2018年11月17日(土)
天気のいい朝。ラ・グランド・アールの前にある「ライオンの噴水」が青空に映える。
この鋳鉄製の噴水は革命後間もない1811年、当時最新鋭の技術を動員して作られ、今のレピュブリック広場にあたる場所に設置された。この噴水ができてから、ここは「給水塔広場」と呼ばれ、近隣に水を供給する役割も果たしていた。だがラ・ヴィレットに肉市場がオープンした1867年、オスマン男爵によるパリ大改造の一環として、「給水塔広場」には青銅製のより大きな噴水が作られ、この「ライオンの噴水」はラ・ヴィレットに移築されて、ここに連れられてきた動物たちに水をやる場となった。
技術スタッフは朝9時入り、俳優は12時半からトレーニング。
明日のゲネ(最終通し稽古)に備えて、各場面を入念にチェックしていく。
ラ・グランド・アールの巨大な天井に俳優の影が伸びる。
「はい、じゃあラップ、「ずいずいずっころばし」のところ、お願いします」と宮城さん。そんな場面あったかな・・・。
ラ・グランド・アールのガラスと鉄骨の構造を見てみようと幕を開けたら、目の前にあるシャンソン・ホールの赤いネオンがすごく目立つ。
ラ・ヴィレットを通じて、シャンソン・ホールと交渉。
22時退館。夜のライオンたち。
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◆『マハーバーラタ』(ラ・ヴィレットのウェブサイトへリンク)
https://lavillette.com/programmation/satoshi-miyagi_e20
◆『マハーバーラタ』フランス公演(SPACウェブサイト内)
http://spac.or.jp/mahabharata_japonismes2018.html
◆ジャポニスム2018参加企画 ふじのくに魅力発信事業(SPACウェブサイト内/日仏併記)
静岡県は、ジャポニスム2018公式企画に選定されたSPACの『マハーバーラタ』公演を活用し、公演期間である2018年11月19日から11月25日の間、「Mt. FUJI × TOKAIDO(富士山と東海道)」をテーマに、パリ市内で静岡県の魅力を世界に向けて発信するさまざまな事業を展開します。
http://spac.or.jp/news/?p=14636
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SPAC海外ツアーブログ
アヴィニョン演劇祭参加の記:2014年『マハーバーラタ』『室内』上演記録
アヴィニョン法王庁日記 :2017年『アンティゴネ』上演記録
『顕れ』パリ日記2018 :宮城聰最新作『顕れ』上演記録
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