2016年10月11日

『東海道四谷怪談』一般公演が終了しました!

昨日、『東海道四谷怪談』一般公演が無事に終了いたしました!
ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました!

10日にはアーティストトークもあり、
SPAC版『東海道四谷怪談』を構成するうえでのポイントや
役づくりの経緯・苦労話などを聞くことができました!

今回初めて担当した吉植荘一郎によるプレトークも
作品を観るうえでとても参考になったと、大好評。
まるで講談のような語り口に、聞き惚れてしまいました。

たくさんの方よりご好評いただいた、今回の『東海道四谷怪談』。
これまでの公演でいただいた感想を、一部ご紹介いたします。
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<こわい!けど、おもしろい!>
・ホラーっぽくて、こわい所もあったし、まんざい(漫才)みたいな所もあっておもしろかった。
・昔の言葉遣いなのに非常にわかりやすく、ラストはぞっと背筋が凍りました。
・私はこわいのが苦手だったけど、楽しく見れた。

<人間って・・・>
・誰も助けてくれない、苦しさ・悲しさが伝わってきてドキドキ、ハラハラした!
・お岩さんが復讐を決意する場面が一番悲しくなりました。
・人間の考えることっておそろしいな、と思いました・・・(汗)
・人の悪や善を感じられて、登場人物の一人一人から、心の強さやみにくさ(醜さ)が感じられた。
・伊右衛門って本当にがんじがらめの状況に追い込まれていたんだな、と思った。

<今も昔も>
・歴史が好きなので、江戸時代の言葉や生活など知ることができておもしろかった。また、赤穂浪士の話との関連があると分かり、おもしろかった。
・昔の難しい言葉が出てきても、皆さんの役の表情などから「こういう意味ではないかな。」と考えて楽しむことができました。
・江戸時代のお話でしたが、現代ととっても似ていたところがあったのでおもしろかったです。
・昔の人のことがすこしだけわかった気がした。

<綺麗で華やか>
・豪華な衣装が素敵でした。特にお着物が素晴らしく、始まった途端に見入ってしまいました。何気ないしぐさも、息をのむ程の美しさでした。
・動きがいっせいに止まるところが、本当に1枚の写真のようで、すごくきれいだった。
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一般公演はこれで終了となりますが、
中高生鑑賞事業公演が12日(水)18:00から。一般販売もあります。
平日ではございますが、ご都合のつく方は是非お越しください!


最後まで妥協しません!観に来てくりゃれ!

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SPAC秋→春のシーズン2016 ♯1
『東海道四谷怪談』
一般公演:10月8日(土)、9日(日)、10日(月・祝)
構成・演出:中野真希 原作:四代目鶴屋南北
出演:木内琴子、泉陽二、大石宣広、春日井一平、河村若菜、永井健二
   ながいさやこ、鈴木麻里改め坂東芙三次、若宮羊市、渡邊清楓
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2016年10月9日

『東海道四谷怪談』カフェ・シンデレラ限定メニュー!

『東海道四谷怪談』一般公演の初日が終了しました。
「怪談ということでお岩さんが化けて出たり、怖い場面もありましたが、
お客さんを巻き込んだりと、面白く楽しい場面もあり、良かったです」
など
嬉しい感想をたくさん頂戴しております!
9日・10日も、どうぞよろしくお願いいたします!

さて、一般公演日にはカフェ・シンデレラが営業いたしますが、
『東海道四谷怪談』の公演期間中は、特別メニューとして和菓子を販売いたします。
数量限定の逸品揃い!この機会に、ぜひお買い求めください!

特別メニュー① 「切腹最中」
『東海道四谷怪談』には『忠臣蔵』のお話が絡んでいます。
そこで、浅野内匠頭 切腹の地にある老舗の和菓子屋
「新正堂」さんよりお取り寄せしたお菓子を、公演期間限定で販売いたします!

あんこがぎっしり入っているように見えますが、中には求肥が入っているので
甘さをおさえた、とっても上品な味です。美味!

特別メニュー② 「陣太鼓どらやき」
「切腹最中」と同じく、「新正堂」さんの和菓子です。
赤穂浪士が討ち入りのときに鳴らしたといわれる陣太鼓。それをイメージした、どらやきです。
餡も皮も、こだわって作られていることがよく分かる一品!

