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2012年9月20日

SPAC大感謝祭終了

カテゴリー: その他
9月16日(日)に、日頃の感謝を込めてSPAC大感謝祭を開催しました。

当日はたくさんの方に方にご来場いただきありがとうございました。

短い時間でしたが、SPACメンバーと和やかな時間を過ごしていただけたかと思います。

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劇場内では秋のシーズンで上演される『夜叉ヶ池』の稽古見学会、

他には宮城芸術総監督による秋のシーズンのラインナップ紹介が行われました。

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ラインナップ紹介の司会をつとめましたのは、SPAC新人俳優山本実幸です。

なんとその場で『ロミオとジュリエット』でロミオ役での出演と発表がありました!

カフェシンデレラでは、SPACメンバーによる飲食などの販売を行いました。

こちらが「魅惑のチキンバターカレー」。

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マニアなところでは、「山沢学円の誕生日占い動読」もひっそりと開催。

山沢学円とは俳優奥野晃士の『夜叉ケ池』での役名です。

稽古見学会のあと衣装のままで駆けつけました。

山沢学円 (640x427)


 

1FロビーではSPACメンバーによるパフォーマンス「おとな大会」も開かれました。

おはなし劇場「どうぞのいす」では小さなお子さんも、大人の方も、みんなで「どうぞのうた」を歌いました。

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最後には飛び入りで、9月1日・2日に『タカセの夢』に出演したスパカンファンメンバーが

元気いっぱいに踊ってくれました。

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展示では、劇場内ロビーや階段などに『ロミオとジュリエット』に出てくるセリフが散りばめられ、

物語を探しに行ける仕掛けで楽しんでいただきました。

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こちらの展示「ロミオとジュリエットの劇場探訪」は、秋のシーズン中引き続きご覧いただけます。

SPAC大感謝祭では稽古を見ていただいたり、SPACのメンバーとお話していただいたりする良い機会だったと思いますが、秋のシーズンでも終演後には「カフェシンデレラで逢いましょう!」で、衣装を着たままの俳優やスタッフと交流できますので、ぜひまた皆様と劇場でお目にかかりたいと思っています。

2012年9月18日

『創る』えんげきワークショップ2週目

カテゴリー: その他

9月15日、『創る』えんげきワークショップ2週目の様子です。

1週間あいだが空いたので、念入りなウォ-ミングアップをしました。

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そしてこの日は、23日の発表会の台本、配役などが決定しました!

作品は3つ。

1つ目は「本当の自分」というモノローグ仕立ての作品。

事前に参加者の皆さんに「本当の自分を教えてください」というアンケートをとり、その回答を台本にしたものです。

2つ目は「忘れ物」という短いお芝居。

参加者の方が書いて下さった戯曲で、震災後に生きる子ども達の様子を描いた心あたたまるストーリーです。

3つ目は「出会い」という作品。

「出会い」というテーマをもとに参加者の皆さんが話し合って、シチュエーション・役・ストーリーの全てを考え、台本を作成したものです。

まだ2週目と思いきや、もう次週は発表会!

すぐさま読み合わせが始まりました。

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講師・牧山祐大も真剣そのもの。

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続いて、1つ1つシーン作りを行いました。

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ワークショップも残すところ2回となりました。

発表会の様子は次回のブログにてご紹介したいと思います。お楽しみに!

2012年9月15日

『創る』えんげきワークショップ1週目

カテゴリー: その他

9月8日(土)、9日(日)に行われた『創る』えんげきワークショップの様子をご紹介いたします!

初日は演劇講座からスタート。

SPAC文芸部 大岡淳 講師による「極私的演劇論~大岡淳の演出20年史~」です。

実体験をもとに、演劇作りの楽しさ、大変さを語っていただきました。

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5日間という短い間ですが、演劇集団として作品を「創る」参加者たち。

真剣な表情で聞いています。

講座の後は、野外劇場「有度」の見学をしました。

そしてBOXシアターへ移動、いよいよワークショップがスタートです。

講師はSPAC俳優の牧山祐大。

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緊張をほぐすために提案されたのは...バレーボール!

