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2011年12月15日

“「わからない」ことに耐える力” 中高生へのメッセージ

2011年の秋のシーズンでも、鑑賞事業公演では、県内のたくさんの中高生がSPACの舞台を鑑賞にお越しくださいました。
SPACでは、鑑賞事業公演の際、中高生に観賞パンフレットを配布させていただいていますが、
そのパンフレットの一面にいつも掲載させていただいている、 SPAC芸術総監督 宮城聰のメッセージを、このサイトをご覧頂いている皆さまにもご紹介いたします。(※このメッセージが日本経済新聞2011年12月15日発行(朝刊)にも取り上げられました)
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中高生の皆さんへ

みなさんは、いま自分がどういう時代に生きていると感じていますか?


そう、地域社会が崩壊し、価値観が流動化し、自殺者は増え続け、そして若者は「ひとり遊び」ばかりしていて孤独のなかに閉じこめられている、そういう「精神的危機」の時代に生きている・・・と感じる人が多いかもしれません。

でも演劇をやっている僕から見ると、すこし違って感じます。なぜなら、演劇は何百年間も、孤独にさいなまれる精神や、なにが正しいのかの基準をなくして迷子になっている精神をえがいてきたからです。

つまりどうやら、世界が人間にとって生き易かったことなど一度もなかったらしいのです。

でもそのなかでがむしゃらにあがく人間が、演劇には登場します。がむしゃらにあがく彼らは、しばしば悲しい結末を迎えるし、人間とかこの世というものについてのはっきりとした解答を出してもくれません。ですが、それでも演劇を見るとなんだか励まされる気がします。

どうしてでしょう?

きっとそれは彼らが “「わからない」ことに耐える力” を、すこし観客に手渡してくれるからだと、僕は思っています。

“「わからない」ことに耐える力”。それは“孤独と向き合う力”でもあります。

人間はいまも昔も孤独です。だから少しでも人とつながれるように、一生懸命ことばとからだを研ぎすましてきました。

それが演劇です。

宮城聰
SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督 宮城聰

こちらもご覧ください。
私と演劇— 「他者」と出会うこと 宮城 聰

私と演劇——— 「他者」と出会うこと 宮城 聰私と演劇——— 「他者」と出会うこと 宮城 聰

2010年3月5日

「なっかんと走ろう駿府マラソン」応援団緊急募集!

「なっかんと走ろう駿府マラソンの(←企画紹介ページ)応援団を緊急募集します!

3月6日の土曜日、
いよいよ宮城新作「ペール・ギュント」が始まります。
その初日が明けた翌日の3月7日、
なっかんこと仲谷智邦がハーフマラソンに挑む
駿府マラソンの本番です!

「ロビンソンとクルーソー」韓国公演を終えて
油の乗り切っているなっかんの体調は万全、
ランニングシューズも新調し、
いざ決戦の時を待ちます。

そんな彼と共に早春の静岡を駆け抜けるのは…

俳優部からは奥野晃士、
制作部からは荒井洋文と大保和巳、
それぞれ5キロコースに参加します。

5kコース出場者は
なっかんの応援団として、
また自らも走りを楽しむため、
皆でSPAC Tシャツを着て駿府公園を駆けぬけます。

なっかんのエントリーするハーフマラソンのスタートは
10時05分
市役所前からの出発になります。

もし、なっかんはじめ参加者のマラソンを自分も応援したいという方、
いらっしゃいましたら
9時50分くらいまでに
市役所前に駆けつけてくださいませ。

もしよろしければ、SPAC Tシャツご着用の上お越し下されば大変嬉しく思います…

今回はいつもSPACをご観劇いただいている方々からも
この企画に参加してランナーとして出場して下さる方々もおり、
皆そろってなっかんのチャレンジを応援したいと思います。

静火の倉石さんがエントリーする10キロコースは
9時30分に、駿府マラソン参加者13000人の先陣を切ってスタート。
ハーフマラソンの出発を見送った後は
5kコース出場者達も、10:20にそれぞれ市役所前から出発。

こちらの参加者達はお堀の周りをニコニコペースで走ることを楽しむようです。

それでは皆様、よろしくお願いします!!

