「ソウルでの文化交流レポート」
SPAC秋のシーズンも大詰め、
南米のサムライ演出家、オマール演出のロミオとジュリエット一般公演が24日に控えておりますが、
その前日23日は14時からは東京北区北とぴあさくらホールにおきまして、
北とぴあ国際音楽祭2012、
宮城聰演出、クラッシック音楽と演劇を融合させた前代未聞の企画でお送りする
「病は気から」初日が迫る中、
奥野も静岡を離れ、一人東京で12月1日・2日に東京芸術劇場で行われるアジア舞台芸術祭「お母さんの十八番」の稽古に参加しております。
演出は韓国の朴章烈(パク・チャンニュル)先生
11月上旬、稽古のため、朴先生の活動拠点、ソウル行ってきました。
ハングル文字に戸惑いながらの一週間でしたが、
通訳の洪明花さんによると
「韓国語は日本人にとって習得しやすい言語なので絶対勉強した方が良い!」
とのこと…
演出家先生、他の芝居(「レ・ミゼラブル」)とのかけもちで忙しいらしく
バタバタで、あっという間に過ぎた7日間でしたが
韓国側の皆様にはお世話になりました。
忙しい中、牡蠣鍋につれていってくれたり
200もの劇場がひしめく韓国の演劇街「大学路」を案内してくれ、
文化センターの中の朴先生が開いた小劇場もみせてくれたり、
一緒に芝居をみたり、
朴先生の演出するレミゼラブルの稽古場に招いてくれたり…
(写真中央はジャンバルジャン役の俳優)
日韓文化交流の日々でした。
稽古も立ち稽古でざっと最後まで通ったって感じです。
最後は劇団反の皆様と焼き肉パーティー、
皆さん明るくて元気、
(右が通訳のミョンファさん)
片言の日本語で戦国武将の話で盛り上がったり
独身者が多かったので結婚の話とか…
中でも明るく、ムードメーカーのアラフォー独身の劇団員フニ君は
今回出演している日本人女優の一人に
「おいくつですか?」と聞こうとして
「おいくらですか?」と尋ねてしまって…大爆笑!
伝説が生まれる瞬間に立ち会えてよかったです。
ちなみに「アジア舞台芸術祭」プロデューサーはSPACの宮城総監督、
ホームページによると、
アジアの舞台芸術の紹介を通じ、相互理解と文化交流を促進するとともに、舞台芸術専門家等の相互交流を促し、舞台芸術の水準を高め、新しい表現の創造につなげること
を目的としており、また、
優れた人材や舞台芸術作品を発掘するとともに、世界に流通させる市場を育成し、21世紀のアジアにおける芸術・文化の振興に貢献すること
を目指している、東京都主催の演劇祭です。
ほんと、文化は国境を越えるし、相互理解に大変重要だと思います。
本番日は静岡では丁度、オマール版「ロミオとジュリエット」の2週目とドンかぶりなので
SPACの面々にはなかなか観て頂けそうにないのですが、
東京の皆様、そういう演劇祭なわけで、何と観劇無料です。
来年1月はSPACでも、韓国演劇界の大御所、イ・ユンテク先生演出の「ロビンソンとクルーソー」の上演
が控えており、文化では韓国との交流が続いております。
下総さんや那須さんなど、東京で活躍する実力派俳優と小劇場で活躍するイキのいい女優たちとの豪華競演にもご注目!
是非いらしてくださいませ。
「お母さんの十八番」
12月1日(土)17時
2日(日)17時
観劇無料(サイトから要申込)
演出:朴章烈(パク・チャンニュル)
共同脚本:朴章烈(パク・チャンニュル)、李善姫(イ・ソンヒ)
翻訳:洪明花(ホン・ミョンファ)
出演:
下総源太朗
那須佐代子<青年座>
奥野晃士<SPAC>
根岸絵美
伊比井香織