「切腹最中」と「陣太鼓どらやき」、
どちらも、ほうじ茶とセットで300円です。

特別メニュー③ 「これでよしなに」
『東海道四谷怪談』には「小判」にまつわる話がたくさん出てきます。
そこで、小判型の瓦煎餅を販売いたします。
こちらも老舗の和菓子屋「みなとや」さんからお取り寄せしました。

レプリカの小判が1枚、もれなく入っていますので、
お土産として、ユーモアたっぷりな袖の下として、いかがでしょうか!?
煎餅5枚入りで600円となります。

昨日はバックステージツアーもあり、
創作技術部より、小道具や衣裳、舞台の仕掛けについてご紹介しました。
俳優たちにも参加してもらい、お客様との和気あいあいとした交流タイムに。
とても充実したひとときになりました。

残りの公演も、残席わずかとなっております!
SPAC版『東海道四谷怪談』を、ぜひお見逃しなく!

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SPAC秋→春のシーズン2016 ♯1
『東海道四谷怪談』
一般公演:10月8日(土)、9日(日)、10日(月・祝)
構成・演出:中野真希 原作:四代目鶴屋南北
出演:木内琴子、泉陽二、大石宣広、春日井一平、河村若菜、永井健二
   ながいさやこ、鈴木麻里改め坂東芙三次、若宮羊市、渡邊清楓
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2016年10月6日

おためし劇場『東海道四谷怪談』編 レポート

こんにちは。
静岡は雨が降ったり降らなかったり、なんともはっきりしない天気が続いていますが、
劇場は元気に動いております!

10月1日(土)に開催いたしました『東海道四谷怪談』「おためし劇場」の様子をレポートします!

今回は、初めて静岡芸術劇場に来ていただいた方も多く、
やや緊張した雰囲気のなかスタート。

さっそく劇場に入ると、やはりテンションが上がるのか、
みなさんのお顔がホクホクしていくようでした。

公演初日を2日後に控えた舞台稽古をご覧いただいた参加者の皆さんからは、
「本番さながらで、表情がとても細かい。」
「間近で見ることができすごい迫力でとても面白かったです。」

などの声をいただきました。

「続きが非常に気になる終わり方でした!」
というところで、稽古見学が終了した後は出演俳優の紹介。

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その後、演出の中野真希によるトーク。
聞き手は制作担当の梶谷智。

「演出はどんなことをやるのか?」
「SPACならではの『四谷怪談』の特徴は?」
などの質問にハキハキと答えていきます。

『東海道四谷怪談』がもともと『忠臣蔵』を背景つくられた作品で、
初演のときは『忠臣蔵』と交互に上演していたこと、
今回はそのことを意識して、仇討ちに参加しようとする小塩田又之丞という人物の場面を丁寧につくったこと、
それによって、対照的な生き方をする伊右衛門をより浮かび上がらせようとしたこと、
などを語ってもらいました。

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トークのあとは、演出助手の降矢一美によるバックステージツアー。
みんなで舞台上にあがって、舞台装置の裏側を見たりしました。

p1260109

俳優になったつもりで客席を見てみると、とても新鮮なんですよね。
「舞台の上から客席を見ると、観客一人一人の顔が見えるのがわかった。寝ていられないと思った。」
という声も。

バックステージツアーは、
10月8日(土)・9日(日)の終演後にも実施しますので、
ぜひご参加ください。

お客様からは、
SPAC版『東海道四谷怪談』について、
「怪談ということでビビっていたけれどもコミカルな感じで観やすかった。」
「大迫力!衣裳が面白くて、どんどん引き込まれていく。」

などの声をいただきました。

みなさまのご来場、心よりお待ちしております!

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SPAC秋→春のシーズン2016 ♯1
『東海道四谷怪談』
一般公演:10月8日(土)、9日(日)、10日(月・祝)
構成・演出:中野真希 原作:四代目鶴屋南北
出演:木内琴子、泉陽二、大石宣広、春日井一平、河村若菜、永井健二
   ながいさやこ、鈴木麻里改め坂東芙三次、若宮羊市、渡邊清楓
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2016年9月26日

『東海道四谷怪談』稽古場ブログ第6回 ~作品をもっと楽しむために~

みなさん、こんにちは。
気がつけば、もうすっかり秋です。

『東海道四谷怪談』では春から冬まで、季節の移ろいと共に物語が進行していきますので、
季節ごとに合わせた照明や音響効果にも、ぜひ注目してみてくださいね。

さてさて、本日はSPAC『東海道四谷怪談』をさらに深く楽しむための
関連企画などをご紹介したいと思います!!

