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2023年3月25日

SPAC演劇アカデミー 1月、2月の授業レポート

前回のブログでは、11月、12月の授業の様子をお伝えしました。
今回は、1月、2月の授業の様子をレポートします!

 
【「教養の書」を読む】
本に登場するジョージ・オーウェル『1984』の映像や、水俣病に関するドキュメンタリーを観ました。水俣病を取り上げた授業では、「名前は知っていたけど、この授業で初めてこの病気の実態を知った」と教えてくれたアカデミー生もいました。2月15日の最終授業後に1年間の感想を聞いた際、アカデミー生の1人が「この授業を通して、もっと知識や教養を増やしたいと思った」話していたのが印象的でした。


▲2月の授業風景

 
【小論文】
「生徒の主体性を伸ばす教育方法」に関する動画を観たり、『間違いだらけの教育論』という本を読んだうえで、教師の立場から教育について考える、というお題が投げかけられました。高校生であるアカデミー生たちには難しいテーマのようでしたが、ひとりひとりが考えたことをしっかりと書けていて、1年間の成果を見ることができました。


▲最終授業の様子

 
【ミュージカル映画で学ぶ英語】
2月19日の最終授業で『RENT』の好きなシーンをひとりずつ発表することになり、その発表に向けて発音やアクセントを入念に確認していました。メインテーマである『Seasons of Love』は、みんなで合唱です。練習の甲斐あって、発表は納得のいく出来だったアカデミー生も多かったよう。思い出に残る最終授業となりました。


▲2月19日の授業の様子

 
【実技】
3月26日の成果発表会に向けて、『葵上』の稽古に励んでいます。休憩中もセリフ練習をしたり、前回休んでいた他のアカデミー生に流れや動きを説明したりと、「今何をすべきか」を考え、主体的に稽古に取り組んでいます。
また、毎週取り組んでいるトレーニングにもより一層の磨きがかかっています。最後の集大成に向けた準備をアカデミー生全員で協力しながら進めています。


▲トレーニング風景


▲『葵上』の稽古の様子

 
【観劇】
1月14日に、『リチャード二世』を観劇しました。終演後には、演出の寺内亜矢子、出演者の阿部一徳、片岡佐知子との座談会を実施。2月11日には、『人形の家』を観劇し、終演後に俳優の武石守正、森山冬子との座談会を行いました。


▲座談会後に、『リチャード二世』演出の寺内、出演者の阿部、片岡と記念撮影


▲『人形の家』出演者の武石守正、森山冬子と。
 
演出家や出演者との座談会では、回を重ねるごとに、作品をとおして考えたことや疑問に思ったことなどを積極的に伝えられるようになっていったように感じました。また、アカデミー生の感想や質問に対して、SPACメンバーが丁寧に答えてくれたため、この座談会の時間が刺激になったと感じるアカデミー生も多かったようでした。

 
2月で実技以外の授業が終了し、3/26の成果発表会・修了式まで残りわずかとなりました。
悔いなく成果発表会・修了式を終えられるよう、自分らしさを忘れずに稽古に励んでほしいと思います。

(制作部・関澤里菜)

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