気付けば4月に入り、ゴールデンウィークに開催される「ふじのくに⇄せかい演劇祭」が刻々と近づいてきています。
今回も演劇祭の上演作品、『かもめ』の魅力をお伝えしていきます。
シャウビューネの拠点であるドイツは歌劇場大国と言われていて、その劇場数は世界トップクラスなんだそうです。シャウビューネは公的支援を受ける民間劇場で1962年に設立されて以来、革新的な演出や画期的なパフォーマンスで世界にその名を馳せてきました。
ちなみに先月までSPACで上演していた『ばらの騎士』もドイツゆかりの作品で、ドレスデン宮廷歌劇場で初演を迎えました。超個人的な話ですが、私はこの『ばらの騎士』の制作担当もしていたので、今回の来日メンバーにドレスデンの歌劇場で働いていたスタッフやドレスデン出身の方がいることを知ってちょっとテンションが上がりました。
さてさて、今回の『かもめ』の上演で、皆さんもきっと驚いただろうなと思うこと、、それはそう、全席自由席なこと!!ですよね!?
普段の静岡芸術劇場での公演は基本的には全席指定席。・・・まさかの自由席です。
しかし静岡芸術劇場のいつもの客席で好きな席に座っていいという意味での自由席ではありません。
一体どういうことなのか、なぜなのかというと、今回は舞台上に仮設の客席を組み立てての上演となるから!アクティングエリアを丸く囲むように客席は設置される予定です。
ここで本場ベルリンでの上演の様子がわかる▽こちらのシャウビューネ公式のトレーラー▽を見てみてください。
『かもめ』の冒頭、作家志望のトレープレフが、執筆した一人芝居を恋人ニーナとともに上演します。その芝居をトレープレフの母アルカージナや、その恋人のトリゴーリンらが観劇している様子がこのトレーラーからわかります。この場面には実際の観客たちの後頭部もはっきり映っていますね。つまりトリゴーリンたちと同じくらいの近さで観ているということです(; ・`д・´)
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★☆ 近すぎる! ☆★
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この没入感、、より多くの方に体験していただきたいです!きっと未体験な劇的体験が待っています。
客席にはチケットに記載の整理番号順にご案内いたします。より近くのお席をご希望の方はぜひお早目にチケットをお求めください。
(SPAC制作部・佐藤美咲)
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【演劇/ベルリン・ドイツ】
『かもめ』
日時:5月3日(金・祝)14:00、4日(土・祝)13:00、5日(日・祝)13:00、6日(月・振休)13:00
会場:静岡芸術劇場
上演時間:210分(途中休憩あり)
ドイツ語上演/日本語字幕
演出:トーマス・オスターマイアー
作:アントン・チェーホフ
製作:ベルリン・シャウビューネ
https://festival-shizuoka.jp/program/the-seagull/
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