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【その1】おためし劇場
「公演本番を観るだけでは、物足りない!」
「どんな風に稽古をしているのか、様子をのぞいてみたい!」
そんなあなたには、「おためし劇場」がオススメです!

稽古の様子をご覧いただき、演出の中野真希からお話をお聞きいただけます。
舞台上とはちがった俳優たちの一面が見られるかもしれません!
演劇になじみのない方にもお楽しみいただける無料イベントです。

開催日:10/1(土) 13:30~15:00(予定)
会場:静岡芸術劇場
要予約・無料


(過去の様子)

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【その2】はじめての演劇鑑賞講座
「本格的な演劇を観るのは初めてだから、楽しめるかな…」
「トーカイドーヨツヤカイダンって…なんだか難しそう」
そう不安に思っているあなたには、「はじめての演劇鑑賞講座」をご用意しております。

演劇初心者の方向けに、
SPAC俳優・片岡佐知子が作品の背景や、舞台の見どころを懇切丁寧にご紹介!
『東海道四谷怪談』は、『忠臣蔵』をベースにつくられた作品です。
時代背景や人物関係について知っておくと、より深くお楽しみいただけることでしょう。
もちろん観劇がはじめてではない方も大歓迎です!

開催日:10/8(土),9(日),10(月・祝) 12:30~13:30(開演前)
会場:静岡芸術劇場
要予約・無料

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【その3】バックステージツアー
「あの仕掛けはどうなっているの?」など、
舞台の疑問にお答えできるのがバックステージツアーです!

普段はなかなか見る機会のない舞台の裏側を大公開!
SPAC創作・技術部のスタッフが、舞台裏を特別にご案内します。

開催日:10/8(土),9(日) 終演後、約30分予定
会場:静岡芸術劇場
要予約・無料


(過去の様子)

上記3つのご予約は、SPACチケットセンターまで!
Tel:054-202-3399 (受付時間 10:00~18:00)

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【その4】プレトーク/アーティストトーク
開演25分前からSPAC文芸部による「プレトーク」が、
10/10(月・祝)の終演後には、演出家と出演者による「アーティストトーク」がございます。
[アーティストトーク出演:中野真希、永井健二、坂東芙三次、宮城聰(SPAC芸術総監督)]

※こちらはチケットをご購入いただいた皆様のみ、予約不要でご参加いただけます。

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【その5】鑑賞パンフレット
『東海道四谷怪談』のあらすじ、人物相関図など
鑑賞を手助けするパンフレットを、当日劇場にて販売しております。
作品より楽しむための「6つのヒント」や俳優トークも掲載!

小判がびっしりと顔に貼りついている男の、赤い表紙が目を引きます。
パンフレットのデザインは、静岡デザイン専門学校のみなさんにご協力頂きました。

以上、『東海道四谷怪談』をもっと楽しむための5つをご紹介いたしました!
是非、ご観劇とセットでご検討ください!

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SPAC秋→春のシーズン2016 ♯1
『東海道四谷怪談』
一般公演:10月8日(土)、9日(日)、10日(月・祝)
構成・演出:中野真希 原作:四代目鶴屋南北
出演:木内琴子、泉陽二、大石宣広、春日井一平、河村若菜、永井健二
   ながいさやこ、鈴木麻里改め坂東芙三次、若宮羊市、渡邊清楓
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2016年9月20日

『東海道四谷怪談』稽古場ブログ第5回 ~母校へ行ってきました~

『東海道四谷怪談』の出演者で、現役の大学生でもある渡邊清楓(わたなべ・さやか)さんが、このたび母校である静岡東高校を訪問!
SPACの舞台に立つことを恩師に報告するとともに、演劇部の後輩たちと交流をしてきました。

静岡東高校では演劇部の部長として活躍していた渡邊さん。
母校に訪れるのは3年ぶりとのことで、やや緊張気味でしたが、
恩師・村松正治先生と再会した途端、硬かった表情もすぐにほぐれていきました。

