みなさま、こんにちは。
10月下旬より『RITA&RICO(リタとリコ)~「セチュアンの善人」より~』第2期稽古がスタートしました。
今回のブログでは作品タイトルにもある「RITA(リタ)」と「RICO(リコ)」について書いていきたいと思います。
タイトル公開後、どっちが男の子でどっちが女の子なの?と聞かれることが多々あります。
名前だけ見ると「リタくん」と「リコちゃん」だと思いがちですが、正解は「リタちゃん」と「リコくん」です。
実はこの二人の名前には、ちゃんと意味があるんです!
原作『セチュアンの善人』の主人公は「シェン・テ」と「シュイ・タ」。
貧しいながらも心優しく、自分の生活が危うくなるまで知人を助けてしまうシェン・テ。
シェン・テのいとこで冷酷な資本家のシュイ・タ。
『RITA&RICO』の台本も書いている演出・渡辺敬彦さんは、原作を読んだときに他人のために生きるシェン・テと、自分のために生きるシュイ・タを見て、これは利他主義と利己主義の話だと思い、シェン・テとシュイ・タの名前をリタとリコに変えました。
そして正式タイトルは悩みに悩み、『RITA&RICO(リタとリコ)~「セチュアンの善人」より~』とすることに!
他のタイトル案としては、主人公(原作のシェン・テ)が物事をすぐに鵜呑みにしてしまうことから『UNOMI』などの案が挙げられていました。
▲誰にでも優しいリタ(山本実幸 写真右)。この後三人の神様を家に泊めてあげます。
▲自分の利益しか考えないリコ(山本実幸)。
そんな『RITA&RICO』は、現在絶賛稽古中!
まだ何もなかった8月の第1期稽古が終わってから、舞台装置が少しずつ作られていて、第2期稽古では稽古場に仮装置が登場。再び色々と試しながら稽古が進められています。
▲イスを担いだり被ったり。様々な使い方をしています。
▲一体何のポーズなのでしょうか!?尚、これを実際の公演でやるかは未定です(笑)
原作をご存じの方からするとあれあれ、登場人物に対して出演俳優が少ないのでは?と思うかもしれません。
そうなんです!
『RITA&RICO』では、1人で複数の役を演じています。
みんな個性の強いキャラクターばかりで面白いです。
(私は稽古を見ながら思わずクスクスと笑ってしまうことも多々……)
1つの作品で様々な役を演じる姿を見ることができるので、ファンの方々必見な作品となっています!
そんな実験的な稽古場を、ちょっと覗いてみたくありませんか?
今回『RITA&RICO』では、稽古を覗ける「おためし劇場」を開催いたします!
このブログをご覧の方は、そんなことないと思いますが、
「興味はあるけど、舞台は敷居が高くてちょっと…」という方、あなたの周りにいませんか?
そんな人へのお誘いにもピッタリ!
まずは、おためしあれ~。
SPACおためし劇場
『RITA&RICO(リタとリコ)~「セチュアンの善人」より~』
定員:50名(要予約)
開催日時:2019年11月30日(土) 13:30~15:00
会場:静岡芸術劇場(グランシップ内) 静岡市駿河区東静岡2丁目3-1
◆ご予約・お問い合わせ SPACチケットセンター
TEL.054-202-3399 (受付時間:10:00~18:00)
詳しくはこちら
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SPAC秋→春のシーズン2019-2020 #3
『RITA&RICO(リタとリコ)~「セチュアンの善人」より~』
2019年12月14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)
各日14:00開演
会場:静岡芸術劇場
原案:ベルトルト・ブレヒト
構成・演出・台本:渡辺敬彦
台本協力:守山真利恵
出演:泉陽二、大内智美、木内琴子、貴島豪、小長谷勝彦、三島景太、山本実幸、吉植荘一郎
★公演詳細はこちら
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