はじめまして、こんにちは。9月3日からSPACでインターンシップをしている、静岡文化芸術大学芸術文化学科1年の伊藤早紀です。
今回は「地域連携実践演習」という大学の授業の一環で6日間、『東海道四谷怪談』の制作のお手伝いをしています。私はダンスをしていて、普段は自分が舞台に立つばかりなので、制作のお仕事はわからないことばかりですが、少しずつ挑戦していきます。
現在『東海道四谷怪談』は、浜松での中高生鑑賞事業公演に向けて稽古中です。
今日はその稽古の様子を紹介します。
まず、リハーサル室にて毎日の稽古前のトレーニングを終えたあと、静岡芸術劇場に移動して舞台稽古が行われました。舞台上には浜松公演の会場となる、静岡文化芸術大学の講堂の舞台の大きさを示した印がつけてあります。そして、この作品では俳優が客席通路を使うことが何度もあるので、客席通路も実際の会場での位置を想定して稽古が行われています。俳優との近さが感じられることもこの作品の魅力の一つだなぁと感じました。
稽古中の静岡芸術劇場の舞台
(舞台の大きさに合わせて、印をつけている)
稽古の途中にノーツ(演出家から俳優やスタッフに対し、修正や訂正を促すために行う、要請や注意)があったときには、俳優どうしでも意見を出し合っていました。例えば、一つのシーンでも、台詞一つの言い方でシリアスになったり、笑いのとれるシーンになったりしますが、今日の稽古でも、シーンを作るときどちらの言い方が作品の流れに合っているか、相談しつつ実際に試しながら確認していました。小さな変化が大きな変化につながるので、とても細かいところまでとことん追求していたのが、印象的でした。
浜松での中高生鑑賞事業公演までまもなく。今日1日の中でも変化がたくさんありました。こうして日々の稽古で作品がますます進化して行くんだなぁと思いました。残念ながら、浜松での中高生鑑賞事業公演は、一般のお客様にはご覧いただくことができませんが、静岡芸術劇場での公演はいつも通り一般のお客様にご覧いただけますので、ぜひ劇場へ足をお運びください。
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SPAC秋→春のシーズン2016 ♯1
『東海道四谷怪談』
一般公演:10月8日(土)、9日(日)、10日(月・祝)
構成・演出:中野真希 原作:四代目鶴屋南北 出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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