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たくさん動いて、参加者の皆さんの笑顔が増えていきます。

続いては、昔話を即興でお芝居にします。

話し合いの結果、物語は「さるかに合戦」に決定。

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2チームに分かれ、それぞれ工夫を凝らしたユニークな作品が出来上がりました。

こうして1日目が終了。

9月9日(日)、ワークショップ2日目。

この日はまず、SPACの俳優のトレーニングを見学しました。プロの気迫に皆さん刺激を受けた様子。

2日目とあって少し打ち解けた、和やかな雰囲気でワークショップが始まりました。

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最終日の発表に向けて、話し合い中。

「舞台と客席との境はどうする?」

「衣裳は作る?」

様々なアイディアが飛び交っていました。さあ、どのような発表になるのでしょうか?

ウォーミングアップをした後は、3チームに分かれて即興劇に挑戦しました。

お題は…『バレーボール』!

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そして最後は3チームのコラボレーション!笑

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予想外の展開に転がっていくストーリーを楽しませていただきました。

シアターゲームを通してすっかり名前を覚え合い、仲が深まっていく様子の皆さん。

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上の写真は、架空のボールを目があった人に渡すというシアターゲームです。

講師・牧山祐大は「みんな勘がいいな~」とつぶやいていました。

たった2日間なのに、皆さんメキメキとパワーアップしています。

『創る』えんげきワークショップ、まだまだ続きます!

2012年4月27日

Noismメンバーによる「からだワークショップ」を行いました

カテゴリー: その他

4月15日(日)、静岡芸術劇場リハーサル室にて、Noismメンバーによる「からだワークショップ」を行いました。
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新潟市民芸術文化会館りゅーとぴあを拠点とするダンスカンパニーNoismから、バレエマスター宮河愛一郎さんと、同じくNoism1の真下恵さんが静岡にいらしてくださいました。初の静岡でのワークショップに、小学一年生から大人まで約60名がご参加くださいました。
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紙を用いてからだをコントロールする動きや、手や足をつかった自由な動きで自分の名前をかいてみたり、ワークショップで初めて会った参加者どうしでペアになってからだをうごかしたり、ダンス未経験者でも気負わず楽しめるメニューが大変好評でした。
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SPACでは、7月21日、22日にNoism新作『Nameless Voice〜水の庭、砂の家』を静岡芸術劇場にて上演いたします。
皆様ぜひおこしください。

2012年3月7日

SUAC生によるインタビュー②

カテゴリー: その他

静岡文化芸術大学(SUAC)の講義が6日間にわたり、静岡芸術劇場と舞台芸術公園にて行われました。その授業の一環として、中沖 英敏さん(専務理事兼事務局長)と佐伯 風土さん(芸術局制作部)へのインタビューも学生たちにより行われました。
今回、その模様をご紹介します。

<佐伯風土さんへのインタビューはこちら>
【編集:傳 彩夏さん、松浦 早紀歩さん、長 源子さん(芸術文化学科)】

Q.制作部の仕事を具体的に教えて下さい。

A) 事務局は県庁の職員ですが、制作部のある芸術局はSPACとの専属契約を結んだ職員です。その中でも制作部は、舞台とお客さんをつなぐことや、良い舞台をつくるための仕事を何でもやっています。私は海外とのやりとりを担当しています。また、制作部では1作品につき1~2人がついて、その作品を多くの人に知ってもらうためにお客さんを呼ぶしかけを考えます。他にも、俳優の集中できる環境を作ったり、お弁当の手配を行ったり・・・とにかく何でもやりますよ。
Q.海外の劇団との渉外で苦労した点は何ですか?

A) SPACではヨーロッパの劇団や外国の演出家を呼んで来たりすることが多いのですが、そこでのやりとりが難しいですね。特に日本人特有の「暗黙の了解」という習慣は、外国の方には伝わりづらいようです。外国ではしっかりとしたレスポンスが基本なので、そのギャップに戸惑うようです。
Q.SPACは公共の文化事業団ですが、交流のある外国の劇団も公立なのでしょうか?

