『真夏の夜の夢』の稽古場には時々見学者の方が訪れてくれます。今日はなんと!数多くの映画やテレビ、舞台等で活躍中の俳優・若林豪さんがふらりと訪れてくれました!若林豪さんはSPAC俳優の奥野晃士と共に5月17日(火)と19日(木)に「ふじのくに・お寺ムーブメントvol.1 朗読活劇ライブ」を上演します。
若林豪さんについては <役者おくぬ~日記>若林豪さんと初対面 をぜひご覧下さい!
ではブログ・真夏の夜の噂...第12回目の今回はSPAC初出演!静岡県出身の俳優・関川 哲生(せきがわ てつお)さんにお話を聞いてみましょう。
Q.自分の役について教えてください。
物語に出てくる、「割烹ハナキン」の出入り業者の「豆腐屋」です。他の出入り業者の「福助」、「仲居おてもと」、「氷屋」、「酒屋」と一緒のシーンが多くて、その団体がおもしろい。小長谷さんはブログで「ゴレンジャー」みたいって言ってたけど、それより「ザ・ドリフターズ」(※1)みたい(笑)。「ザ・ドリフターズ」で言えば「豆腐屋」の俺は「高木ブー」かな。今は、いちいちアクションが派手なミュージカルかぶれの「豆腐屋」っていうイメージで演じています(笑)。実際、父の知り合いに楽器好きの豆腐屋さんがいて、「私こんなの吹けるんです」ってテレビの取材でホルンをパアーポー!って吹いていましたね。豆腐関係ないじゃんって(笑)。でもとにかく、おいしい豆腐を作る「豆腐屋」だと思いますよ!
(※1)ザ・ドリフターズ:1957年結成の音楽バンドで、1970~80年代にはいかりや長介をリーダーとしたコントグループとして活躍した。
Q.作品の見所について教えてください。
これまで芝居やミュージカルを演ってきたけど、この作品の全然違うところは演者が演奏をすること。俺は楽器の心得なんかほとんどないから、人前に出て演奏するなんて「ムリムリ、帰して下さい!」って気持ちに最初はなりました(笑)。でも普通に生きていたら絶対に触ることのないような楽器、ジャンベやシロフォンとかに触れられて今はすごく張り切ってます!芝居も演奏もするからずっと出ずっぱりで大変だけどね。だから作品の見所は、演技だけじゃなく演奏も含めて俳優が作り出してる世界かな。おそらく一回だけじゃ楽しみきれないよ。前の芝居を見れば後ろの演奏が気になって、後ろを見てたら前が見れない。もし目当ての役者さんがいるなら、その人追ってたら話についていけないよ。事前に『真夏の夜の夢』の内容を勉強しておいた方がいいかもね!
Q.あなたならどんな媚薬・妙薬を使いますか。
心から、作中に出てくる恋の媚薬が使いたい。媚薬があれば他はいらない!媚薬を持って「AKB48」の握手会に行きたいですね。
ちなみに俺は二ヶ月に一回くらい恋の病にかかってるから、自分には恋の解毒の薬を使いたいね。
とてもユニークな関川さん。芝居・演奏ともにノリと気合い十分!関川さんが気になるお客様、作品の冒頭、演奏ブース1階ど真ん中での渾身のジャンベ演奏にも注目です!