4/29(土)・30(日)両日17:00から、 舞台芸術公園 野外劇場「有度」にて上演する『ハムレット(どうしても!)』演出のオリヴィエ・ピィさんよりメッセージが届きました!
ふじのくに⇄せかい演劇祭は、世界に類を見ないフェスティバルです。
この演劇祭に何度も参加させていただき、これまでの演劇人としての人生のなかでも最良の時間をそこで過ごすことができました。場所、プログラム、そして観客のみなさんが、この上ない瞬間を作り上げてくれているのです。
今回、私たちは『ハムレット』を上演します。哲学者や精神分析家によるコメントつきのバージョンです。文化間・言語間の翻訳の難しさはいつでも厄介なものですが、それは同時に、旅をして人と出会うなかで、一番面白いところでもあります。観客のみなさんが『ハムレット』のややこしさやその永遠の問いかけを一時忘れ、俳優の妙技に喝采を送ってくださるような瞬間があればうれしく思います。
静岡におうかがいできなくなってしまったことは本当に残念です。というのも、SPACはいつも演劇の必要性について、スクリーンに溢れた今日の社会のなかでの演劇の本質的役割について、そして私自身の使命について考えさせてくれるからです。いつか静岡で日本の俳優たちと作品を創りたいと私はずっと夢見ています。しかし、私はその頃アテネで『蝶々夫人』の稽古をすることとなり、イタリア・オペラの目から見たキッチュな日本で過ごすことになってしまいました…。 このちょっとエ
キゾティックなオペラのうちにも、なんとか日本人の精神の高潔さを聞き取りたいと思っています。情熱的で熱狂的な日本の観客のみなさんに、いつかまたお目にかかれることを楽しみにしています。
最後になりますが、SPACのチーム全員と芸術総監督宮城聰さんは、私にとって芸術上の真の英雄です。SPACはアヴィニョン演劇祭参加のたびに一大センセーションを巻き起こしてくれました。SPAC万歳!
また、出演者の皆さんからはビデオメッセージが届きました!
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作品の魅力を制作部スタッフがご紹介♪ ~こんなハムレットはじめて!~
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『ハムレット(どうしても!)』
公演日時:2023年4月29日(土・祝)、30日(日)各日17:00
会場:舞台芸術公園 野外劇場「有度」
上演時間:140分(途中休憩なし)
フランス語上演/日本語字幕
テキスト:ウィリアム・シェイクスピアに基づく
翻訳・演出:オリヴィエ・ピィ
製作:アヴィニョン演劇祭
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