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2019年4月15日

『マダム・ボルジア』ブログ4 〜棚川音楽の魅力に迫る!後編〜

こんにちは。
制作部の宮川です。
 
『マダム・ボルジア』の初日まで、あと20日となりました!
稽古場では少しずつ作品の全貌が見え始め、音楽や仮の舞台装置と合わせての通し稽古が進められています。
 
中でも劇中の見所の一つである俳優たちによる生演奏は、日々積み重ねられていく稽古により、どんどん磨き上げられていく様子が見られます!
 
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今回のブログでは、前回に引き続き棚川音楽の魅力に迫っていきます!
演奏を担当する俳優たちの中で、指揮やメロディーパートなどを担っている森山冬子さんに、劇中で演奏をすることの魅力について、俳優ならではの視点からお話ししてもらいました♪
 
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▲指揮をする森山さん。手を使ってリズムや小節を演奏者へ伝えます。
 
 
大学時代は音大で声楽をやっていたという森山さん。
 
棚川さんと始めて創作した時は、楽譜を使わずに“口伝え” で曲を作っていくことにとても驚いたそうです。
「楽譜を見て演奏するのではなく、一人が演奏しているフレーズの上に他の人がどんどん音を重ねていくので、(音楽が)立体的に仕上がります。実際に音が立ち上がっていく様子が見えるのが面白いんです。」と教えてくれました。
 
演奏稽古を見ていていると、曲の出来上がるスピードの早さ、そして棚川さんが一人で曲を作るのではなく、俳優一人ひとりが共同作業で曲を立ち上げていくことに驚きます。ちなみに楽譜の覚え方は俳優それぞれ違うそうで、台本に直接書き込む人もいれば、棚川さんが実演している様子を撮影し、手の運びなどをコピーしている人もいるそうです。
 
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そして、より難しい本番での演奏。普段の稽古場とはうって変わって、独特の空気が舞台上に流れる中で、音楽を奏でていく難しさがあります。
「本番中に一番気をつけているのは、自分を閉じないこと。(指揮をするポジションにいることが多く、)自分の背面で芝居が行われていることが多いので、実際には見えないけど、よく聞いて、なるべく感覚を360度開くことを心がけています。見えてなくても感じる。他の俳優の空気を読むことで、より芝居と一体化した、セリフを喋っているかのような演奏をすることができます。セリフを発する俳優の呼吸は毎回異なりますが、自分も俳優なのでセリフとの絡みやこの場でこの音が欲しいとかが、わかる。プロの人の演奏に比べたら、私たちはまだまだですが、間を取るとか俳優の息遣いを汲み取ることが出来るのは、俳優が演奏をやっているならではの事かな、と思います。」と、SPACの俳優だからこそ出来る音楽劇の魅力を語ってくれました!
 
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▲役者との合わせ稽古にて。セリフに合わせた音のボリューム調整や、”止め” などを確認していきます。
 
「一音だけ音を発しなければいけない場面も難しいです。空間の中にどう音を置くか?考えすぎてしまい、渾身の一音を外してしまうときもあったりします(笑)。でも、セリフとうまく絡めた時や、客観的に見ながらも気持ちよく演奏出来た時、空間と一緒に音楽を演奏できた瞬間はとても嬉しいです。」と、笑顔で答えてくれました!
 
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▲演者の動きを見て一音一音、慎重に音を出していきます。
 
インタビューを行なった日のリハーサルの最後には、棚川さんから演奏隊へ向けてエールが。
「一音叩くのと、一つのセリフを喋ることは同じです。曲はループしているものを演奏しているし、セリフも決められたものを喋っている。なので、強弱や抑揚をつけたりする工夫は俳優一人一人がやる仕事。台本が頭に入ってくれば自然とシーンに沿った音を叩けるようになります。繊細かつ、でも大胆に演奏してもらいたい!」
和やかに、でも力強くエールを送っていたのが印象的でした。
 
稽古の最中では、話し合う姿もたくさん見られ、チームワークの良さを見せながらも、どんどんブラッシュアップを続けていく演奏隊。
観客の皆様にはぜひぴったり息の合った、力強い演奏を演技と共に楽しんでいただきたいです!
 
公演チケットは、すでに沢山のご予約を頂いていますが、まだまだ絶賛販売中です♪
ゴールデンウィーク後半はぜひ駿府城公園へ!!
 

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『マダム・ボルジア』
構成・演出:宮城聰
作:ヴィクトル・ユゴー
訳・翻案:芳野まい
音楽:棚川寛子
振付:太田垣悠
出演:SPAC

公演日時=5月2日(木・休)、3日(金・祝)、4日(土・祝)、5日(日・祝)各日18:45開演
会場=駿府城公園 紅葉山庭園前広場 特設会場
上演時間=未定(120分以内) ※日本語上演/英語字幕
*詳細はコチラ
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