原作:ウィリアム・シェイクスピア (小田島雄志訳による)
謡曲台本:平川祐弘 ※「祐」の字は「示」に「右」
『マハーバーラタ』『アンティゴネ』で
アヴィニョンを陶酔させた宮城聰の最新作は
十三年ぶりに蘇る伝説のタマシズメ劇だ!
愛情こそが肌の色と年齢と宗教の壁を超える・・・この完全すぎるカップルが、猜疑と嫉妬の修羅場へと転落してゆくさまを描く『オセロー』は、シェイクスピア四大悲劇のうちでも最もダイレクトな「愛の物語」です。
この美しくも残酷な戯曲を、平川祐弘(※「祐」の字は「示」に「右」)は、オセローに殺された妻デズデモーナの霊が思い出を生き続けているという設定で、能の台本に書き直しました。それによって生まれたのは、目をそむけたくなる嫉妬を観客に突きつけてくる原作とは趣を一変させた幽玄な世界です。不貞を疑われ、その誤解からオセローに首を絞められたデズデモーナが、しかし、その殺しの瞬間にこそ最もオセローと近づいていた、この男と女のパラドクス。その一瞬こそが人生で最も大切な時間となり、デズデモーナの霊はその一瞬に支えられて存在し続けているのです。
愛情というものをその破綻の側からとらえ返したとき立ちあらわれる希望。愛情への希望がおしなべて冷笑される時代に、こうして希望はよみがえり、見るものを襲うのです。
1990年以来われわれが一貫して探求してきた“言動分離”の手法、そして俳優たちによる強靭なパーカッション。人間が言葉と肉体に引き裂かれる現代でこそ生まれ得たこの方法によって、「鎮魂のための祝祭」という演劇の淵源が、いま目の前にパックリと口を開けて皆様をお待ちします。
宮城聰
出演:
阿部一徳、美加理
大内米治、片岡佐知子、加藤幸夫、木内琴子
桜内結う、鈴木陽代、関根淳子、大道無門優也
寺内亜矢子、布施安寿香、本多麻紀、三島景太
森山冬子、吉植荘一郎
阿部一徳
美加理
大内米治
片岡佐知子
加藤幸夫
木内琴子
桜内結う
鈴木陽代
関根淳子
大道無門優也
寺内亜矢子
布施安寿香
本多麻紀
三島景太
森山冬子
吉植荘一郎
公演情報
2018年
2月11日(日) 【東京バス/はじめての演劇鑑賞講座/アーティストトーク】
2月18日(日) 【静岡東部バス/アーティストトーク/託児サービス】
2月24日(土) 【バックステージツアー】
2月25日(日) 【アーティストトーク】
3月3日(土) 【日本語・英語対応ポータブル字幕機あり/託児サービス】
3月4日(日) 【バックステージツアー】
3月11日(日)
各日14:00開演 ★2月24日(土)のみ18:00開演
会場:静岡芸術劇場 (静岡市駿河区東静岡2丁目3-1 グランシップ内)
上演時間:90分(予定)
中高生鑑賞事業公演 「SPACeSHIPげきとも!」
SPACでは「劇場は世界を見る窓である」という理念のもと、静岡県内の中学生・高校生を対象に招待公演を行っています。一般のお客様もご観劇いただけます。
2月13日(火)10:30、14日(水)10:30*/14:30*、15日(木)13:30*
16日(金)13:30*、21日(水)13:30*、23日(金)13:30*
26日(月)13:30*、27日(火)13:30*、28日(水)13:30*
3月1日(木)13:30、5日(月)13:30*、7日(水)13:30
8日(木)13:30*、9日(金)13:30/18:00*
*は一般販売のお席もございます(枚数限定)。お問い合わせはSPACチケットセンターまで。
関連企画
プレトーク
2Fカフェ・シンデレラでは、舞台をよりおもしろく観劇できるポイントをご紹介しています。(一般公演日の開演25分前より。)
アーティストトーク
終演後、宮城聰(演出)とゲストによるアーティストトークを行います。
2月11日(日)
宮城聰(演出)、阿部一徳、美加理、鈴木陽代(出演)
司会:石井萠水(SPAC俳優)
2月18日(日)
大澤真幸(SPAC文芸部)、宮城聰(演出)
司会:寺内亜矢子(出演)
2月25日(日)
ゲスト:腰越満美 氏 (ソプラノ歌手)
司会:大岡淳(SPAC文芸部)
はじめての演劇鑑賞講座
演劇初心者の方向けに、SPAC演技部・中野真希*が見所を観劇前にレクチャーいたします。観劇が初めてでない方もご参加いただけます。
2月11日(日)12:30~13:30
参加無料/要予約 定員20名
*都合により、永井健二から中野真希に変更になりました。チケット販売後の変更となりお詫び申し上げます。
バックステージツアー
SPAC創作・技術部スタッフが舞台裏を特別にご案内!「あの仕掛けはどうなっているの?」など舞台の疑問にお答えします。
2月24日(土)、3月4日(日)
各日終演後 所要時間:約30分
参加無料/要予約、定員40名
(※ご予約はSPACチケットセンターまで)
カフェ・シンデレラで逢いましょう!
