2011年8月21日

<モモ通信>発表会、そして修了会

7月9日に始まったシアタースクール、
あっという間に8月14日の発表会となりました。

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お見送り2

参加者45人全員が無事舞台に立ち、
客席にはいっぱいのお客様をお迎えし、
この夏のあいだに学んだことや感じたこと、自分の中で変化したもののすべてを
それぞれが精一杯に発揮した発表会でした。

今年は去年よりも少し長い75分の作品になった『モモ』。
台詞と、動きと、そして時には静寂とで紡いでいくこの作品ですが
見事に一日2回公演をやり遂げ、
夜、解散して劇場を後にするまで
信じられないくらいに元気いっぱいの参加者たちでした。

涙が止まらなかったのも、歓声が止まらなかったのも
みんなみんな、本当によく頑張ってきた証拠です。

解散後

 

そして、そんな発表会後の熱さがようやく落ち着いたかという8月19日に早速、
シアタースクール2011夏の修了会を行いました。

「修了証」は発表会後に皆さんにお渡ししていたのですが、↓修了証2

この日は、
参加者たち、保護者の方々、アシスタントたちから振り返りの言葉をもらったのち
修了会2

演出・指導を務めた中野真希が皆さんに向けて一言。
今年で参加が最後になってしまう高校2年生たちとのひとコマも。

修了証

いつも稽古着で集まっていた皆さんが
なんだか私服でおしゃれをしていることもあり、新鮮な気持ちで
そして発表会から一週間も経っていないのに懐かしい気持ちでいっぱいになりつつ
…この日も解散後のお喋りは止まりませんでした。 

『モモ』の舞台を創り上げた45人の参加者の皆さん、
そして保護者の皆さん、発表会を見に来てくださったお客様がた、
それぞれに何を感じ取ってくださったでしょうか。
演劇経験のみならず、シアタースクールを通して出会ったものを、
ずっと大事にしてくださるとうれしいです。

来年も、お待ちしています!

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2011年8月10日

<モモ通信>もういくつ寝ると発表会?

劇場に入っての稽古も2日目が終わり、
昨日は緊張でいっぱいだった様子の参加者たちも
少しずつ気持ちがほぐれてきたようです。

が、まだまだ確認事項がたくさん。
どこから出る、どこに立つ、どこを通る、どこにハケる、…
どこ?なに?が尽きない劇場稽古。
明日は、そろそろ静岡芸術劇場を自分の空間にしてほしいところです。

実は劇場入りした昨日8/9が
「シアタースクール2011夏」が始まってからちょうど一ヶ月でした。
一ヶ月前の姿と比べたら、びっくりするくらいしっかりとしましたが
もっともっと磨けるところがあるはずです。

残り数日間、集中力を目いっぱいに発揮して
8/14の発表会にお客様に最高の「モモ」を観ていただけるよう
参加者全員でしっかりと稽古に励みます!

そして…
参加者、指導陣ともに稽古中の熱気が高まる中、
制作部では、発表会にご来場いただいたお客様にお渡しする
当日配布物(パンフレット)を作成しています。
その紙面には、参加者の顔写真とともにあるアンケートが。

各参加者の勇姿を観にいらっしゃる皆様の感動を
ちょっとプラスできるような、そんなひとことアンケートです。

こちらも、どうぞ楽しみにご来場ください!


2011年8月9日

<モモ通信>稽古休みの月曜日にも…

昨日、月曜日は稽古はお休み。
いつもは参加者が集まってきてにぎやかな劇場がちょっと静か…

と思いきや。

劇場では、舞台での稽古に向けて
技術スタッフの作業が着々と進められています。

照明の吊りこみをしたり、音響の調整をしたり、
他にも演出上用いられるいろいろな機材の仕込みを行ないます。

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写真は、照明を調整している時の様子。
上を見上げているのは照明の大迫さん。
参加者たちが劇場に入る前に調整をしておくべく
アシスタントたちが子どもたちの代わりに舞台に立って
照明を当てる位置などを決めていきます。

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ああ、あの子やあの子の立ち位置にあのアシスタントが…!

