
演出:森新太郎 作:マヌエル・プイグ 翻訳:古屋雄一郎
出演:角替和枝、美加理
静岡芸術劇場
◆公演の詳細、アーティストトークなど関連企画の詳細はこちら
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2015年12月22日

『薔薇の花束の秘密』 観劇レポート(泰井良)

二人芝居を観るのは、東京パルコ劇場での「オレアナ」(出演:田中哲司、志田未来)以来である。実は、私は、芝居の中では、二人芝居が最も好きだ。なぜなら、他のどの芝居よりも、舞台が緊張感と緊迫感に満ち溢れているから。「演出ノート」にもあるが、一人芝居は、一人のペースで芝居が進められるから、役者の個性を出しやすい。一方、三人だと、二人が演技している間、一人は静観できるので、芝居としては安定する。しかし、二人芝居は、二人の呼吸と波長が乱れた途端、芝居は破綻してしまう。崩れやすく脆いからこそ、生まれ出る緊迫感が、何よりも素晴らしい。そんなわけで、この芝居も、きっと、とてもよい緊張感に満ちているに違いないという期待感を持ちながら、劇場に足を運んだ。
この芝居は、角替和枝さんと美加理さんによる二人芝居である。幕が上がると、二人の力強いエネルギーが観客を舞台に引き込む。二人は、それぞれ病院に入院する患者とその付添婦である。この全く接点のない二人だが、しばらくすると、大切な人を亡くした過去があることに、お互い気づく。それぞれが、本人の役に加えて、それぞれの家族の役を演じる。その役の人物描写、感情表現の変容が、この芝居の最大の見どころ。全く違う人格を演じ分ける二人の女優の演技力は魅力的である。
そして、もう一つの見どころは、第一幕終盤の付添婦が患者に嘘をついていたことが発覚するシーン。嘘を知った後も、患者は平静を装いつつ、付添婦とのシリアスな会話を続ける。この場面も、ときおり感情が激昂し、観客をハラハラ、ドキドキさせる。
人は、強いショックを受けると記憶を一時的に無くしたり、あるいはフラッシュバックのように過去の記憶が走馬灯のように蘇ることがあるそうだ。この作品の中で、患者と付添婦は、何度かフラッシュバックに襲われる。そして、いつしかフラッシュバックが、幻なのか現実かなのかが分からなくなっていく。
この作品は、我々に、生きることは、過去の記憶や思い出を心に秘めながら、未来という死に向かっていくことなのだと教えてくれているようである。

執筆クルー 泰井良プロフィール写真泰井良(たいい・りょう)
1972.9.5、神戸市生まれ
関西大学美学美術史専攻を経て、静岡県立美術館学芸員。
現在、静岡県立美術館上席学芸員、俳優。
(一財)地域創造公立美術館活性化事業企画検討委員、全国美術館会議地域美術研究部会幹事など。展覧会企画のほか、市内劇団でも活動中。

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​12月 SPAC新作
『薔薇の花束の秘密』
演出:森新太郎 作:マヌエル・プイグ 翻訳:古屋雄一郎
出演:角替和枝、美加理
静岡芸術劇場
◆公演の詳細、アーティストトークなど関連企画の詳細はこちら
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2015年12月2日

<『薔薇の花束の秘密』ブログ3>「おためし劇場」レポート

週末から心地のよい天気が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

11月28日(土)には『薔薇の花束の秘密』の「おためし劇場」が開催されました。

今回で3度目を迎えた「おためし劇場」ですが、前回につづき、
多くのお客さまにお越しいただきました!ありがとうございました。

まずはじめは稽古見学。何度も同じ台詞や動きを繰り返しながら、演出がついていく“場面稽古”をご覧いただきました。
台詞ひとつ、動きひとつ、角替和枝さんと美加理さんが演じてみせ、森新太郎さんが演出をつけます。
その演出を受けて、同じ台詞や動きを演じては、ふたたび演出を受ける、という稽古風景。
5分ほどの場面をつくるために、およそ30分、何度もこまかく繰り返しながら稽古が進みます。
お客様には楽しんでいただけたようで、こんな感想をいただきました!!

・普段はできあがった舞台しかみたことがなかったので、同じシーンを繰り返し、納得のいくまで試しているところを見られて、とても新鮮で貴重な体験ができました。
・とても面白く拝見しました。これでまた本番がどうなるのか楽しみです。

↓稽古風景↓
写真1

写真2B

次の演出家 森新太郎さんによるトークでは、
出演女優お二人の魅力をたっぷりと語っていただきました。
その一部をご紹介します。

「稽古場で角替さんは、僕の考えているよりもうちょっとセンスのいい笑いをやって
 くれます。一方、美加理さんは、『このシーンでそんなアクロバティックな動きする
 の!?』というくらい予測不可能な動きをします。
 『薔薇の花束の秘密』は、二人の女性の生き方がシリアスに描かれていますが、
 実は意外と笑えるユーモアにあふれた作品です。」

↓演出家・森新太郎さん↓
写真3

確かに、くすりと笑える場面がいくつもありました。
二人の掛け合いに期待ですね!