A) それは本当に様々で、少人数のプライベートの劇団から、公立や国立劇団まであります。劇団に定義はありませんからね。日本だとSPACなどの公立劇団は珍しいけれど、外国は国が文化をしっかりサポートしているので国立・公立の劇団は結構あります。そこに芸術監督がいて、プラス専属俳優がいるケースも多々あります。
Q.お名前を調べたときに、俳優さんもやっていたと知ったのですが、俳優から制作へと転向した経緯を教えて下さい。
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SUAC生によるインタビュー①

カテゴリー: その他

 静岡文化芸術大学(SUAC)の講義が6日間にわたり、静岡芸術劇場と舞台芸術公園にて行われました。その授業の一環として、中沖 英敏さん(専務理事兼事務局長)と佐伯 風土さん(芸術局制作部)へのインタビューも学生たちにより行われました。
今回、その模様をご紹介します。

↓↓↓<中沖英敏さんへのインタビューはこちら>↓↓↓
【編集:山下実彩さん、蒔田佳純さん、鈴木美奈子さん(芸術文化学科)】

今回はSPAC専務理事兼事務局長の中沖英敏さんに、主に中沖さんご自身のご経歴とSPACを中心とした今後の静岡県の文化政策の在り方についてお話を伺いました。

Q.中沖さんは元々静岡県庁の職員として設立の当初からSPACに携わっていたと伺いましたが、それ以前にも芸術関係の事業には参加なさっていたのでしょうか?

A)今から20年ほど前に、静岡県に新しい文化事業を立ち上げるというお話を初めて伺いました。それ以前は土木や税金、子供福祉などの事業には参加しましたが、芸術関係の仕事に関しては携わる機会は全くありませんでした。ただ、劇団四季の公演を何度か鑑賞したり、音楽が好きだったのでクラシック音楽のコンサートに行ったりといった機会は以前からありました。そういったこともあって、事業概要を最初に伺った際に「舞台芸術」という言葉を聞いたときには「およそこのようものだろうか」と、イメージを浮かべることはできました。それまでは演劇のようなものにほとんど接点がなかった私でしたが、お話を聞くうちに「自分はもしかしたらこういう世界にどこかで縁があったのかもしれない」と感じるようになりました。そのためか、仕事にも割と自然に取り組めたように思えます。今では舞台芸術には誰にも負けないくらい興味を持っているし、音楽も含めて色々な作品にも触れました。舞台芸術という非常に魅力的で裾野が広い文化に関わることができ、本当に運が良かったと思っています。

Q.現在の中沖さんのお仕事とは、具体的にどのようなものなのでしょうか? 続きを読む »

2012年2月16日

【ラジオ】宮城聰の頭の中

カテゴリー: その他

東京大学文学部美学科在学中より演劇を始め、2007年4月からSPAC-静岡県舞台芸術センターの芸術総監督を務める演出家 宮城聰。
アートはもちろん、森羅万象に独自の「角度」を持つ「思想家」宮城聰のしゃべりを堪能する30分間。
「知的好奇心」豊富なオトナへ送るプログラム。溢れる思想・視点・アイデア。「宮城さんの頭の中」を、覗いてみると・・・何が飛び出すのやら・・・?

出演/SPAC-静岡県舞台芸術センター 芸術総監督 宮城聰
提供/SPAC-静岡県舞台芸術センター
毎週土曜日 19時00分~ K-mixで放送中!!
http://www.k-mix.co.jp/program/list.php

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宮城聰の頭の中(第1回)
<テーマ>3.11

2011年9月16日

スガンさんのやぎ 観劇感想文・感想画紹介

カテゴリー: その他

2011年8月6日、8月7日に静岡芸術劇場で上演されたスガンさんのやぎ 

この観劇感想文と感想画を募集したところ、素敵な作品が集まりましたのでご紹介いたします。

『スガンさんのやぎ』は本日9月16日から3日間、鳥の演劇祭でも上演されます。

静岡で見逃したーという方は、ぜひ鳥取へ!

同じく鳥の演劇祭で上演されるSPACの『王女メデイア』とあわせてお楽しみください!

スガンさんのやぎ感想画:宮城嶋開人

スガンさんのやぎ感想画:宮城嶋開人

 

スガンさんのやぎ感想画:小野恵理

スガンさんのやぎ感想画:小野恵理

 

スガンさんのやぎ感想画:秋山明子

スガンさんのやぎ感想画:秋山明子

 

スガンさんのやぎ感想画(たけいしののか)

スガンさんのやぎ感想画:たけいしののか

 

スガンさんのやぎ感想画:まーる

スガンさんのやぎ感想画:まーる 『闇-Go-at-』

 
 
 
 