(実はアシスタントたちもちょっと楽しみながらやっているようでした。)

作業は夜遅くまで続きました。
これまで参加者たちと言葉を交わす機会があまり多くなかった技術スタッフも
全力で参加者たちのサポートをしています。

参加者の皆さんも、今日からの劇場稽古を楽しみにしていてくださいね。


2011年8月7日

<モモ通信>『スガンさんのやぎ』を観劇しました

8月7日。発表会まであと一週間となりました。
普段使っているリハーサル室での稽古はこの日が最後。
次からは、静岡芸術劇場の舞台上での稽古が始まります。

そんな日曜日の午後は、それぞれの手にチケットを握りしめて客席で集合。
最初の1時間で『スガンさんのやぎ』の観劇をしました。
女優一人が舞台に立ち、ナレーションのみで物語が進んでいくこの作品に
どきどきしたりわくわくしたり目を丸くしたり(目を回したり)…
感想はそれぞれながら、いい経験になったと思います。

芸術劇場での公演を観るのが初めての参加者もいましたが、
今日はお客さんだった参加者たちが、来週は出演者です。
1年前にフランス・アヴィニヨン演劇祭で上演された作品を
1週間後に自分たちが『モモ』を上演する静岡芸術劇場で観劇し、
来週の自分たちのことを想像して緊張を感じた参加者も多いことでしょう。

そして、緊張と同時に、舞台に立つことがより楽しみになったはず。

シアタースクールの発表会では
今日のように、作りこまれた装置があるわけではありません。

それは、舞台に立つ参加者の皆さん自身の輝きを第一に観ていただくために
他の要素を出来るだけおさえているから。

参加者45名による『モモ』、いよいよ劇場入りです!
一週間後の発表会にご期待ください!!


2011年8月2日

<モモ通信2011>そろそろ「しめて」いきましょう

 8月に入り、発表会まであと2週間を切りました!
場面ごとの稽古も、ずいぶんと熱の入った様子。
これまではそれぞれの役柄の大きなイメージをつかむことが主でしたが
だんだんと参加者の皆さんの役づくりが深まってきます。

そんな皆さんのパワーに合わせて、
中野先生やアシスタント達からのダメ出しもどんどん飛びます。
(※「ダメ」…なんていうと言葉がきつい感じもありますが、演出的な指示・指摘です)

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「もっと声で相手を押して」
「○○さんの台詞を受けて動いて」
「そこで自分の身体はどう変わった?」

なんて、ちょっと抽象的なコメントも。
それでもしっかり応えてくれる参加者たち。
ひとつの場面を細かく振り返りながら何度も何度も繰り返していると
台詞や場面のテンポがみるみるよくなっていきます。

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新しい場面の台本が配られたらすぐに全部の読み仮名を自分で確認していたり
場面稽古が続く中、誰にも言われなくてもきちんと自分たちで気付いて
次の場面の登場準備をしていたり

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自分たちが向かうべき方向に、しっかりと視線と意識がいくようになりました。

そして何より、「お客さんを魅せる」という言葉が出始めたのは
お客様を意識するレベルに参加者たちが近づいてきている証拠。

注意されればされるほど、期待も大きいということでもあります。
しっかり聞いて、自分でその言葉を消化して、演技に活かして、
そうしてみんなでもっともっといい作品へと向かい始めた、これからが勝負です!


2011年7月29日

<モモ通信2011>衣裳合わせ&演劇講座

シアタースクール2011の参加者たちのほとんどが、待望の夏休みを迎えました。
それに伴って、8月14日の発表会当日まで
週6日のスケジュールでの稽古が始まりました。

役も徐々に決まり出し、場面稽古を観ていると、
日々『モモ』が形づくられていくのが手に取るように分かります。

稽古中の参加者の真剣な表情をちょっとご紹介しましょう。

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日を追うごとに集中力が高まる参加者の眼差しは、
私たちの感動を毎日新たなものにしてくれます。

そんな中、今週26日、
舞台に欠かせない要素である衣裳のフィッティングが行われました。

皆でお揃いの、ベースとなる衣裳。
これに、今後それぞれの役に合わせて衣裳や小物が追加されていきます。

↓丈をチェックしているのは、衣裳担当の駒井さん。

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さらに27日には、SPAC文芸部・大岡淳が参加者と保護者の方々に向けて
「演劇講座」を行ないました。

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約1時間という短い時間でしたが、近現代の演劇史をかけめぐり、
明治時代の日本における西洋文化
(例:音楽・美術をはじめ、セーラー服や詰襟など!)
の受容にまで話が及んだひとときも。

映像資料もふんだんに用いられ、
参加者たちはアングラ演劇や小劇場演劇に興味津津…!?