最後に皆さまからいただきました嬉しい感想をご紹介します。
***
・二人芝居の醍醐味を楽しみたいと思いました。 (60代・女性)
・自分の心の中の自分に影響を与える作品。 (40代・女性)
・どっぷり二時間はまれそう・・・❤ (40代・女性)
・女性はきっと共感できる作品でおもしろそう。
男性は奥さんと一緒にぜひ観ると良いと思う。 (40代・女性)
・美加理さんがドタバタしちゃうらしいですよ。 (50代・男性)
***
角替和枝さんと美加理さんの共演は、演劇ファンにとってはたまらない組み合わせ。
このお二人のコミカルでミステリアスな掛け合いで展開していく『薔薇の花束のお秘密』は、
演劇がはじめての方にも、きっとお楽しみいただけるはず!
『薔薇の花束の秘密』公演をどうぞお見逃しなく。

写真4

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​12月 SPAC新作
『薔薇の花束の秘密』
演出:森新太郎 作:マヌエル・プイグ 翻訳:古屋雄一郎
出演:角替和枝、美加理
静岡芸術劇場
◆公演の詳細、アーティストトークなど関連企画の詳細はこちら
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『薔薇の花束の秘密』&『黒蜥蜴』 中学生が職場体験に!

11月25日26日の2日間、静岡市立観山中学校の生徒さんが、
職場体験でSPACに来てくださいました。

2日に渡って、SPACの2つの活動拠点のあちこちをまわり、
俳優やスタッフに話を聞いたり、制作部の仕事を体験していただきました。

劇場や上演作品とお客さんをつなぐのも、劇場で大事な仕事です。
稽古のレポートを書いてくださったので、ご紹介いたします。

1日目は、舞台芸術公園の稽古場棟で行われた
俳優の日々のトレーニングと『黒蜥蜴』の稽古でプロモーションビデオ用に、
演奏を録音・録画する様子を、見学していただきました。

SPAC版『黒蜥蜴』は、音楽劇。
総勢20名の出演者が、登場人物たちの動きや台詞と寄り添うかのように
打楽器による演奏を繰り広げます。

職場体験中学生レポート(1) 《『黒蜥蜴』PV録音をみて》
黒蜥蜴のPVにつかわれる音楽の録音現場に行かさせて頂きました。
ミュージシャンの方々が演奏するのではなく、俳優の方々が演奏をすることに驚きました。
音楽を聴いて、黒蜥蜴の少し古い、レトロな世界観が感じられました。
緊迫した雰囲気の中にも俳優さんたちのPVをみて、
劇場に来てほしいという思いが伝わってきて、とても良い現場でした。

DSC03560

2日目は、芸術劇場で、
いよいよ12月3日に幕が開ける『薔薇の花束の秘密』
稽古を観てもらいました。
この作品に登場するのは、入院中の老婦人と、
そのお世話をする付添婦の2人だけ。
それぞれ心に傷を抱えた2人は、病室でのおしゃべりを通して、
次第に心を通わせていくのですが、ある日老婦人は、付添婦が嘘をついていると知ると…
(続きは観てのお楽しみです。)

劇場の舞台には、実際に本番で使用する舞台セットが前日に入ったばかり。
稽古は、後半2幕の冒頭から始まりました。

職場体験中学生レポート(2) 《『薔薇の花束の秘密』の稽古を観て》
舞台での稽古を見させて頂いて、一番に思ったことは、
毎回毎回俳優さんたちの細かい動きがちがうということです。
同じシーンを演技しているのですが、動きや声の出し方など変えて
より良い作品にするための工夫がみられました。
もう一つ、演出家の人と照明さんのやりとりが多くみられました。
細かい所まで照明に気にしていたので、鑑賞する人にこの場面は、
ほんわかした場面なのか、それとも暗くて何かたくらんでいる場面なのかを
想像しやすいようにしているのではないかと思いました。
今回は一部しかみていませんが、付添婦の空想の中ででてきた
「バラの花束」という言葉が印象に残りました。
一体誰から送られてきたものなのかすごく気になりました。
中学生からみても分かりやすい物語なんじゃないかなと思うので、
ぜひみてみて下さい。


俳優の永井健二にインタビューする、観山中学校2年生 石川萌恵さん

2日間の短い時間でしたが、
お客さんとして劇場に来た時だけでは見ることのできない
舞台裏や創作現場を見て、いろんなことを感じ体験し、
将来の進路選択に役立ててもらえたらうれしいです。

