「ふじのくに⇄せかい演劇祭2023」のラストを締めくくる、『Dancing Grandmothers 〜グランマを踊る〜』。
世界各国から作品が集まる「ふじのくに⇄せかい演劇祭2023」ですが、今年は静
岡県が東アジア文化都市に選ばれたこともあり、韓国からはバラエティに富んだ3演目が上演されています。
韓国に生きる若者の悩みをPOPに描いた現代演劇『XXLレオタードとアナスイの手鏡』、
屋内ホール「楕円堂」に響く神話、音楽劇『パンソリ群唱 ~済州島 神の歌~』
そして今回のブログで紹介するのは、
踊る門には福来たる?!ダンス作品の『Dancing Grandmothers 〜グランマを踊る〜』です。
この作品の魅力と振付・演出のアン・ウンミさんについて、制作部の担当スタッフ坂中がご紹介します!
今回上演される『Dancing Grandmothers 〜グランマを踊る〜』は、2014年、パリサマーフェスティバルにて初演されました。
時をさかのぼること13年、世界各国で活躍するアン・ウンミさんは故郷、韓国を放浪する旅に出ます。
すすむ道、見る景色、会う人々に導かれながら旅をする道中、アン・ウンミさんは行く先々で出会う『グランマ』たちに踊りを依頼し、その姿をカメラに収めました。
記録された踊りの数々に見出したのは、素朴な動きや出立ちの中に秘められた、それぞれが歩んできた人生の襞(ひだ)。『グランマ』たちの体は、言葉に残されたどんな記録よりも明瞭に歴史を語り、まるで故郷、韓国の歴史書のよう。1世紀近くを生き抜いた体が踊る姿は、リズミカルに物語を紡ぐ小説のようであるとアン・ウンミさんは語ります。
旅の中で記録された韓国のさまざまな景色と『グランマ』の踊りが収められた映像にアン・ウンミさん率いる鍛え上げられたダンサーたちが想いを共にするとき、『グランマ』は世代を超え、それぞれのダンスと溢れるエネルギーが舞台上に花開きます。
また、世界中で上演を重ねるこの作品は、上演する地域に暮らす『グランマ』たちが一般参加で作品に登場するのも大きな特徴。
今回は静岡に暮らす『グランマ』たちがコラボレーション!
年齢も国境も超え、来場のお客様をも巻き込んで静岡芸術劇場が巨大なダンスフロアに仕立て上げます!!
カラフルな照明や衣装、色鮮やかな舞台作りが目を引くこの作品ですが、アン・ウンミさんはその独特な作品作りが高く評価されています。
1963年韓国に生まれたアン・ウンミさんは、88年にアン・ウンミ舞踊団を設立した後、91年にニューヨークに渡り舞台美術を学びます。アメリカ在住時にはコンテンポラリーダンスの巨匠、ピナ・バウシュとの交流を深めました。
2001年に韓国に戻った後も、故郷の韓国にある歴史や社会問題を自身で調査し作品に反映させる作品づくりや、華やかな舞台と挑戦的な振付、そして国際的な活動が評価され、02年FIFAワールドカップオープニングセレモニーの振付を務め、韓国人では初めてイギリスのエディンバラ国際フェスティバルに招待されるなど「韓国のピナ・バウシュ」と称されるほどのコンテンポラリーダンスの第一人者です。
アン・ウンミさんの独特で類を見ない振り付けと演出、色鮮やかで華やかな舞台、世代を超えた『グランマ』たちのダンス、、、
『Dancing Grandmothers 〜グランマを踊る〜』で感じる全てが、「ふじのくに⇄せかい演劇祭2023」と皆さんのゴールデンウィークを盛大に締めくくる一大ステージになること間違いなしです!
5月7日(日)の14時開演と19時開演の2ステージで皆さんをお待ちしています。
特に夜の公演は席に余裕がありますので、ご家族、ご友人皆さんと一緒にご来場いただければ嬉しいです!
ゴールデンウィーク最終日はぜひ静岡芸術劇場でブチ上がりましょう!!
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『Dancing Grandmothers ~グランマを踊る~』
公演日時:2023年5月7日(日) 14:00/19:00
会場:静岡芸術劇場
上演時間:90分(途中休憩なし)
座席:全席指定
振付・演出:アン・ウンミ
製作:アン・ウンミ舞踊団、斗山アートセンター
共同製作:パリサマーフェスティバル
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