皆様こんにちは! 制作部の塚本です。
つい最近まで私は暑さにやられていましたが、ここ数日で急に涼しくなってきましたね。
まさかもう、夏の終わり…?
なんて思っているうちに、『舞台は夢』第三期の稽古がスタートしました!
実をいうと私はもう今の完成度でもかなり楽しんでいるのですが、
これから本番まで3週間ほど、まだまだ稽古は続きます。
フレデリックさんがそこまで追求するものとは、なんなのでしょう…?
第三期稽古スタート直後は、
演出助手であり、出演俳優でもあるブノワさんが指揮をとりました。
とても優しく、いつ会っても笑顔を向けてくれるブノワさん。
(『舞台は夢』では、かなりファンキーなキャラクターとして登場します。
さらに、本場フランスからお届けするパフォーマンスもあり!?
お楽しみに。)
この日の稽古場所は劇場舞台ではなく、リハーサル用の大部屋。
スクリーンへのライブ映像投影はなし、舞台美術の平台も少なめです。
この状態で最初から最後まで通してみて、感覚を取り戻します。
「思い出し稽古」と呼んでいます。
床にビニールテープを貼って実際の舞台上での尺がわかるようにします。(バミる、と言います)
とはいえ、やはり舞台での稽古が待ち遠しい…
と思っていると、フレデリックさんが劇場にご到着!
(それにしても、私はすっかり観客の一人ですね…)
到着後、第三期の稽古で目指すものについて、フレデリックさんからお話がありました。
「いま僕たちのつくっている舞台は、とても良いものになりつつあります。
これからの稽古で、良いものをより良くしていきましょう。
ただし、私はまだこの舞台には『繊細さ・密度』が足りないと感じています。
それはきっと、私がフランス人で、あなた方の話す台詞の日本語がわからないからかもしれません。
そこで、これから本番までの目標を掲げましょう。
『観客がフランス人だとしても、俳優と観客の間に対話が成り立つような舞台を』
…ちょっと難しいように思えるかもしれませんね。
ですが、目標は高いほうがよいでしょう!」
抽象的で、難解にも思えるフレデリックさんの言葉。
でも、その場にいた俳優やスタッフはそれぞれの仕方でその言葉を理解し、間違いなく力をもらったことでしょう。
否が応でも本番に向けてテンションもプレッシャーも高まっていきます。
稽古の時間が、第二期よりももっと濃密になってきたように思いました。
そして稽古の終了後は、フレデリックさんからのノーツ(稽古についてのダメ出し)の時間。
シーンとシーンの間のつなぎ方など具体的な指摘の他に、
それぞれのキャラクターの背景情報や、作品そのものが書かれた時代の思想的な背景など、
目に見えない情報をどう表現していくか、というお話も。
本番に向けて、これから演出の「ネジを締めていく」、そんな印象を受けました。
私も、「『舞台は夢』は楽しいだけの芝居じゃない、これからどんどん深みを増していくんだ」という気がしています。
あと3週間、どんなふうに進化していくのでしょう?次回のレポートもお楽しみに!
…オマケ…
雨合羽を着て舞台で対峙する技術部スタッフたち… なんの準備でしょう…?
(制作部・塚本広俊)
SPAC 秋→春のシーズン#1
『舞台は夢』
公演日時:9月23日(水・祝)、26日(日)15:00~
9月27日(日)14:00~
10月10日(土)、11日(日)14:00~
公演場所:静岡芸術劇場
<トーク情報を更新しました!>
静岡のCMではお馴染み、「コンコルゲン」の俳優さんが、この舞台を観に劇場にいらっしゃることになりました!映画や舞台で活躍中の古舘寛治さんです。映像と演劇が入り交じったこの舞台をどのように見るのか、終演後のトークに登場します。
出演俳優が登場する回もあります。
トーク出演者はこちらから→http://spac.or.jp/illusion_2015.html