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2014年5月20日

『室内』ヨーロッパ・ツアー レポート(4)

5月14日にウィーン芸術週間での公演を全て終えた『室内』メンバー。

翌日15日には早くもウィーンからブリュッセルへ移動です。

ツアーには異国の地の人々の熱烈な歓迎や拍手喝采もあれば、
思わぬハプニングもつきもの。
そしてそんなときの出会いこそ、また忘れられない思い出に。

今日は劇場や舞台から離れて、
ツアーの醍醐味を、女優 たきいみき がお届けします。

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5月15日。

ウィーンでの4公演を終えて、ブリュッセルへ。

旅の醍醐味は、トラブルにあり。

まず、ブリュッセル行きの便にチェックインすると、「お客様の予約はありません」

え?

もう一度トライすると、「キャンセル待ちです」

え??

「ダブルブッキングのため、次の便をお待ちいただくか、最悪の場合、翌日の便をとりなおしてください。」

いやいや、ブリュッセルでの劇場稽古まで、2日の猶予はありますが、困ります、乗れないと。

私だけかと思いきや、他にも同じ事を言われた人たちが!
ひとりじゃないって、素晴らしい。急に心強くなりました。
搭乗口で、必死に交渉してくれる衣装のたんごちゃん。

ウィーン空港_右は衣裳のたんごちゃん
【ウィーン空港_右は衣裳のたんごちゃん】

大庭さんに絶望の色が濃すぎて、もう、逆に笑えてきます。

奥から吉植さん_大庭さん_弓井さん
【奥から吉植さん_大庭さん_弓井さん】

トラブルは旅の醍醐味です。

全員がはらはらして、どきどきと時を過ごしましたが、たんごちゃんの英語力と交渉力のお陰があり、全員が無事に搭乗。

約1時間半のフライト。
機内の、おやつは、飛行機と雲の形のクッキーとプレッツェル。
おやつも、一緒に空を飛んでみました。

プレッツェル
【プレッツェル】

無事に着陸、ホテルまでもスムーズに到着。
Wi-Fi繋がらない事件もありつつ、その辺はご愛敬。

こちらのクンステンフェスティバルデザールでは、劇場がホテルから凄く遠いので、5日間の公演中の交通手段として、地下鉄のチケット10枚か、レンタサイクルのカードが選べます。

私はレンタサイクルにしてみました。

これは、市内各所にあるステーションから、自転車をかりて、好きな場所まで乗っていき、目的地の最寄りのステーションに返却するというシステム。

到着翌日はオフだったので、試してみました。
これが、便利なようで、土地勘のない(かつ、方向感覚のない)私には、ハードル高いのでした。

大きな駅前で自転車を借りようとしたら、ステーションには、自転車が一台もない!
仕方なく、すぐ近くのステーションまで歩いていくと、また、一台もない!ない!

困っていると、もう一人、困ってる女子が。
ブラジルから来たというリタちゃん。ブリュッセルに住んで半年。

「ないねぇ。」
「わたし、ステーションの地図持ってるよ。」
「探す?」
「じゃあ、一緒に行こうか。」

歩くこと、一時間。迷子。
ブリュッセルの街は、道が知らないまに曲がってて、気づくと全く別の方向に行ってしまいます。

「わたしさ、ブリュッセル2回目なんだけど、2回とも迷子になっちゃうんだよね。」
「わたしなんか、
毎 日 迷 っ て る よ !(`・∀・´)」

ひとりじゃないって、ホントに、素晴らしい。

地元の親切な方々のお助けもあり、やっとのこと自転車のストックがあるステーション発見!
喜びのあまり、記念撮影。

ようやく自転車を発見!
【ようやく自転車を発見!】

リタちゃんと一緒に
【リタちゃんと一緒に】

このあと、まんまとブリュッセル・ラビリンスにはまり、最寄りのステーションまでさんざん迷子になり、その上そこが、満車で、返却できないという事件が待っているとは、そのときはつゆともしらない、たきいでありました。

今日5月18日は、劇場入り。
無事に劇場までたどり着けるか、本当に心配です。

たどり着けたら、劇場の写真をお届けします。

迷路の街、ブリュッセルより。
たきいみき

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