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2021年4月23日

【大解剖!『おちょこの傘持つメリー・ポピンズ』の魅力】Vol.8 ~衣裳/駒井友美子~

「ふじのくに⇄せかい演劇祭」開幕まであと2日、『おちょこ』初日まであと5日に迫りました!
SPACのSNSでは日々創作の様子を発信していますが、皆さん↓の写真はご覧になりましたか?

こちらは4月15日に行われた衣裳パレードの様子です。後ろ姿だけですが、怪しい雰囲気の人もちらほら…!
今作の衣裳デザインはSPAC創作・技術部 衣裳班の駒井友美子が手がけており、実はフライヤーにも、駒井のデザイン画が一部コラージュ素材として使われているんです。


 
ブログvol.5でもご紹介しましたが、コロナ禍で2020年の公演中止が決定した後も、舞台美術・衣裳は「いつか」の公演のために制作が続けられました。
 
デザイナー・インタビュー/駒井友美子
デザインのコンセプトや創作過程、そして2020年3月の状況…
デザイナーの「いま想うこと」にフォーカスして「くものうえ⇅せかい演劇祭」のコンテンツとして作成・配信しました。
*「くものうえ⇅せかい演劇祭」おちょこ企画まとめはこちら

駒井友美子(こまい・ゆみこ)
静岡市出身。2010年よりSPAC在籍。『ガラスの動物園』(ダニエル・ジャンヌトー演出)『病は気から』(ノゾエ征爾演出)『サーカス物語』(ユディ・タジュディン演出)等の衣裳デザインをてがける。

 
インタビューより:
60年代の時代感というのを意識しています。
戯曲の中の会話とか使われている曲は、その当時実際に流行っていたもので、唐さんが(戯曲を)書いている時代の空気感をすごく感じるなと思ってコンセプトに取り入れています。
忠実な60年代の再現というのではなくて、当時の人たちの記憶とか、現代の人が想像する60年代というものを、自由に織り交ぜてイメージして進めています。

こんな状況ではあるんですけど、そのぶん普段できない作業とか、あんまり時間がなくて試せないとか、ちょっと落ち着いて衣裳について考えられる時間でもあるんだと思います。
 
動画内では、静岡芸術劇場内にある衣裳室もご覧いただけます。
SPAC創作・技術部には衣裳だけでなく舞台、照明、音響、美術の専門スタッフが揃っており、舞台作品を技術面で支えています。
 
▼舞台美術が野外劇場「有度」に建て込まれてゆく作業風景

 
舞台に立つ俳優だけでなく、SPAC創作・技術部、そして制作部も一丸となって、演劇祭への準備を進めています。
公演日4月28日(水)、29日(木・祝)、30日(金)のうち、29日はおかげさまで完売、30日も残席僅かとなっています!
劇場にてお待ちしております。

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ふじのくに⇄せかい演劇祭2021
『おちょこの傘持つメリー・ポピンズ』
2021年4月28日(水)、29日(木・祝)、30日(金)
各日18:00開演
会場:舞台芸術公園 野外劇場「有度」
演出:宮城聰
作:唐十郎
美術:カミイケタクヤ
衣裳デザイン:駒井友美子

出演:泉陽二、奥野晃士、春日井一平、片岡佐知子、河村若菜、木内琴子、杉山賢、鈴木陽代、関根淳子、たきいみき、ながいさやこ、若宮羊市(50音順)
★公演詳細はこちら

▼これまでのブログはこちらから
【大解剖!『おちょこの傘持つメリー・ポピンズ』の魅力】
2021.4.22 Vol.7~いよいよ野外劇場での稽古がスタート!~
2021.4.16 Vol.6~ここまで見せます!『おちょこ』の稽古場~
2021.4.15 Vol.5~舞台美術/カミイケタクヤ~
2021.4.11 Vol.4~一年越し!待望の上演決定!~
2020.4.2 <号外>稽古方法を変更しました
2020.3.28 Vol.3〜稽古場レポート・前編〜
2020.3.17 Vol.2〜あらすじ紹介編〜
2020.3.6 Vol.1〜宮城聰に聞いてみました〜
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