ブログ

2019年8月6日

青森県のせむし男



【作】
寺山修司
1935年青森県生まれ。歌人、詩人、劇作家、演出家。その他にも映画監督、脚本家、小説家、作詞家、評論家など様々な顔を持つ「言葉の錬金術師」。1967年演劇実験室「天井桟敷」を設立。第一回公演は『青森県のせむし男』。寺山はその後も実験的な演劇を作り続け、その作品は国内外で高い評価を受けている。1983年死去。享年47歳。
 
【演出】
渡辺敬彦
2010年よりSPACに俳優として参加。『ペール・ギュント』、『マハーバーラタ』、『舞台は夢』、『真夏の夜の夢』等に出演。寺山作品には、演劇実験室「天井桟敷」で音楽を担当し寺山と共同演出だったJ・A・シーザー演出の演劇実験室「万有引力」公演『奴婢訓』、『青ひげ公の城』、『邪宗門』に出演。2009年利賀演劇人コンクール優秀演劇人賞受賞。




☆1/23(土)・24日(日)は『黒蜥蜴』とのハシゴ観劇ができます!
tokage_banner

だが それにしても 親子の情愛とは いいものぞのう

作: 寺山修司
演出: 渡辺敬彦

出演:
大内米治、木内琴子、永井健二、三島景太、森山冬子、山本実幸

製作: SPAC-静岡県舞台芸術センター

作品について

さあさあ、お立ち会い
浪花節によります一幕は『青森県のせむし男』のはじまりでございます。

「SPAC 俳優発案企画」と銘打ち個性的な俳優達が集まりバラバラ異色の組み合わせ。(やる気と熱意と才能は十分あるが大丈夫か?)
演出はSPACの曲者俳優 渡辺敬彦。(まとめられるのか?)
怪奇幻想ムードの中に血の因果応報を描いた【寺山修司】の、この作品で、さて俳優たちがどう化けますか。

さあさ、さあさあ、お立ち会い。
SPACの新しい魅力をお見せします。
 
<あらすじ>
役場の戸籍係が失踪した。大正家の争いに巻き込まれるのが怖かったのだ。大正家の女中マツは、跡取り息子に犯され赤児を産んだが、大正家は世間体を考え下男にその子を捨てさせた。時は流れ、主人の老夫婦と息子は死に、女主人となったマツのもとへ現れたのは、一人のせむし男だった!

公演情報

1月17日(日)
1月23日(土)
1月24日(日)
各日 13:30開演
※全公演完売となりました。今後はキャンセル待ちにて承ります。

会場:舞台芸術公園 稽古場棟「BOXシアター」(全席自由)
(静岡県静岡市駿河区平沢100-1)

バスのご案内

【路線バス】 (しずてつジャストライン日本平線)をご利用ください。
[往路] 12:23JR静岡駅北口 → 12:33JR東静岡駅南口 → 12:45舞台芸術公園
[復路] 15:43舞台芸術公園 → 15:55JR東静岡駅南口 → 16:08JR静岡駅北口

【『黒蜥蜴』ハシゴ観劇用バス】 1/23・24のみ運行(無料チャーターバス)
※SPAC新作『黒蜥蜴』(会場:静岡芸術劇場)は両日とも16時開演です。

●1月23日(土) 三島・沼津方面からのハシゴ観劇バス(要予約)
11:00三島駅 → 11:30沼津駅 → 12:45東静岡駅
→ 13:00舞台芸術公園着 『青森県のせむし男』観劇
→ 15:30静岡芸術劇場着 『黒蜥蜴』観劇
『黒蜥蜴』終演後、沼津・三島まで運行いたします。
乗車料金: 無料
お申し込み締切: 1月21日(木)

●1月24日(日) ハシゴ観劇バス(予約不要)
12:45東静岡駅
→ 13:00舞台芸術公園着 『青森県のせむし男』観劇
→ 15:30静岡芸術劇場着 『黒蜥蜴』観劇
乗車料金: 無料

