7月のNoism劇的舞踊『ラ・バヤデール』ツアーが無事終了した。
3月に一週間と、
5月の連休明けからクリエーションに参加させていただきましたが、
1月からの『カルメン』再演から考えると
ほとんどのメンバーの皆さんとは半年以上にわたって活動していたので、
今シーズンで終わりというメンバーの方々もいることを考えると感慨一入であるが、
金森穣さん率いるNoismダンサーさん達との舞台は
彼らが日々どれだけの研鑽を積んでいるかを目の当たりにしているだけに
彼らと共有する時間をおろそかにしてはいけないという思いがどこか強くある。
劇的舞踊第二弾『カルメン』やNoism0『愛と精霊の家』と違って、
発話する身体と発話しない身体がテーマの劇的舞踊第三弾は、
既存のバレエ作品であるということや、
私以外にも俳優がいて、俳優同士の会話もあるなど、
これまでのNoism作品とは違った新しい側面が沢山あった。
しかし求められている演技の質というのは、
これまで出演させていただいたどの作品よりも、
SPAC入団当時の芸術総監督だった
鈴木忠志さんの「動物性エネルギー」を追求する演劇理論に立脚したものだったような気がする。
見慣れた静岡芸術劇場の客席を前にして舞台に立つと、
まさにこの劇場で、連日深夜まで
鈴木忠志さん直々にスピリットを叩き込まれていた時代のことがありありと蘇ってきて、
客演なのだが、原点という、とても不思議な感覚に襲われた。
ある種原点に戻ったツアーの最終公演が静岡芸術劇場だったということも
私にとって多くのことを感じいるきっかけになったような気がする。
そんなNoismの皆様と今埼玉で公演している。
蜷川幸雄さんがシェイクスピア作品を作り続けていた
ある意味日本の演劇界の殿堂の舞台に立つのは舞台俳優としてとても光栄に思う。
Noismさんとの活動によって、
新潟市民の皆様との交流もいい形でさせていただけるようになった。
先日もお盆の真っ最中にもかかわらず、
老若男女が古町の純喫茶に集まって、
新潟おくぬ〜倶楽部主催で『声に出して読む幸村』というイベントを
開催していただいた。
6月は『声に出して読む安吾』を開催させていただき、
新潟の安吾の会の皆様にもご参加いただき好評をえた。
これまさにSPACで展開してきたリーディング・カフェの応用企画なのだが、
小説でもリーディング・カフェ形式のイベントが行えて、とても盛り上がったことに
新しい発見があったように思える。
詳しい内容については来た球を打つまで
そして久しぶりに静岡で8月23日からリーディング・カフェで回らせていただく。
だいたい月四回ペースで各地に伺うつもりなのでぜひチェックしていただきたい。
読む戯曲:『東海道四谷怪談』 ナビゲーター:奥野晃土
詳細はこちら
◆8月23日(火) 19時~
会場: Lot.n(ロットン)
(沼津市上土町10 TEL:055-951-3810)
参加費1,500円(ワンドリンク付)
◆8月24日(水) 19時~
会場: 番町市民活動センター 中会議室
(静岡市葵区一番町50 TEL:054-273-1212)
参加費1,500円(ワンドリンク付)
◆8月29日(月) 19時~
会場: 喫茶去 夢想庵
(静岡市駿河区丸子5163-1 TEL:054-260-7207)
参加費2,500円(軽食・和菓子・ワンドリンク付)
◆8月30日(火) 19時~
会場: Milk crown cafe&bar (ミルク クラウン カフェ アンド バー)
(静岡市清水区真砂町3-15 TEL:054-366-0108)
参加費1,500円(ワンドリンク付)
ではまた!