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2015年12月4日

<潜入!『黒蜥蜴』の世界(4)> 愛とロマンの冒険活劇!!

今回は、『黒蜥蜴』の物語についてご紹介します。
美輪明宏さんの舞台や映画で有名なため、名前は聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

原作は、江戸川乱歩。
前々回のブログで、今年三島由紀夫が生誕90周年と書きましたが、江戸川乱歩は没後50周年です。
余談ですが、同時期にBOXシアターで上演する『青森県のせむし男』の作者・寺山修司は、生誕80周年。
(SPACでの上演は全部2016年じゃん、というツッコミはさておき)

ちなみに『黒蜥蜴』の時代設定は、江戸川乱歩の原作では1920年代ですが、三島由紀夫の戯曲では高度経済成長期の東京に変更されています。
江戸川乱歩の小説は書店でも購入できますので、ご興味のある方は戯曲との違いを楽しんでみるのもよいかもしれません。

主人公の黒蜥蜴は、美しいものをこよなく愛する女怪盗。
巨大なダイヤ「エジプトの星」を狙い、宝石商の娘の誘拐を企てます。
乱歩作品でおなじみの名探偵・明智小五郎の機転で最初の誘拐は未遂に終わりますが、黒蜥蜴はさらに巧妙なトリックをしかけ…
嘘か誠か、偽物か本物か、ハラハラドキドキの展開から目が離せません。

そして対立しながらも、次第に奇妙な愛情を感じ始める黒蜥蜴と明智の周りを、様々な人物たちが取り巻いています。
黒蜥蜴は「……ああ、生きてるものは、血のかよつたものは、みんな信用がならない上にうるさいばかり。」(『黒蜥蜴』第三幕第一場より)なんて言っていますが、いえいえ!
SPACの俳優たちが、魅力たっぷりの人物たちを生き生きと演じます。

そして、もう本番が待ちきれない!という皆様に朗報です!!
ただいま「おためし劇場」の予約を受付ております。お気軽にご参加ください。

『黒蜥蜴』の「おためし劇場」
 
2016年1月10日(日)13:30~15:00
会場:静岡芸術劇場
本番まぢかの稽古風景をご覧いただいたり、
演出家やスタッフのトークをお聞きいただける
無料イベントです。
どうぞお気軽にお越しください!
*詳細はこちら


<おまけ>
なんだか楽しそうな稽古場より。ストレッチ中?(撮影:榊原有美)
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​1~2月 SPAC新作
『黒蜥蜴』
演出:宮城聰/原作:江戸川乱歩/作:三島由紀夫
音楽:棚川寛子/舞台美術:高田一郎/照明デザイン:沢田祐二
出演:SPAC
静岡芸術劇場
◆公演の詳細、アーティストトークなど関連企画の詳細はこちら
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