劇場往復バスの詳細はこちら↓
劇場直行バス

チケット

◆SPACの会会員先行予約受付開始:10月31(土)10:00
◆一般前売り開始:11月7日(土)10:00

◎チケット購入方法
SPACチケットセンター
●電話予約 054-202-3399 (受付時間:10:00〜18:00)
●窓口販売 静岡芸術劇場チケットカウンター (受付時間 10:00〜18:00)
※12月29日(火)~1月4日(月)は電話予約と窓口販売をお休みさせていただきます。
●ウェブ予約 http://spac.or.jp/ticket
●携帯電話予約 http://spac.or.jp/m/
●セブン‐イレブンでの販売 店内のマルチコピー機をご利用ください。
[当日券] 残席がある場合のみ、開演1時間前より会場受付にて販売
※当日券販売の有無を、公演当日に必ずお電話もしくはTwitter(@_SPAC_)でお確かめください。

◎チケット料金 ※全てのチケット代金は税込価格です。
●一般: 1,000円
●SPACの会 850円
●高校生以下: 500円
 ※公演当日、受付にて学生証をご提示ください。

※乳幼児を連れてのご入場はご遠慮ください。
※全席自由席となります。開演15分前から整理券番号順(予約受付順)に客席へご入場いただきます。

2019年6月15日

打つも果てるも火花の命 ~中原中也の詩とメルヘン~

SPAC 俳優発案企画 第二弾
 
 
出演:大高浩一、大道無門優也、寺内亜矢子
演奏:片岡佐知子
演出:牧山祐大

OHTAKA Kouichi
大高 浩一(出演)
 
DAIDOMUMON Yuya
大道無門 優也(出演)
 
TERAUCHI Ayako
寺内 亜矢子(出演)
 
KATAOKA_Sachiko
片岡 佐知子(演奏)
 
MAKIYAMA Yudai
牧山 祐大(演出)
 


*2016年度SPAC製作作品出演一覧はこちら

作品について

300篇以上の詩を残した夭折の天才詩人「中原中也」。
彼自身が編纂した詩集『山羊の歌』『在りし日の歌』から「火花」のような詩を選び、SPAC俳優が朗読します。

「初めて中原と会った当時、私は何もかも予感していた様な気がしてならぬ。(略)私は彼の情人に惚れ、三人の協力の下に(人間は憎しみ合ふ事によっても協力する)、奇怪な三角関係が出来上がり、やがて彼女と私は同棲した。この忌まわしい出来事が、私と中原との間を目茶々々にした。(略)中原の心の中には、深い悲しみがあって、それは彼自身の手にも余るものであったと私は思っている。」 小林秀雄『中原中也の思ひ出』より

秋の夜長に「中原中也」という「人間の残像」をご堪能ください。

公演情報

2016年10月9日(日)
18:00開演

会場:静岡芸術劇場 (JR東静岡駅前グランシップ内)
   1階ロビー特設ステージ

入場料:無料 要予約

予約開始日:8月31日(水)

ご予約・お問い合わせ:SPACチケットセンター
054-202-3399 (受付時間:10:00〜18:00)

37fe307354142f51cc3dce058db3fe9b_s
 
中原中也
1907年4月29日山口県生まれ。日本の詩人、歌人、翻訳家。旧姓は柏村。300篇以上もの詩を残し、一部は、中也自身が編纂した詩集『山羊の歌』、『在りし日の歌』に収録されている。訳詩では『ランボオ詩集』を出版するなど、フランス人作家の翻訳もしている。病により1937年10月、鎌倉にて亡くなる。享年30歳。詩集『在りし日の歌』は、その翌年、友人小林秀雄によって出版された。
 
☆10/9(日)14:00開演の『東海道四谷怪談』とハシゴ観劇ができます!

2019年6月11日

Дама с собачкой 犬を連れた奥さん

SPAC 俳優発案企画 第三弾 ~С Отелло~
 
追加公演決定!
2018年3月11日(日) 17:00開演(16:40開場)
 
朗読音楽劇
「Дама с собачкой 犬を連れた奥さん」
原作:アントン・チェーホフ
翻訳:神西清

出演:榊原有美 大高浩一

演奏:
2/4(日)=松本侑大(Huge M)
3/11(日)=С тремя людьми(ス・テミヤ・リュヅミ)、ザ・ヤルターズ(mari-Co.,cco 、トニー・サンタナ・マリア、コンガマリィ・ユゥ)

潤色・演出:牧山祐大
 
榊原有美出演:榊原 有美
7歳より子役として活動、桐朋学園芸術短期大学専攻科演劇専攻卒業後、1996年ク・ナウカ入団。主な出演作に『天守物語』(亀姫mv)、『王女メデイア』(息子mv)、『マクベス』(マクベス夫人sp)などがある。また外部でも帝国劇場から浅草フランス座まで幅広く活動。2017年SPAC出演作品は『アンティゴネ』(イスメネsp)、『病は気から』(アンジ)、『変身』(母親)。(sp=スピーカー、mv=ムーバー)