講座と名のつく学びの時間ではありましたが、
ほっと一息ついて笑い声をあげられるリラックスしたひと時になりました。


2011年7月24日

<モモ通信2011>参加者の皆さんからのアンケート紹介

シアタースクール2011夏、あっというまに開始から3週間が経ちました。
すっかり馴染んだ子もいれば、まだちょっとどきどきしている様子の子もいます。
友達が増えてきた子は、自分を「開いて」表現できるようになったはず。
そして、緊張感が残っている子はそれを集中力に変えてくれるはず。
作品を創る稽古場の空気が、だんだんと賑やかに、かつ真剣味を増してきました。

本日は、先週・5回目の稽古後、
参加者の皆さんに書いてもらったアンケートから抜粋して
参加者のナマの声をご紹介します。

—————————–

・最初は、上手くなじめるか不安で、友達と一緒に参加したけど、
最初の不安がどうでもよくなるくらい周りの仲間たちやシアタースクールでの先輩が気さくに話しかけてくれて嬉しかった。
・他の学校の人達との出会いや友達が増えて毎回楽しみにしています。

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→最初は1人で帰っていた子が、一緒に帰るお友達をどんどん増やしていく様子を
毎日参加者の皆さんを見送りながら嬉しく思っています。

 

基礎の部分もしっかりやってくれるので、とっても勉強になります。
・前よりもっと演技ができるようになりました。そして、もっと好きになりました。
・自分の役の気持ちを考え、その気持ちをこめて読む、ということは、
とても楽しくて、大切なことなんだな、と感じることができました。
・私はこんなに集中できる能力があったのか…!と感心してみたり、
みんなが同じことに向かって頑張ってるのって、青春だなーと感じたり… 

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→40数人もの皆で演劇に打ち込むこと。
自分が発する言葉(台詞)に真正面から向きあうこと。
実はなかなか体験できないことですよね。
演劇経験の有無ではなく、自分の感覚や相手とのキャッチボールに「気付く」ことが大切。
きっと、さらに楽しくなりますよ。

 

・また「モモ」に出会えたことを嬉しく感じています。
今年の「モモ」はどんな風に仕上がるか楽しみにしています。
・終わったときに今までで1番だったと思えるような舞台にしたいと思っています。
倹約なんかする時間もありません!

→私たちも、また皆さんと「モモ」を創ることが出来るのが嬉しいです。
毎日毎日、一分一秒を大事に大事に、今年も最高の発表会にしましょう!

 

・SPACに参加できることは、あまり出来ない体験なので
勉強させてもらうこともあって自分への自信にもつながっていくなって
毎年、感じています。
・自分ではない人になることのできる所であり、
自分が自分らしくいられる場所。
全てが学びの場であり、私の大好きな場所です!!

→か、かんどう。
シアタースクールで学んだこと、感じたことを、あなたの財産にしてください!
そしてそれは、SPACにとっても大きな財産になります。

 

・すっごくたのしいでーす!

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→わたしたちもでーす!!!

—————————–

明日のお休みを挟んだあとは、週6回の稽古が始まります。
体調管理に気をつけて、引き続き頑張りましょう!

*引用したコメントを書いてくれた参加者は、コメント下に載せた写真に写っている参加者の皆さんとは対応しません*


2011年7月20日

<モモ通信2011>夏休み直前の3日連続稽古

始まったばかりのSPACシアタースクール2011、
夏休み目前の7月16日から18日までの3日間連続で稽古が行われました。

稽古は2週目に入りましたが、
参加者たちにとっては、まだまだ初めてのことばかり。

今回は、この3日間に参加者たちが初めて体験したことをご紹介します。

7月16日、稽古3日目。
この日のリズムトレーニング、参加者たちは「あるもの」を手にしました。

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写真の手前にある白くて丸いもの。

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卵型のマラカス「エッグシェーカー」という楽器。
手に握って振ると、サラサラと優しい音が鳴ります。
ほんの少しの身体の動きも直接伝わる繊細な楽器です。

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その形状の面白さもあり、参加者たちは楽しそうに音を出し、
初めて手にしたばかりの参加者も見事にリズムをとっていました。
このエッグシェーカーは、
これから本格化する稽古から発表会までを共に過ごしていく友です!

