5月14日にウィーン芸術週間での公演を全て終えた『室内』メンバー。
翌日15日には早くもウィーンからブリュッセルへ移動です。
ツアーには異国の地の人々の熱烈な歓迎や拍手喝采もあれば、
思わぬハプニングもつきもの。
そしてそんなときの出会いこそ、また忘れられない思い出に。
今日は劇場や舞台から離れて、
ツアーの醍醐味を、女優 たきいみき がお届けします。
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5月15日。
ウィーンでの4公演を終えて、ブリュッセルへ。
旅の醍醐味は、トラブルにあり。
まず、ブリュッセル行きの便にチェックインすると、「お客様の予約はありません」
え?
もう一度トライすると、「キャンセル待ちです」
え??
「ダブルブッキングのため、次の便をお待ちいただくか、最悪の場合、翌日の便をとりなおしてください。」
いやいや、ブリュッセルでの劇場稽古まで、2日の猶予はありますが、困ります、乗れないと。
私だけかと思いきや、他にも同じ事を言われた人たちが!
ひとりじゃないって、素晴らしい。急に心強くなりました。
搭乗口で、必死に交渉してくれる衣装のたんごちゃん。
大庭さんに絶望の色が濃すぎて、もう、逆に笑えてきます。
トラブルは旅の醍醐味です。
全員がはらはらして、どきどきと時を過ごしましたが、たんごちゃんの英語力と交渉力のお陰があり、全員が無事に搭乗。
約1時間半のフライト。
機内の、おやつは、飛行機と雲の形のクッキーとプレッツェル。
おやつも、一緒に空を飛んでみました。
無事に着陸、ホテルまでもスムーズに到着。
Wi-Fi繋がらない事件もありつつ、その辺はご愛敬。
こちらのクンステンフェスティバルデザールでは、劇場がホテルから凄く遠いので、5日間の公演中の交通手段として、地下鉄のチケット10枚か、レンタサイクルのカードが選べます。
私はレンタサイクルにしてみました。
これは、市内各所にあるステーションから、自転車をかりて、好きな場所まで乗っていき、目的地の最寄りのステーションに返却するというシステム。
到着翌日はオフだったので、試してみました。
これが、便利なようで、土地勘のない(かつ、方向感覚のない)私には、ハードル高いのでした。
大きな駅前で自転車を借りようとしたら、ステーションには、自転車が一台もない!
仕方なく、すぐ近くのステーションまで歩いていくと、また、一台もない!ない!
困っていると、もう一人、困ってる女子が。
ブラジルから来たというリタちゃん。ブリュッセルに住んで半年。
「ないねぇ。」
「わたし、ステーションの地図持ってるよ。」
「探す?」
「じゃあ、一緒に行こうか。」
歩くこと、一時間。迷子。
ブリュッセルの街は、道が知らないまに曲がってて、気づくと全く別の方向に行ってしまいます。
「わたしさ、ブリュッセル2回目なんだけど、2回とも迷子になっちゃうんだよね。」
「わたしなんか、
毎 日 迷 っ て る よ !(`・∀・´)」
ひとりじゃないって、ホントに、素晴らしい。
地元の親切な方々のお助けもあり、やっとのこと自転車のストックがあるステーション発見!
喜びのあまり、記念撮影。
このあと、まんまとブリュッセル・ラビリンスにはまり、最寄りのステーションまでさんざん迷子になり、その上そこが、満車で、返却できないという事件が待っているとは、そのときはつゆともしらない、たきいでありました。
今日5月18日は、劇場入り。
無事に劇場までたどり着けるか、本当に心配です。
たどり着けたら、劇場の写真をお届けします。
迷路の街、ブリュッセルより。
たきいみき
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