校長の勝山博子先生と、村松先生に出演のご報告をしたあとは、
現役の演劇部員たちとの交流会へ。

SPACでの稽古の様子や、自身の役作りについて語る渡邊さんに、
演劇部のみなさんはとても熱心に耳を傾けていました。

「滑舌を良くするにはどんなトレーニングをしたらよいですか?」
「男役を演じるに当たって心がけていることはありますか?」
など、部員のみなさんからは、先輩からのアドバイスを求める質問が。
渡邊さんは自身の経験談を交えながら、ひとつひとつ丁寧に答えていました。

そして最後には、演劇部の稽古を見学させて頂きました。
秋季大会を約1週間後に控えていたため、緊張感のある雰囲気ではありましたが、
渡邊さんの高校時代に使っていた小道具が、今でも使われていることがわかり、
部員のみなさんと一緒に盛り上がる場面も。

今回の訪問を振り返って、
「たくさんの方々に応援されて舞台に立てているということを、改めて感じました。支えてくださっている皆さんに感謝して、10月の公演に向けて励んでいきたいです!」と語る渡邊さん。

静岡芸術劇場での公演に向けて、ますます気合が入った様子。
渡邊清楓さんの活躍に、ぜひご注目ください!

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SPAC秋→春のシーズン2016 ♯1
『東海道四谷怪談』
一般公演:10月8日(土)、9日(日)、10日(月・祝)
構成・演出:中野真希 原作:四代目鶴屋南北 出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2016年9月12日

『東海道四谷怪談』稽古場ブログ 第4回 ~浜松公演に向けて~

はじめまして、こんにちは。9月3日からSPACでインターンシップをしている、静岡文化芸術大学芸術文化学科1年の伊藤早紀です。
今回は「地域連携実践演習」という大学の授業の一環で6日間、『東海道四谷怪談』の制作のお手伝いをしています。私はダンスをしていて、普段は自分が舞台に立つばかりなので、制作のお仕事はわからないことばかりですが、少しずつ挑戦していきます。

現在『東海道四谷怪談』は、浜松での中高生鑑賞事業公演に向けて稽古中です。
今日はその稽古の様子を紹介します。

まず、リハーサル室にて毎日の稽古前のトレーニングを終えたあと、静岡芸術劇場に移動して舞台稽古が行われました。舞台上には浜松公演の会場となる、静岡文化芸術大学の講堂の舞台の大きさを示した印がつけてあります。そして、この作品では俳優が客席通路を使うことが何度もあるので、客席通路も実際の会場での位置を想定して稽古が行われています。俳優との近さが感じられることもこの作品の魅力の一つだなぁと感じました。


会場となる静岡文化芸術大学 講堂の舞台


稽古中の静岡芸術劇場の舞台
(舞台の大きさに合わせて、印をつけている)

稽古の途中にノーツ(演出家から俳優やスタッフに対し、修正や訂正を促すために行う、要請や注意)があったときには、俳優どうしでも意見を出し合っていました。例えば、一つのシーンでも、台詞一つの言い方でシリアスになったり、笑いのとれるシーンになったりしますが、今日の稽古でも、シーンを作るときどちらの言い方が作品の流れに合っているか、相談しつつ実際に試しながら確認していました。小さな変化が大きな変化につながるので、とても細かいところまでとことん追求していたのが、印象的でした。

浜松での中高生鑑賞事業公演までまもなく。今日1日の中でも変化がたくさんありました。こうして日々の稽古で作品がますます進化して行くんだなぁと思いました。残念ながら、浜松での中高生鑑賞事業公演は、一般のお客様にはご覧いただくことができませんが、静岡芸術劇場での公演はいつも通り一般のお客様にご覧いただけますので、ぜひ劇場へ足をお運びください。

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SPAC秋→春のシーズン2016 ♯1
『東海道四谷怪談』
一般公演:10月8日(土)、9日(日)、10日(月・祝)
構成・演出:中野真希 原作:四代目鶴屋南北 出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2016年8月24日

『東海道四谷怪談』稽古場ブログ第3回 ~劇場の下見へ~

まだまだ残暑が厳しいですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
SPACではスパカンファン・プロジェクト『ANGELS』と
シアタースクール発表会『オズの魔法つかい』の公演を終え、
中高生たちによる輝かしい舞台にワクワクする4日間が過ぎていきました。

さてさて。
SPAC秋→春のシーズン2016-2017の第1弾となる『東海道四谷怪談』は、
7月20日、22日に掛川での中高生鑑賞事業公演が終了。
掛川市内の学校に通う、約750名の中高生にご観劇いただきました。

写真①のコピー

左から、小仏小平役・若宮羊市さん、お岩役・木内琴子さん、按摩宅悦(あんま たくえつ)役・小長谷勝彦さんです。
小長谷さんは7月公演までの出演となります。小長谷さん、お疲れさまでした!
9月・10月公演は大石宣広さんが出演いたします!