2010年2月26日

『ペール・ギュント』ポスター貼りにご協力を!

SPAC新作『ペール・ギュント』の初日が刻一刻と迫ってまいりました 
そこで『ペール・ギュント』をもっと盛り上げるために、
ポスターを貼ってくださる方、店舗を大募集します!
 
店頭に、掲示板に、家の壁に…
奇妙キテレツなイラストがカワイイこのポスター!
公演が終われば観劇の記念にどうぞ。
 
ポスターの掲示がOKならば、場所は問いません。
ポスターのサイズはB1(728×1030mm)またはB2(515×728mm)サイズです。

DSC_1366
写真は出演俳優の渡辺敬彦さん。ポスターはB2サイズ。

ご協力いただける方は以下の連絡先に電話かメール(件名に”ポスター貼り協力”とお書きください)で、お問い合せください。お気軽に!
 
TEL:054-203-5730(静岡芸術劇場)
E-mailアドレス:mail@spac.or.jp
 
みんなで『ペール・ギュント』を盛り上げよう!

2010年2月21日

文芸大の集中講義@SPAC

浜松にある静岡文化芸術大学の学生さんたちが、
計8日間にわたる集中講義をSPACで受講しました。
 
期間にして12月24~27日と2月16~19日。
昨年末は「インド古典舞踊劇」と交え、技術スタッフや制作スタッフについて。
年明けは『ぺール・ギュント』の稽古と交え、俳優について。
どちらも実践も交えての講義でした。

カピラ受付風景
<写真:受付風景>
 
最終日にはテーマ「シュール」と題して、こんなワンショットをプレゼントしてもらいました。
16日に行われた俳優 奥野流ワークショップの成果です。

文芸大ワークショップ
<写真:ワークショップ>

文芸大の皆さん、ありがとうございました!
 
2月23日にはリーディング・カフェで、今度はSPACが浜松へお邪魔します。
また皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。

2008年12月3日

「ドン・キホーテ ON MOVIE」開催!

シネ・ギャラリーさんとの共同企画ミニセミナー第二回「ドン・キホーテ ON MOVIE」、大楠先生にお願いして本当によかったです。大楠先生、『ドン・キホーテ』は静岡県立大学の授業でも取り上げていてよくご存じのはずなのに、このために二週間かけて岩波文庫全6巻をもう一度通読してくださったとのこと・・・。

しっちゃかめっちゃかな大長編小説『ドン・キホーテ』の内容をパワーポイントを使ってきれいにまとめてから、アメリカ、ソ連、スペイン、フランスなど、様々な国で撮られた『ドン・キホーテ』にどの場面が使われていて、どこまでが原作にあって、どこからがオリジナルなのか、など、とてもわかりやすく解説してくれます。『ラ・マンチャの男』の、ソフィア・ローレン演じるアルドンサは涙ものでした。こんなに親切で楽しい授業が受けられるなんて、県大の学生は恵まれていますね。

ドン・キホーテ関連映画、なんと47本も見つかったそうで、そのうち15本は全部見た、とのこと。本一冊くらい書けそうな内容でしたが、なんとか二時間にまとめてくださいました。

本当に贅沢な講義をしていただいて感激さめやらず、シネ・ギャラリーさんとも「ぜひまたやりましょう」というお話になりました。今後とも、映画X演劇コラボレーションにご期待ください!

2008年11月29日

『ドン・キホーテ』演出家・原田一樹を紹介します

初日まであと一週間となった『ドン・キホーテ』。
演出家の原田一樹さんにその見どころなどを聞いてみました。

―――まずは簡単に自己紹介をお願いします。

原田一樹。舞台演出家です。自分でもキンダースペースという劇団をやっていて、そこでは年に三本、四本、仲間たちとやりたいことをやってます。SPACでの演出は、今度で四本目。ここにはいい意味での緊張感と刺激と教えられることが沢山あって、私にとって重要な現場の一つです。

