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2025年1月21日

SPAC『イナバとナバホの白兎』2024 レポート番外編 「観劇あとの座談会~ワニなって そうぞうしよう~」

皆様はじめまして!静岡文化芸術大学 文化政策学部 芸術文化学科3年の柴田ちはやと、2年の萩原すみれです。

私たちは、12月7日(土)の『イナバとナバホの白兎』浜松公演の関連企画として、「観劇あとの座談会~ワニなって そうぞうしよう~」の企画・運営をさせていただきました。このブログでは、開催時の様子や私たちの感想を綴っていこうと思います。

「観劇あとの座談会~ワニなって そうぞうしよう~」は、ワールドカフェ形式で行う感想シェア会です。とてもとても簡単にワールドカフェ形式について説明すると、いくつかのグループを作り、質問ごとに席替えをしながら様々なことを話していくものです。(非常に大雑把な説明なので、気になる方は調べてみてくださいね☆)普通はテーブルに模造紙を置き、そこに話に出たことや考えたことを書いていくのですが、会場となるロビーにはテーブルがない!そこで、板段ボールに模造紙を貼り、参加者のみなさんの膝の上にのせて「テーブルっぽく」していただきました。また、準備として兎の折り紙をおりおり・・・。兎の折り紙は「トーキングオブジェクト」として使います。話す人はこの折り紙を持って話し、その他の人は話している人の話をしっかりと聞いてもらいます。

そして当日は、11人の方に参加していただきました!(予約では4人だったので、びっくり!)
私たちの自己紹介・企画説明が済んだところで、早速1つめのテーマ。最初は2つのグループに分かれて、話してもらいました。
最初のテーマは、『イナバとナバホの白兎』を観たときの自分の感情を擬音であらわすと?でした。(観に行かれた方は、自分だったらどんな擬音を選ぶでしょうか? )「ドンドコ」や「ふわふわ」といった、それぞれの感情の音と共に印象に残った場面や、物語の感想を語り合いました。

2つめのテーマは「いままでで、2人居れば良かったなと思ったことや、2人いて良かったと思うことは?」です。『イナバホ』では主人公たちが2人で旅をしたり苦難を乗り越えたりします。そこで皆さんに、今まで自分が体験したことを振り返っていただきました。一方のグループでは「双子って、どんな感じだろう?」という話に発展し、自分の兄弟についての考えを交わしていました。

そして、最後のテーマは「第3部の主人公に名前をつけるとしたらどんな名前をつけますか?」です。第1部・第2部では、与えられた役割と共に名前も授けられていますが、第3部の主人公には、名前が授けられていません。そこでこの主人公に与えられた役割と共に名前を皆さんに考えていただきました。この質問では、グループを3つに増やしての話し合い。最後にはホワイトボードにそれぞれが考えた名前を書いていただき、どんな役割・意味が込められているのかを順番に話しました。
終了後、参加者の方々と少しお話をした中で「普段は、観劇後に誰かと話すことがあまり無かったので色々話せて楽しかった」「観劇自体、来ることがあまりないのですが良い時間になった」とおっしゃっていただくことができました。

この座談会を行ない、観劇後に対話を行なうことで、新たな作品の面白さや深さに気づくことができるのではないかと感じました。私たちふたりも、この会の直前の公演を鑑賞していました。私たちとしても、参加している皆さんが公演を通して感じたことや考えたことを聞き、自分では気づかなかった魅力や解釈を発見することができました。

今回、私たちが受講している大学での講義に来ていただいたSPACの丹治さんをはじめとしたスタッフの方にサポートしていただき、無事に企画を終えることができました。企画の打ち合わせや、準備の際にスタッフさんの動きを近くで拝見し、1つの作品をつくるために、舞台上や袖幕の中だけでなく、会場内外にて多くの人が尽力し、作品が出来上がっていることを実感しました。私たちの関連企画もその内の力のひとつになれていたらいいなと思います。


▲座談会終了後、二人で記念にパシャリ📸


秋→春のシーズン2024-2025
#1『イナバとナバホの白兎』

<静岡公演>
2024年 10月19日(土)、20日(日)、27日(日)、11月3日(日祝)、4日(月休)、9日(土)
各日14:00開演

会場:静岡芸術劇場(グランシップ内)
 
<浜松公演>
2024年 12月7日(土)13:30開演
会場:浜松市福祉交流センター ホール
 
<沼津公演>
2024年 12月21日(土)13:30開演
会場:沼津市民文化センター 大ホール
 
上演時間:110分(予定)
日本語上演/字幕あり(英語、フランス語、ポルトガル語、日本語)
*ポータブル字幕機の貸出サービス・お申込みはこちら(要申し込み/無料)

*公演詳細は↓バナーをクリック

 
*それぞれのポスターをクリックすると、2016年(左)・19年(右)上演時のブログをご覧いただけます(2016年初演時の文芸部・横山義志によるパリ日記はこちら)。