SPACでは、中高生の職場体験学習の受け入れをしています。
将来は舞台に関わる仕事がしたい、舞台に興味があって
SPACで職場体験したい方は、
お気軽にお問い合わせください。


2015年11月12日

<『薔薇の花束の秘密』ブログ2>

先日、稽古が始まったことをご紹介しました『薔薇の花束の秘密』
あれから数日が経過しましたが、さてさて、稽古場はどんな様子になっているでしょうか。

まずは11月9日、この日は、地元大学の講座の受講生やある俳優さんが稽古を見学にいらっしゃいました。
ご見学者に囲まれ、角替さんの台詞や手振りにもいっそう勢いが増し、美加理さんもナースキャップを装着して役作り。
稽古後には装置模型を囲んで、演出家・俳優・スタッフが今後のプランの相談です。
どんな作品でも、みんなが各々のイメージを共有していく様子って、見ていてワクワクします!


角替和枝さんと美加理さんと、…あら?稽古を見学なさっている方は、もしや…朝比奈尚行さん


みんなでいろんな相談タイム

そして、稽古初日から1週間後の11月10日、ついに立ち稽古が始まりました!
思えば初日から、来る日も来る日も、それはそれは丁寧に、読んでは返し読んでは返し、また読んでは返し、
それでもまだまだ読んでは返し読んでは返し、もういっちょ読んでは返し、と、
濃密な読み合わせの時間を重ねてきましたので、やっとたどり着いたような気持ち…、ちょっと感動です。


稽古前に道具の使い方をチェック中


いざ稽古に入るところで、役の設定や心情を入念に確認する森さんと角替さん。

稽古場での仮の道具の中に入った俳優さんを少しお見せすると、こんな感じ。


これからこれらが少しずつ本番仕様の装置になり、徐々に衣裳が付き、
劇場に入るとまたがらっと様相が変わってゆくことでしょう。
これからの<薔薇の花束>の色づきに、みなさま、ぜひご注目下さいね。

稽古期間は1ヶ月!約3週間後には公演初日!
『薔薇の花束の秘密』チームは、今日も突っ走ります。

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​12月 SPAC新作
『薔薇の花束の秘密』
演出:森新太郎 作:マヌエル・プイグ 翻訳:古屋雄一郎
出演:角替和枝、美加理
静岡芸術劇場
◆公演の詳細、アーティストトークなど関連企画の詳細はこちら
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2015年11月5日

<『薔薇の花束の秘密』ブログ1>

皆様、こんにちは。

先週末、SPACは、各所でしゃかりきに動いておりました。
静岡では『王国、空を飛ぶ!』の一般公演が先日始まり、大道芸ワールドカップへの出演が終了し、
東京では「フェスティバル/トーキョー15」で『真夏の夜の夢』が千穐楽を迎えたところです。

そんな週明け11月3日(火)、SPAC秋→春のシーズン#4『薔薇の花束の秘密』の稽古が始まりました!
今シーズンの開幕がつい先日のことのように思えます…、もうすぐ年末…、早いものですねぇ。

さて、2015年の年末におおくりする作品が、『薔薇の花束の秘密』です。
ラテンアメリカの作家マヌエル・プイグの名作で、患者と付添婦の関係に社会の息苦しさを凝縮したもの。
そして、現代人が持つ閉塞感と、そこからの解放、希望へと向かうさまがとても巧みに表現されています。

演出を手掛けるのは、SPAC初登場でいま注目の気鋭演出家、森新太郎さん。
稽古初日、スタッフとの打ち合わせからスタートです。


劇場で舞台装置模型の打ち合わせをする森さんと舞台美術デザインの深沢襟さん

打ち合わせが終わると、いよいよ顔合わせと台本の読み合わせが始まりました。
この作品は、SPACではめずらしい女優二人芝居!
テレビや映画でも馴染み深く、独特の存在感が印象に残る角替和枝さんと、
数々のSPAC作品でお客様を魅了し続けている美加理さんが出演します。


演出家・出演者・スタッフ一同が集まった読み合わせ

初共演となるお二人、これからどんな世界観を作り上げてゆくのでしょうか。
ちなみに、角替さんは静岡県出身なんですよ。
中高生鑑賞事業公演で地元の10代のお客様を前に演じられるというのも、とっても楽しみです。


角替さんと美加理さん

新作『薔薇の花束の秘密』は、12月3日(木)に中高生鑑賞事業公演で初日を迎えます。
1ヶ月後のクリスマスシーズン、静岡芸術劇場で皆様の心に<薔薇の花束>をおおくりします。

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​12月 SPAC新作
『薔薇の花束の秘密』
演出:森新太郎 作:マヌエル・プイグ 翻訳:古屋雄一郎
出演:角替和枝、美加理
静岡芸術劇場
◆公演の詳細、アーティストトークなど関連企画の詳細はこちら
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