写真②

そして、現在は9月の中高生鑑賞事業公演、10月の一般公演に向けて、
ふたたび準備が進められています。
中高生鑑賞事業の次なる会場は、浜松にある静岡文化芸術大学 講堂。
今回は、劇場下見の様子をレポートしてみたいと思います!

写真③

ガラス張りの建物で、とても綺麗なロビー。
会場に入って一通り挨拶が済んだら
それぞれの部署ごとに分かれて作業に移ります。

創作・技術部のスタッフは、何やらメジャーを使ってあちこち測り始めました。
搬入口のシャッターの高さ。舞台袖の奥行きなどなど。
そのほか、機材のチェックや照明のあたる範囲、
外から洩れる光をふさげるかどうかなども、念入りに確認をしていきます。

写真④

一方、演出の中野さんと俳優たちは
舞台を使って立ち位置や音の響き方を確認していました。

中野  はい、何か言ってみて!
泉   (セリフ)出来心であろうが忠義であろうが、人の物を盗めば盗人。・・・
中野  う~ん。結構、響くねぇ。

ふだん稽古をしている静岡芸術劇場とは、音の響き方がまったく違います。
いつも通りセリフを言っても、聞き取りづらいことがあるわけです。
みなさん、対応の仕方を思案しているようでした。

同じ『東海道四谷怪談』であっても、会場や座る席はもちろんのこと、
客席に座っているお客さんが違うだけでも、劇場の空気は変わってしまうので、
舞台から感じるものも、変化していくことでしょう。

今度はどんな生徒さんと出会い、どんな公演になっていくのか、
いまからワクワクしてしまいます。

静岡文化芸術大学での9月公演は、中高生鑑賞事業公演のみとなっておりますので
一般の方は10月の静岡芸術劇場での公演をお楽しみに!
見やすいお席をGETするためにも、お早めにチケットセンターまでお電話ください!

SPACチケットセンター
054-202-3399 (受付時間10:00~18:00)

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SPAC秋→春のシーズン2016 ♯1
『東海道四谷怪談』
一般公演:10月8日(土)、9日(日)、10日(月・祝)
構成・演出:中野真希 原作:四代目鶴屋南北 出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2016年7月30日

『東海道四谷怪談』出演俳優トーク

◆中高生鑑賞事業「SPACeSHIPげきとも!」 パンフレット連動企画◆『東海道四谷怪談』出演俳優トーク

中高生鑑賞事業公演では、中高生向けの公演パンフレットをみなさんにお渡ししています。
パンフレット裏表紙のインタビューのロングバージョンを連動企画として、ブログに掲載します。

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お岩役・木内琴子(きうち・ことこ)
2009年よりSPAC参加。

民谷伊右衛門役・泉陽二(いずみ・ようじ)
2011年よりSPAC参加。

<イメージにとらわれないこと>

木内琴子(以下K)稽古が始まってから、泉さんのこれまでみたことないような顔をたくさん見ています。それから声も。すごく悪そうな顔、悪そうな声…(笑)

泉陽二(以下I)あ、それは琴子さんにも同じように思いますよ。
演じるとき、自分の中にある固定された伊右衛門のイメージに引っ張られそうになるから、それには気をつけています。「なんでこの人はこんなことをするのか」「ここまで人を傷つけておいて平気なのか」とか、考えながらやっています。まだ腑には落ちていない。でもそういう「なんでだろう」に対して、安直な、とりあえずの答えに逃げてしまうと、それはきっとあんまりおもしろくないものになってしまうだろうね。

K: わかりやすい話だし、わかりやすい役なので、気を付けないとそこにはまってしまいそう。疑いをもって取り掛からないといけないですね。

I: そう、あまりに有名な話だから、見る人にとってもある程度強いイメージを持たれているかもしれないけど、それに沿わなくてはいけないということはない。まだまだ「『四谷怪談』ってこんな風にも見えてくるんだ」っていう気づきがあります。いろんなエピソードがあって、混沌としていて。辻褄が合わないようなこともたくさんあるし。

————もともと泉さんが伊右衛門にもっていたイメージは、どういうものだったんですか?