<スガンさんのやぎ感想文>

観劇回顧録 ―「スガンさんのやぎ」と『民約論』―

執筆者 : まーる

 「社会契約によって国家が構成される場合に、個人は、この社会契約において総てを譲渡することによって、その総てを失ってしまうと解するのは誤っている。個人は自己の持てる総てを国家に委ねることによってその総てについて国家の保護を受けることとなるのである。故に、国家の下においては、個人は不確実なかつ不安定な生活状態の代りに、一層良いかつ一層安全な生活状態に入るのであり、自然的独立を失うことの代りに自由を獲得することとなるのであり、他人を侵害する力の代りに自己の安全を取得するのであり、他人によって克服せられる可能性のある力の代りに社会的統合によって不可侵的なものとせられたところの権利を受け取ることとなるのである。同様に個人は、その生命についても、これを国家に提供することによって、かえって、永続的に国家によって保護せられることとなるのである。かく、個人の生命が国家によって保護せられることとなっているが故に、個人は国家のためには自己の生命を賭しても奉仕すべき義務を負うのである。」

(『民約論』2、社会契約の内容と効果 71頁12行から72頁10行 ルソー著、木村亀二訳 岩波書店 大思想文庫14 昭和60年)

 「スガンさんのやぎ」は、ルソーの『民約論』におけるこの文章に要約をかりることができる。ルソーの『民約論』は、フランス革命にてその内容と理論が受け入れられた。具体的には何が受け入れられたかと言及すると、これは人民主権思想史の話にまで深まる。しかし、ただ漠然と、「スガンさんのやぎ」に溢れる世界観やストーリー展開が、それらの法則や原理の面で、革命当時のフランスに受け入れられたと考えても良いのではなかろうか。つまり、ルソーの『民約論』における考え方が「スガンさんのやぎ」の物語における世界観にも流れており、今もフランスでこの童話が愛されていることに、なるほど、と思ったのである。

 改めて前掲の引用文と「スガンさんのやぎ」の舞台回顧録とを比較してみよう。

 まず、「社会契約によって国家が構成される場合」のこの「国家」を「スガンさんの農場」とし、そこにおける「社会契約」とはスガンさんと家畜らとの「飼養関係」を結ぶ、つまりスガンさんはヤギを養って乳をしぼり採り、ヤギはスガンさんに飼われ餌と家(小屋)をもらう、その決定と約束とする。また、「総て」には2つの意味があり、1つはヤギの生命と身体そのものを指す「総て」と、もう1つはヤギの持つ能力や条件によって供されるもの、たとえば乳などの「総て」である。「この社会契約において総てを譲渡することによって、その総てを失ってしまう」とは、ヤギが契約のもとにスガンさんに乳をしぼらせることでその身体や生命までも失ってしまう、というように置き換えられ、これは「誤っている」解釈だと言われる。ヤギのブランケットはスガンさんに乳を「譲渡」ししぼらせても食肉として殺されてはおらず、むしろ可愛がられ、生きるに充分な草と住み処をもらっていたからである。ブランケットは「自己の持てる総て」の能力を「国家」の農場とスガンさんに委ね渡すことで、彼女の「総て」である身体と命の保護を受けていた。天気が変わりやすく「不確実で不安定な生活状態」を強いられると山と違い、同じ場所で同じ時刻に毎日餌を得られ飢える心配のない「一層良いかつ一層安全な生活状態」を保てられた。山を駆け回る「自然的独立」は得られないものの、スガンさんの農場内と杭から伸びる紐の届く範囲ならば、草をいくら食べたり踏み荒らしたりしようが、幼いヤギの声でいくら鳴き騒ごうが、全く「自由」であった。仮に山で毎日そうしていれば、確保の保証のない草は尽き、ヤギの鳴き声を聞きつけた野生動物の牙や猟師の鉄砲が及んだであろう。それらから身を守るべく、角を突き出す等の「他人を侵害する力」を要さずとも、農場の柵の中に入っていれば「自己の安全を取得」でき、結局は狼の牙に勝てない「他人によって克服せられる可能性のある」弱々しい角ではなく、農場のスガンさんや他の家畜集団による「社会的結合によって」野生の狼を寄せ付けない「不可侵な」安全を得られたのである。ブランケットの「生命」は、それをスガンさんと農場に提供することで、その安全性故に、外に出るよりも永く保護されるのである。