7月17日、稽古4日目。
この日のダンスでは、次々と新しい振りが加わり、
3種類のダンスの中から各々踊りたいものを選んで挑戦しました。

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どれも、見ているだけで体が自然と動き出してしまう踊りです。
どんな楽曲を使用して、どんな動きでどんな表現をするのか、
発表会当日を楽しみにお待ちください。 

7月18日、稽古5日目。
参加者たちが初めて静岡芸術劇場の舞台に足を踏み入れました。
「劇場体験」と称して、バックステージツアーと、舞台の上での稽古を行ったのです。 

皆、舞台のスタッフの説明に耳を傾け、
動く舞台機構を興味深げに見つめていました。

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舞台上で台詞を声に出し、劇場という空間を全身で体感した参加者たち。

約1ヶ月後、彼らはこの舞台の上から、
私たちにどんな世界を見せてくれるのでしょうか。 


2011年7月14日

<モモ通信2011>SPACシアタースクール2011夏 開校!

今年もついにSPACシアタースクールがはじまりました!!

今回の「シアタースクール2011夏」には、
静岡県内の小学6年生~高校2年生までの47人の参加者が集まっています。

SPACの俳優やスタッフによる指導・サポートのもと、
学校が夏休みに入るまでは毎週末、
夏休みに入ってからは、ほぼ毎日稽古が行われます。

8月14日の静岡芸術劇場での発表会にむけて、
子どもたちは、自分たちだけの『モモ』という作品を創るべく、
一生懸命に声を出し、体を動かし、そして表現することを学んでいきます。

7月9日、稽古初日。
初めての出会いを果たしたスタッフと参加者の自己紹介、
班分けなどを終えたところで、
まずは呼吸や発声のトレーニングです。

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そのあと台本が配られ、ひとりひとり順番に、台詞を声に出して読んでいきます。
読めない漢字もちらほらある中、みんな熱心にメモをとっていました。

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演劇を初めて経験する参加者たちはちょっと戸惑ったり緊張したりしながらも、
読み進めるうちに少しずつ慣れていった様子。
はじめてのことをするって、
とても勇気がいるし、難しく感じることも多いけれど、
このシアタースクールへの挑戦は、きっと忘れられない経験になるはず。

そして、この日の最後のコマはダンス!
発声や本読みでは少し不安げな面持ちだった参加者たちも
いざ音楽に合わせて踊りだすと、自然とキラキラした笑顔になっていました。

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初日の稽古を終えた参加者たちは皆、
来た時より和らいだ表情で帰っていきました。
見学に来ていた保護者の方からは、本格的な稽古に驚いた、との声も。

7月10日、稽古2日目。
この日の稽古メニューには、
スズキ・メソッド(SPAC前芸術総監督・鈴木忠志が考案した俳優訓練法)が登場。
これからの1ヶ月、こうして「舞台に立つためのからだづくり」を積み重ねていきます。

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さらに、この日から、稽古にリズムトレーニングが加わりました。

これは、体を使ってリズム感覚を養うトレーニングで、
手拍子をしたり、音楽に合わせて飛び跳ねたり、
様々なスピードで人にぶつからないように歩いてみたりします。

例えば、焼けつく砂漠の上をイメージして跳ぶように移動したかと思えば、
次の瞬間には、凍えるような寒さを想像してゆっくり歩くなど、
バリエーションに富んだトレーニングです。

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最後は、ピンクレディーの懐メロのリズムに乗ってジャンプして、盛り上がりました。

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これから本番を迎える暑い夏、シアタースクールの参加者たちは、
集中して稽古に励み、しっかり食べて、たっぷり眠って、
宿題は早めに終わらせて(アシスタント・桜内さんから参加者へのお願い)
素晴らしい舞台を創るために挑戦の日々を送っていきます。
発表会の日には、今よりずっと成長した姿を見せてくれることでしょう!

皆さん、この47人でお贈りする『モモ』に、どうぞご期待ください!!