―――『ドン・キホーテ』というと元々とてつもなく長い話ですが、今回の舞台の見どころを教えてください。

この質問は良く受けるのですが中々応えるのが難しいですね。というのは、演出家はそこにフィクションをどれだけ刺激的に立ち上げられるかがその役割と思っていて、そのために俳優をどう見せるかを第一に様々なことを考えるのですが、一つの見所と言う風にはあまり考えないからです。ましてドン・キホーテは、原作に山ほど舞台化しうるモチーフ、テーマがちりばめられています。あえて言えば、今回私と俳優達が、そこをどう切り取って、私たちのドン・キホーテを作ったか、そこを見ていただきたい。

―――公演に向けて一言お願いします。

今回、芸術総監督の宮城氏の立案の四本のうちドン・キホーテを託されました。企画自体、本当にスタンダードであり、なおかつ画期的で、指名は名誉なことと考えています。だからと言うわけではないのですが、キホーテについて考えを凝らせば凝らすほど、キホーテの中のハムレットに思いが至って、なんだかハムレット以上にハムレットなキホーテかもしれません。しかしそうして描けば描くほど、ドン・キホーテが浮かび上がってくるので、これも不思議です。とにかく、舞台と言うものの深さ広さ、雑駁と核心、拡散と集中、それらの入り混じった祝祭的な空間を届けることが出来ればと、考えています。

 ――公演まで1週間となり、稽古も舞台仕込みも大詰めの中、ありがとうございました!俳優・スタッフとまさにいま創り上げている熱が伝わってくるようなコメントをいただきました。たくさんの方のご来場をお待ちしています!

 

2008年11月28日

『ドン・キホーテ』仕込み開始!

『ハムレット』公演が無事に千秋楽を迎えました。
11月9日に幕を開けた舞台が、公演回数を重ねるごとに日々成長していく、舞台というのはお客さまに育てられていくのだなぁという思いを強くしました。
ご来場くださったお客様、誠にありがとうございました!

『ハムレット』公演を終え、「SPAC秋のシーズン」もいよいよ折り返し地点です。『ハムレット』をご覧になったお客様、思い出してください、今回のテーマは「ハムレットとドン・キホーテ」。いよいよ『ドン・キホーテ』の出番です!
静岡芸術劇場は、はやくも『ドン・キホーテ』に仕込替え。
シンプルな舞台装置だった『ハムレット』とは対照的に、『ドン・キホーテ』の舞台装置はとても大掛かり!もちろん、あの風車も登場します!装置のほとんどが「木材」で作られているため、なんだか手作り感のある暖かい雰囲気も感じられます。
普段の静岡芸術劇場の雰囲気とはまったく違うので、皆さんきっとびっくりされると思いますよ。

リハーサル室で行なわれている稽古も公演が近づくにつれ、熱がこもっていきます。
俳優の皆さんは、本当にエネルギッシュで、笑えて、泣けて・・・
子どもから大人までどなたがご覧になってもお楽しみいただける舞台になると自信を持ってお届けいたします!

   

2008年11月25日

『大人と子供によるハムレットマシーン』稽古場便り

『大人と子供によるハムレットマシーン』の稽古もいよいよ佳境に入ってきました。
冬が近づき寒さはつのるばかりですが、追加公演(詳細はこちら [1])も決まり、稽古場は熱気に包まれております。

ひさびさの稽古場便りとなってしまいましたが、今回は、演出を担当する大岡淳さんをインタビュー形式でご紹介します。

―――自己紹介をお願いします。
大岡淳と言います。肩書きは、演出家・批評家・パフォーマーで、理論と実践の両面から、舞台芸術に携わっております。ふだんはSPACの文芸部に所属していて、袋井市にある月見の里学遊館の芸術監督も務めています。教育現場に演劇ワークショップを導入する試みも、あちこちで展開しています。

―――難解なテクストとして名高い『ハムレットマシーン』を10人の子供(中高生)と2人の大人が演じるということ自体、異色の組み合わせだと思いますが、ズバリ今回の舞台の見どころを教えてください。
ハイナー・ミュラーの『ハムレットマシーン』という戯曲は、シェイクスピアの『ハムレット』を、現代人の孤独と重ね合わせる実験的な内容なのですが、今回の私たちの『ハムレットマシーン』は、ハムレット的な「青年」の苦悩を、からかい、笑い、挑発することをテーマとしています。「青年」以前の世代と以後の世代が、寄ってたかって「悩んだってどうにもならねえ」と大騒ぎするお芝居です。稽古場も大騒ぎです。必ず楽しんでもらえると思います。