大高浩一出演:大高 浩一
出演作品
[2017年度]
 アンティゴネ、病は気から、変身

[2016年度]
 イナバとナバホの白兎、ヤマタノヲロチ!、
 マハーバーラタ、打つも果てるも火花の命、
 冬物語、真夏の夜の夢



matsu_photo演奏:松本 侑大(Huge M)
 ※2/4(日)のみ
音楽プロデューサー/アレンジャー/キーボーディスト/DJ。club GoldenWell 主宰。様々なアーティストへの楽曲提供、プロデュースを手がけるほか、ピアニストとしても活動。異ジャンルとのコラボレーションも積極的に行っており、写真家・土佐和史氏の展示『SUNLIGHT MEMORIES』のための音楽、作詞家であり詩人でもあるセリザワケイコ氏とのライブパフォーマンスなどで高い評価を得ている。


鈴木真理子演奏:mari-Co.,cco(鈴木 真理子)
 ※3/11(日)のみ
昭和音楽大学音楽芸術運営学科ミュージカルコース卒業後、2012年よりSPACに参加。宮城聰演出『アンティゴネ』、ユディ・タジュディン演出『サーカス物語』、小野寺修二演出『変身』などに出演。


IMG_0327演奏:トニー・サンタナ・マリア(棚川 寛子)
 ※3/11(日)のみ
出演俳優たちが入れ替わりながら演奏するスタイルで、打楽器を多用した独特のサウンドをつくり、『マハーバーラタ~ナラ王の冒険~』、『アンティゴネ』などを発表。2017年10月には宮城が演出した新作歌舞伎『極付印度伝 マハーバーラタ戦記』(出演:尾上菊五郎、尾上菊之助など)で歌舞伎音楽とのコラボレーションし、話題となった。正規の音楽教育を受けていない“アウトサイダー・アーティスト”


牧山祐大潤色・演出:牧山 祐大(コンガマリィ・ユゥ)
早稲田大学演劇研究会に入会後、劇団東京オレンジに入団。『テンペスト』などに出演。退団し、プロデュースユニット「カブ・牛乳や」を結成。作・演出として活動。SPACには『東海道四谷怪談』(演出:宮城聰)より参加。『アンティゴネ』(演出:宮城聰)や岸田國士戯曲賞作家ノゾエ征爾が潤色・演出を手がけた『病は気から』などに出演。

公演情報

2018年
2月4日(日) 17:00開演(16:40開場)
3月11日(日) 17:00開演(16:40開場)

会場:静岡芸術劇場 (JR東静岡駅前グランシップ内) 1階ロビー特設ステージ

入場料:500円(全席自由)
予約開始日:[2月4日公演] 1月10日(水) / [3月11日公演] 2月3日(土)
ご予約・お問い合わせ:SPACチケットセンター
054-202-3399 (受付時間:10:00〜18:00)

inunosyashin
 
☆2/4(日)14:00開演の『しんしゃく源氏物語』とハシゴ観劇ができます!
 

松本侑大氏インタビューimage_6483441-(5)
 
●参加を決めた理由
以前から「お芝居のための音楽を書いてみたい」という想いがありました。父がお仕事をさせて頂いたこともあるSPACさんから、今回お声をかけていただき「これはきっと何かの縁だろう」と即、参加します、とお返事しました。作曲だけでなく演奏という形で関われること、とても光栄に思います。

 
●静岡の印象
父の実家が榛原郡吉田町なので、子供の頃から毎年、夏とお正月には静岡に帰っていました。温かく穏やか。気候だけでなく人にも、そう感じます。空の広さと田園風景、そして海風が、僕にとっての静岡です。

 
●作品の内容について・意気込み
感情の機微をとても丁寧に、繊細に描いている作品だな、と感じています。それと同時に、”音”をとてもうまく扱っているな、ということも思います。直接的・間接的に、音が聞こえてくるような場面がたくさんあります。それだけに、実際の音でそれをどう表現するのか、あるいはしないのか。面白いです。

 
●静岡のお客様に一言
生の音と、役者さんの身体/言葉がどんな反応を起こすのか。そこを楽しんでいただければ幸いです。