昨日から衣裳制作のための採寸が行われています。肩幅や手首、頭周りのサイズなど細かいところまで丁寧に採寸が行われていました。
今回は保 可南(たもつ かな)さんにお話を聞いてみましょう。保さん、採寸結果を真剣な面持ちで見つめています。
[ 近年のSPAC出演作 : 『わが町』(2010)レベッカ役 ]
Q.自分の役について教えてください。
「ときたまご」っていう役で、すごく恋する女の子です。家族を捨てて駆け落ちする覚悟があるくらい、頭は大好きなライさん一色っていうか。箱入り娘で世間知らずな部分もあって、すごくかわいい子だと思うんです。でも私、あんまり好きじゃないかな、みたいな。(笑)結局自分のことしか考えてないなって思うし、悪気はないんだけどねっていうようなことが多くて。キャラクター的には自分とは違うって思ってたんですけど、「いや~保でしょう!そのままでいいよ。」なんて俳優仲間に言われたりして。ええ~!(笑)
Q.野田秀樹さんの戯曲を読んでどう感じましたか。
原作での「ハーミア」が野田さんの作品では「ときたまご」という子になっていて、貴族の娘「ハーミア」と割烹料理屋の娘「ときたまご」ではイメージが違うんですよね。「ときたまご」はお嬢様だけど普通の学校に通ってるし、舞台が日本に置き換えられているので少し親しみやすい作品になってるなって感じます。
Q.作品の見所について教えてください。
新作で、しかも「祝祭音楽劇」っていう新ジャンルを打ち出すのでここが見所、というのがまだ難しいんですよ。通常の稽古なら音楽家がいて、既に音楽があって、それを稽古するのに1ヶ月くらいかける。けどこの作品はまさに今、出演者みんなで作曲しながら稽古をしていて、台詞と密な音楽を作っているんです。楽譜になっていない分「もっとこうしたらいいかも」って良くなる余白が多い気がしますね。全てが新しいから私も楽しみで、だからお客さんにもそれを楽しみにしていてほしいです!
Q. あなたならどんな媚薬・妙薬を使いますか。
「妖精は1日に3秒しか眠らない」って台詞があるんですけど、人間もそうだったらいいなーって。結構無理して睡眠時間を削っちゃうタイプなんで、1日3秒寝れば大丈夫っていう妙薬があったら多分使うと思います。
そしてお話を聞いた今日、4月15日はなんと保さんのお誕生日!出演者のみんなにお祝いをしてもらったそうです♪お誕生日おめでとうございます!