―――最後に公演に向けて一言お願いします。
美術の石上和弘さん、音楽の河崎純さんと、プロのアーティストが結集し、SPACのスタッフと共同作業を重ねながら、この舞台を支えて下さっています。出演者も面白いのですが、このスタッフの仕事も見ものです。小ぶりだけれども贅沢な作品に仕上がりそうな予感がしています。出演者がオトナになったら上演できない芝居なので、お客様には、ぜひ今回御覧いただきたく存じます。

[1] http://www.otsukimi.net/spac/news/?p=79

2008年10月17日

ハムレットマシーン始動!!

「大人と子供によるハムレットマシーン」の稽古がいよいよ始まりました。 

ハイナー・ミュラーの代表作『ハムレットマシーン』。この、シェイクスピアの『ハムレット』をベースとした、わずか数ページの謎めいた詩的テキストに挑むのは、静岡県内に住む大人2名と子供10名の合計12名です。
この12名はSPACのこれまでの人材育成事業の参加者の中から、演出家大岡淳によって選ばれました。<いま日本で『ハムレットマシーン』を上演するのに最高の俳優を選ぼう>と考えた結論が、「親と子の演劇教室」や「高校演劇支援事業」「体験創作劇場」などのSPAC事業に綺羅星のごとく集まっていた少年少女の起用でした。さらに壮年老年も参戦してまさにドリームチームの誕生です。そして私たちスタッフは、稽古初日からその輝く才能の片鱗に早くも驚くこととなったのです。
    稽古初日の最後、演出家からこんな難しい課題が・・・   「では、1人ずつ、ハムレットマシーンを表現する2、3分の作品を作って発表してください。考える時間は20分。」しかし、この無理難題も何のその、各自それぞれ個性あふれ、魅力のある小作品が発表されました。ゼンマイ仕掛けのおもちゃのような動きをする者、床に寝そべり客席に背を向けたままボソボソとセリフを言う者、スキップしたり床をゴロゴロ寝転がりながらセリフを言う者・・・次々と出てくる豊かな表現力に演出家や観ていたスタッフたちもびっくり。今後の可能性の広がりを大いに感じました。

さて、この恐るべき12人が本番でいったい何を観せてくれるのか・・・、乞うご期待です!!                                        

             

  

  

  

2008年10月10日

役者おくぬ~日記 「出会いの場」

世はまだまだバブリーな時代、
大阪駅前第四ビル10階にオフィスを構え、「異業種交流会」を主催する、
広告代理店の社長の思い込みで出来た会社の学生スタッフが私の初バイトでした。

自分でイベントを企画したりと楽しい会社でしたが、
初バイト先が「出会い」を売り物にしていたから…かどうかはわかりませんが、
そこで知り合った人達との交流は今も続いてますし、
素敵な出会いができる場所っていつの時代も大切だな…と思うことがよくあります。

12月20日の『ドン・キホーテ』公演にトークゲストに来てくれる柚木さんの主宰する
「スノド・カフェ」は県内外のアーティストが数多く集まるスペースで、
ついつい時間を忘れて語り合って、翌日寝不足気味になったり…することも…
なきにしもあらず…。カフェの本場フランスにまで名が轟くのもわかる気がします。

こんどSPACでも新しい企画が立ち上がりまして、
それも劇場ならではの素敵な「出会い」が出来る機会になるのでは…と期待しているのですが…。

食欲の秋、読書の秋、芸術の秋…そんでもってリーディングの秋ということで、
今週の日曜の昼下がりと来週金曜の夜、劇場のカフェにて

SPACリーディングカフェ『ハムレット』をオープンします。

芝居経験関係なく、古典の名作をダシに集まって、俳優とゆっくりお茶でも飲みながら、
シェイクスピアの「ハムレット」を声に出して読むというもので、
年齢、性別、経験は不問、自分の身体を通して名作の世界に触れながら、
いい時間が過ごせればと思います。

これもまた、素敵な「出会い」の場になればと思っております。

詳しくは
http://www.otsukimi.net/spac/news/?p=69 [1]

[1] http://www.otsukimi.net/spac/news/?p=69