 この「契約」と「国家」から得られる「安全」の魅力を、スガンさんはブランケットに良く説明して聞かせた。ブランケットはどちらを選んだか。ブランケットは保護を受け安全を手に入れるために負う提供の義務よりも、自然的独立を得るために被る危険性を選んだ。保護と安全は既に手に溢れるほどもらっており、見たことのない山の自然への憧れと好奇心が萌芽したのであろう。「もう?」という驚嘆は危険性を被るその時の到来の早さに対するものであり、「永続的な保護」に比べればはるかに短い「自然的独立」と自分の生命の「総て」であったことを自覚した表れである。狼と対峙する直前には、もうブランケットの好奇心は満たされていたと言ってもいいのではないか。「危険」が近づいていることに気づいたとき、ブランケットはまだスガンさんの元に戻ることができたのではないか。狼の牙を逃れ危険を被らずに「安全な国家」に戻り、ブランケットの「命」の「総て」も好奇心の「総て」も得られることにならなかったか。答えはブランケットの行動の通り、否である。ブランケットの求めた「総て」は永続的な安全の下では成立し得なかったのである。しかしブランケットの命である「総て」は「危険性」の前ではすぐに尽きる。このどちらも同じような厳しい二者択一に、ブランケットはどうしたか。その非情さに嘆かず、危険から逃げて時間をかせごうともせず、尽きるまでその成り行きを拒否しなかった。自然的独立を得るために被る危険性から目を背けず、狼の牙に屈すると知れている角を突き出し、狼の体に傷を与えようと闘い続け、不安の闇夜から逃げ出さず、命と自己の「総て」を賭して宿命に委ね狼に譲渡したのである。

 「スガンさんのやぎ」に、ルソーの『民約論』における社会構造の縮図を見、ブランケットを演じたエレナさんの人体を駆使した動作や表情による表現と、3場面に区切った回転舞台の流動的で循環的な動きに、現実に生きる生物または人間の生々しさを感じ、多彩色の花や鮮やかな緑地やモノトーンの闇夜という舞台上に広がる色から、本作の世界観を強い印象で持って感じた。

 
 
 
 
 
 

これまでにない『王女メデイア』を【鳥の演劇祭】特設野外劇場

カテゴリー: その他

昨日より、「鳥の演劇祭4」(鳥の劇場主催)参加公演のため、現在SPAC『王女メデイアチーム』は鳥取に来ております。

今回は鳥取市鹿野の役場裏に特設された野外劇場での公演、超炎天下、まだまだ残暑が厳しい鳥取です。

屋根のない劇場での仕込みで河沿いに位置し、麦わら帽子の現地スタッフさんたちがとてもよく似合う劇場での『王女メデイア』、SPACスタッフは二日間ですっかり真っ黒になってしまいました。
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舞台と客席がこれまでにないほど近い劇場での『王女メデイア』、私たちもどんな公演になるのかとても楽しみです。なんといっても河を挟んで劇場の向こう側にはトラクターが見えてるんです!(本番は19時からなので暗いため見えないかもしれませんが)
しかも河の土手にはたくさんの虫が生息し、本番中もずっとなき続けています。SPACの野外劇場「有度」よりもその数は多いようです(!)
そして、すぐ近くには民家も。。。ご協力ありがとうございます。

昨日は、野外劇場から少し離れた「鳥の劇場」にて、演劇祭の記者発表会も行われ、SPACからは宮城芸術総監督と出演者2名も参加しました。SPACでも夏休みに上演したフランス『スガンさんのやぎ』のメンバーも今鳥取にいるんです。
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静岡と同じように、いえ、首都圏からの距離を思えば、さらに演劇に親しむ人口が少ないと予想される、鳥取県の「鳥の劇場」ですが、中島諒人芸術監督のもと、オリジナル作品の創作活動と共に鹿野町という地域に根ざすことを目指した積極的な働きかけや、子どもから大人まで幅広い層に向けた企画やプログラムの取り組みで知られます。

同じ地方の劇団/劇場であるSPACが、ここ鳥取の公共劇場「鳥の劇場」主催の演劇祭で公演を行うことが、地域間の新たなつながりの第一歩となるよう、そして野外劇場で鳥取の観客の皆様に静岡SPACの作品を大いに満喫してもらえますように!