I: 実は、台本をみた段階では直助という人が面白そうだと思って、直助がやりたかったんです(SPAC版には登場せず)。で、中野さんに直談判したら「直助さんは出てきません」って言われちゃって(笑)。だから実は伊右衛門に関して最初は特にやってみたいとは思っていなかったんです。大きい役は苦手。どちらかというと、まわりで賑やかしがしたいっていうタイプだから。

————配役はどのようにして決まったんですか?

K: 最初から中野さんに言われて決まりましたね。
I: 稽古を進めながら決まった人もいるけど、僕らに関しては最初から決まっていたみたい。

————演出の中野さんからはどういう風に演じてほしいと?

K: お岩さんは「強くあってほしい」と言われましたね。これは私の中でも納得できているポイントです。
I: 全員に対して、「欲望をむき出しにして」と。そこに欲望があるから、存在する。思いをあいまいにせずクリアに見せるように。

————『四谷怪談』は当時の言葉遣いで上演されますが、ああいう普段私たちが話す言葉遣いとは違うセリフで演じるのは難しそうですね。

K: 助詞とかに一番振り回されている気がします。「なんじゃ『やら』」とか、「なんとか『わいな』」とか。それによって助けられるところもあるんだけど。
I: このあいだも稽古中に話したのは(伊右衛門がお岩に敵討ちをやめたと宣言するシーンの)「いやになった『の』」。
K: あの言葉を受ける側としては、「の」があるとすごく押されてる感じがするんです。「いやになった」だけだとふつうになってしまう。
I: 鶴屋南北が当時の役者に言わせる言葉として書いてるから、当然、当時の江戸弁の調子がある。今の僕らにとって言いやすいように勝手に一語とってみたりすると、不思議なことに、何か言い忘れてる感じがしてかえって言いづらくなる。ヘタに手を入れるとダメなんだよね、調子が狂ってしまって。

<SPAC版の魅力>

I: 今回のSPAC版でフォーカスされるのは、お岩さんが化けて出てくるところじゃなくて、「なぜお岩さんが死にきれずに祟るのか」という、そこに至るまでの過程になるんじゃないかな。
K: もう一つは、小仏小平さんの存在。上演によってはあまり目立たないこともあるけれど、今回はクローズアップされていると思います。でもどういう人なのか、まだ今はわからない。
I: 小平は忠義に生きる人。自分の命ですら主君のために捧げられる。迷いがないようにも見えるけど…その実、どうなんだろう?
K: なぜ小平さんの「忠義に生きる」という姿勢がはぐくまれたかが、後半の小平さんの家の場面にある気もします。孫兵衛や次郎吉との家族のやり取りの中でそういうものが自然に培われたのかもしれませんね。

<傷つくこと、許すこと、救い>

K: 最近、お岩さんがどうやったら救われるのかを考えていて、何らかの形で「許し」が必要なんじゃないかと思うんです。お岩さんも恨んでいるだけじゃなくて、自分にも許してほしい何かがあったり、相手に「許しを求めてほしい」とか、それとも単に「私は傷ついているのよ」って言いたいのかもしれない。そうやって、救いに至ろうとしているのかも。そういうことを考えながら演じています。
I: このあいだ何かで「深く傷ついた人はナンセンスに向かう」という言葉を読んで、へーと思ったんだけど。『四谷怪談』って、いわゆるタブーだらけの話ですよね。それは、現状に行き詰った人たちが、その突破口を探しもがいているうちに、いつの間にか変な方向に飛び込んじゃったのかなと。その先に何かがあるのか…いいとか悪いとかも超えてしまって。結果的にはただ傷ついている。
K: お岩さんや、他の登場人物はこんな感じで傷ついているんだけど、でも傷つくことって私たちにとってもテーマで、それをどう癒していくか、許していくかっていうことがあるんじゃないかな。だから現代にも通じることだし、なにか魂の永遠のテーマのようなものが、『四谷怪談』にはあるのかもしれないですね。

2016年5月8日 静岡芸術劇場にて
(聞き手・構成:塚本広俊)

