『真夏の夜の夢』の稽古が始まりもうすぐ2週間が経とうとしています。そして先日舞台を構成する衣裳・装置のデザインの初案も上がってきました。
ではブログ・真夏の夜の噂...2回目は俳優の石井 萠水(いしい もえみ)さんにお話を聞いてみましょう。写真は演奏の稽古にて指揮をとる石井さん。
[ 近年のSPAC出演作 : 『ドン・ファン』(2011、2009)ノンヌ、漁師の娘、兵隊役他、『しんしゃく源氏物語』(2010)左近役、『わが町』(2010)ウォーリ役、『ペール・ギュント』(2010)女学生、ヘルガ役 ]
Q.自分の役について教えてください。
「あたしの精」という役の1人で、なんというか、最も出番が少ない役です。(笑)どこにいるか見つけて下さい!
Q.野田秀樹さんの戯曲を読んでどう感じましたか。
私が芝居を始めたのが大体10年前で、その当時周りにいる大人が野田さんを好きだったから『真夏の夜の夢』も読む機会があったんです。孤独感みたいなものがすごく感じられる作品だと思った。宮城さんが中学生のときに先輩である野田さんの作品を観たって言ってたけど、私も中学生のときに映像で野田さんの作品を観て、「私一人ぼっちだ」とか「自分に何ができるんだろう」「何にもいいとこないよ」なんていう孤独感とかを感じました。自分っていう存在が集団や社会の中でどういう存在なのかっていうのがわからなくて。もちろん今でも分からないけど、一人ぼっちなんだなっていうのが思春期の自分にはすごくダイレクトな気がした。具体的に「孤独なんだ」と言ってる訳ではないのに、自分の抱えるそういうネガティブな感情にくっとはまるような、初めて読んだときはそんな気がしましたね。そういうのをすごく覚えています。
Q.作品の見所について教えてください。
宮城さんの言う「詩の復権」である台詞と、棚川さんがつくるパーカッションの音楽とが一緒になって台詞がどんな風に浮かびあがってくるかが見所だと思います。SPACの俳優に加え新しくメンバーも増えたので、今までにない野田秀樹作品になるんじゃないかな、と。
Q.あなたならどんな媚薬・妙薬を使いますか。
やっぱり、起きた瞬間に見た人をすごく好きになる媚薬があればいいなーとは思いますけどね。あればがんがん使いますねー。(笑)でも寝かせられなきゃ意味ないよね。寝込みを襲える人だったらそもそも自分のこと好きだと思うんだけど。・・・決めた!トイレに行かなくていい妙薬がほしい!
色々媚薬について考えた結果、時間がもったいないからトイレに行きたくない!とトイレに行かなくていい妙薬をご要望された石井さん。多忙な石井さんらしいコメントです。ありがとうございました!