この青空が本番までもつことを祈るばかりです。(しかし、天気予報では明日(公演前日)はさっそく雨!?)

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野外劇場でのスタッフ作業には「水」が欠かせません

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各会場が離れているので、移動には自転車が欠かせません

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「鳥の劇場」周辺の町並み

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2011年8月12日

【スガンさんのやぎ 最終回】 終演後の様子

カテゴリー: その他

『スガンさんのやぎ』を劇場にみにきれくれたみんな、ありがとう。
オオカミに食べられてしまうとわかっていても、自由をもとめ山へ出て行き、ゆうかんに最後までオオカミとたたかった子やぎブランケット。劇場に来たみんなの目にはどのようにうつったかな?

劇のあとにはアーティスト・トークがあったよ。7日は、演出家のジャンさん、出演したダンサーのエレナさんのほかに、お話を読んでくれた今井朋彦さんも、お客さんからのいろんなしつもんに答えてくれました。いろいろふうに見えたり、考えたりできる場面のしつもんには、ジャンさん、エレナさんがそれぞれの考えをていねいに話してくれました。今井さんは、日本語のナレーションをろくおんした時の様子も教えてくれました。お話は日本語で語られるけれど、舞台で起こっていることはいろいろにとらえることができるから、作品を作ったジャンさんやエレナさんのお話を聞けて、このおしばいをもっともっといろいろな角度からみられるようになったんじゃないかな?

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トークの間、2階のホワイエでは、お絵かき広場をやっていたよ。壁にはられた大きな紙やいろいろな形に切った紙に、絵の具やクレヨンで、みんな自由にいろいろな絵を描いてくれました。

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お絵かき広場 6日の完成品

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お絵かき広場 7日の完成品

このかべにはられたみんなの背よりも大きな紙。気づいた人はいるかな?これは実は、舞台でかべとして使われていたあの大きな紙だよ。ジャンさんたちにお絵かき広場のことを話したら、「それはすごくいいアイディアだね。舞台で使っている紙はすごく大きくて、かき心地もいいから、ぜひこの紙でみんなに絵を描いてほしいな」といってくれた紙なんだ。エレナさんは、自分のえんじたブランケットの絵を女の子たちからもらって、にっこり。

そして7日にはお絵かき広場のとなりで、ライブペイントもありました。2009年にSPACで上演した『転校生』という舞台に当時高校生で出た、紅林大空(くればやし はるか)さんが来てくれました。

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紅林さんは、ゆかに置かれた布の上にはだしで立ち、指先や手のひらを使って、いろいろな色をあちこちにだいたんにぬっていきます。初めのうちは、ピンクや空色の水玉がぽつぽつと、何をかいているのか、みている人にはわからないけれども、最後にはこんな作品が完成しました。

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紅林大空さんのライブペイント 完成!!
今回の舞台の美術をたんとうしたステファヌさんの絵に負けないくらい、紅林さんの絵もインパクトがあるね。

以上、『スガンさんのやぎ』の終演後の様子をお伝えしました。

『スガンさんのやぎ』観劇感想文&感想画 大募集!!(8/21(日)しめきり
さて、今回『スガンさんのやぎ』をみたみんなからは、感想画・感想文を大ぼしゅうしています。
舞台のいんしょうに残ったシーンをかくのももちろん、それ以外にも、やぎのブランケットがいなくなって家にひとり残されたスガンさんの様子や、一番こわかったシーンをみている時の自分やお友達の顔を、想像してかいたっていいよ。劇場に『スガンさんのやぎ』というおしばいをみに来て、自分の頭の中にうかんできたものや、おしばいの感想を家族やお友達と話している中でわき出てきたものを、自由に絵や言葉にして、SPACに送ってね。みんなからのすごい絵や作文を楽しみにまっています。もちろん大人もおうぼできるよ。

くわしくはここをクリックしてね

夏休みもあと残り半分くらいかな?いっぱい遊んで、楽しい夏休みをすごしてね。 そしてまたいつか劇場に遊びに来てね。

あっ、そうだ、今度の日曜日にはシアタースクール発表会『モモ』があるよ。  みんなより少しお姉さんお兄さんくらいの小学6年生から、高校2年生の45人が、夏休み中SPACに通って、たくさん練習して作った舞台だよ。こっちもきっと楽しいはずだから、ぜひみに来てね。