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2016年2月27日

『イナバとナバホの白兎』~新作誕生までの道のり~vol.1

本日いよいよ「ふじのくに⇄せかい演劇祭2016」のチケットが一般発売開始となりました!
このせかい演劇祭の目玉作品の1つが宮城聰演出SPAC新作『イナバとナバホの白兎』です。

nabaho

昨年の『マハーバーラタ~ナラ王の冒険~』に引き続き、駿府城公園での野外劇として上演いたします。

駿府城
↑ 『マハーバーラタ』2015年公演の様子

実は『イナバとナバホの白兎』は1月中旬から稽古がはじまっており、ただいま作品制作真っ最中でございます。
今作品の特徴の一つが台本作りに俳優も加わって1から作っているところです。そのため稽古場には古事記やナバホ神話、クロード・レヴィ=ストロース(フランスの人類学者)、民俗芸能に関する資料がずらりと並んでいます。

「クロード・レヴィ=ストロースはどんなことを考えていたのか?」
「白兎は何者だ?」
「兄弟ってなんだろう?」「水は?火は?」

古事記やナバホ神話に出てくるエピソードやキーワードをもとに、
時にはそのものの根源までつきつめていくような話し合いを繰り返し、
具体的に台詞や身体表現にしてみて試行錯誤を重ねに重ね、ようやく少しずつ台本が出来上がっていきます。

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今週は<アメンボチーム>と<蒸し風呂チーム>に分かれてそれぞれシーンを作り発表しました。
アメンボ?蒸し風呂?と気になるところですが、今日はここまで。

まだまだ、形のみえない作品ですが、このブログで壮大な祝祭音楽劇が誕生するまでをご紹介していきたいと思います。

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(文:仲村悠希)

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ふじのくに野外芸術フェスタ2016
フランス国立ケ・ブランリー美術館開館10周年記念委嘱作品
『イナバとナバホの白兎』
5/2(月)~5(木・祝)
駿府城公園 紅葉山庭園前広場 特設会場
◆公演の詳細はこちら
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