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SPAC秋→春のシーズン2016 ♯1
『東海道四谷怪談』
一般公演:10月8日(土)、9日(日)、10日(月・祝)
構成・演出:中野真希 原作:四代目鶴屋南北 出演:SPAC
静岡芸術劇場
http://spac.or.jp/yotsuya_2016.html
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2016年6月24日

『東海道四谷怪談』稽古場ブログ第2回 ~写真撮影!~

みなさま、こんにちは!
『イナバとナバホの白兎』パリ公演が無事に終了し、
俳優・スタッフのみなさんが静岡へ帰ってきました!
連日スタンディングオベーションになるほどの盛り上がりだったようです。

一方、着々と稽古が進んでいる『東海道四谷怪談』チームは
先日、チラシビジュアルのための写真撮影を行いました。
今回、撮影用のメイクアップには
池田美容学校の先生・生徒さんたちにご協力を頂いています。


(ご尽力いただいた、池田ゆうき先生)


(池田美容学校の生徒さん。とても真剣なまなざし・・・。)

P1230585

こちらは舞台上での撮影の様子。
和服がとてもよく似合う俳優がそろっております!
照明、メイク、衣裳、小道具のバランスを見て
立ち位置の微調整を繰り返しました。

さてさて
今回はいったいどんなチラシになるのでしょうか!?完成をお楽しみに!
ご協力頂いたみなさま、本当にありがとうございました!

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SPAC秋→春のシーズン2016 ♯1
『東海道四谷怪談』
一般公演:10月8日(土)、9日(日)、10日(月・祝)
構成・演出:中野真希 原作:四代目鶴屋南北 出演:SPAC
静岡芸術劇場
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2016年5月31日

『東海道四谷怪談』稽古場ブログ 第1回 ~稽古始動!~

みなさま、こんにちは!

「ふじのくに⇄せかい演劇祭2016」が無事に閉幕を迎えました。
ご来場頂いた方々、ご支援頂いた方々、本当にありがとうございました。
駿府城公園で公演しました『イナバとナバホの白兎』チームは、
現在フランス・パリに渡り、国立ケ・ブランリー美術館での公演に向けて
準備を進めております。
<パリでの様子はコチラ ブログ「パリ日記」

さてさて。
海外組を見送りまして、こちら静岡で何をしているかといいますと、
「SPAC秋→春のシーズン2016」に向けて、すでに稽古が開始されております!

10月公演予定のシーズン第1弾は、『東海道四谷怪談』(原作:四代目鶴屋南北)。
約200年前に書かれた怪談話の定番を、SPACの中野真希が現代演劇として舞台化します。

先日は静岡県教職員互助組合の方28名が舞台芸術公園にいらっしゃり、
園内の施設とともに、稽古の様子も見学されていきました。
まだ衣裳・小道具も仮のものでしたが、
「稽古を始めて1週間とは思えない!さすがですね!」と、
SPAC俳優たちの演技に感心していらっしゃいました。


(構成・演出の中野真希。舞台芸術公園 稽古場棟BOXシアターにて。)

顔が醜く腫れ上がる「お岩さん」で有名な『東海道四谷怪談』ですが、
元々は『仮名手本忠臣蔵』の外伝として書かれたもので、
文政8年(1825年)、江戸中村座にて初演されました。

SPAC版でも、台本は四代目鶴屋南北の原作を使っていますが、
なにしろ江戸時代に書かれた歌舞伎のための台詞ですので、
稽古の初日では、漢字の読みや言葉の意味を、ひとつひとつ確認することから始まりました。
現代のわたしたちが聞いても理解しやすいよう、少しずつ台詞をアレンジしていきます。


(歌川国芳「木曽街道六十九次之内 追分 おいわ 宅悦」より。)

言葉だけでなく、人々の習慣も、社会の制度も異なる時代の物語ですが、
歌舞伎だけでなく様々なジャンルで繰り返しモチーフにされています。
現代にも通じる魅力とは、いったい何なのでしょうか?

これから少しずつ、稽古の様子をレポートしたいと思います。
どんな舞台になるのか!?ご期待ください!

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SPAC秋→春のシーズン2016 #1
『東海道四谷怪談』
10月公演予定
構成・演出:中野真希 原作:四代目鶴屋南北 出演:SPAC
静岡芸術劇場
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