終演後は、出演者が舞台衣裳でお見送りに登場します!写真撮影や握手など俳優との交流をお楽しみください。
観劇バス
東京と静岡東部から静岡芸術劇場までの往復バスを運行いたします。
お帰りの便は、アーティストトーク終了後に劇場前より出発します。
乗車条件:乗車日の『オセロー』公演をご予約済みの方
定員あり。お早めにお申し込みください。
<東京バス>
2月11日(日)
[往路] 渋谷発 9:30 → 劇場着 13:00
乗車料金:片道1,000円
*お申し込み締切2月8日(木)
申込先:名鉄観光サービス 静岡支店 TEL.054‐286-5681(平日9:00~18:00)
<静岡東部バス>
2月18日(日)
[往路] 修善寺駅[南口]発 10:10 → 三島駅[北口]発 11:05 → 沼津駅[北口]発 11:40 → 劇場着 13:00
乗車料金:無料
*お申し込み締切2月16日(金)
申込先:SPACチケットセンター TEL.054‐202-3399(10:00~18:00)
チケット
◆SPACの会会員先行予約受付開始:10月7日(土)10:00
◆一般前売り開始:10月14日(土)10:00
◎チケット購入方法
SPACチケットセンター
●電話予約 054-202-3399 (受付時間 10:00〜18:00)
●窓口販売 静岡芸術劇場チケットカウンター (受付時間 10:00〜18:00)
※12月29日(金)~1月4日(木)は電話予約受付と窓口販売をお休みさせていただきます。
●ウェブ予約 https://spac.or.jp/ticket
●携帯電話予約 https://spac.or.jp/m/
●セブン‐イレブンでの販売 店内のマルチコピー機をご利用ください。
[当日券] 残席がある場合のみ、開演1時間前より劇場受付にて販売
※当日券販売の有無を、公演当日に必ずお電話もしくはTwitter(@_SPAC_)でお確かめください。
◎チケット料金 ※全てのチケット代金は税込価格です。
●一般: 4,100円
●ペア割引: 3,600円 (2名様で1枚につき)
●グループ割引: 3,200円 (3名様以上で1枚につき)
※10名様以上の場合は電話・窓口にてお取り扱い
●ゆうゆう割引: 3,400円 (満60歳以上の方)
※公演当日、受付にて身分証をご提示ください。
●学生割引: [大学生・専門学校生]2,000円 [高校生以下]1,000円
※公演当日、受付にて学生証をご提示ください。
●障がい者割引: 2,800円 [障害者手帳をお持ちの方]
※公演当日、受付にて障害者手帳をご提示ください。
※付添の方(1名様)は無料 ※電話・窓口のみのお取り扱い
静岡県内の小学生ご招待(1公演5名様まで)
◎割引をご利用の際は、必ずご予約時にお知らせください。各種割引の併用はできません。
◎乳幼児の客席へのご入場はご遠慮ください。
[親子室] (先着3名様・要予約)
静岡芸術劇場では、乳幼児と一緒にご観劇いただける親子室がございます。
[託児サービス]
グランシップ託児サポーター(ボランティア)による無料託児サービスをご希望の方は、ご利用日の1週間前までにSPACチケットセンターへご連絡ください。
託児日 : 2月18日(日)、3月3日(土)
対象 : 2歳以上の未就学のお子様
スタッフ
空間構成:田中友章
照明デザイン:大迫浩二
衣裳デザイン:高橋佳代
舞台監督:山田貴大
照明操作:小早川洋也
音響:山﨑智美
美術:深沢襟
ヘアメイク:梶田キョウコ
美術制作:佐藤洋輔、市川一弥、渡部宏規
ワードローブ:高橋佳也子
演出部:降矢一美、折本弓佳
演出補:中野真希
制作:中尾栄治、佐藤亮太
宣伝美術:阿部太一[GOKIGEN]
主催:SPAC – 静岡県舞台芸術センター
助成:(一財)地域創造
★20周年記念すぱっく新聞 第4号 ミヤギ能『オセロー ~夢幻の愛~』
ダウンロード▶ 1面(6MB) / 2面(5MB)
▲チラシ (画像をクリックすると拡大します。)
●2/11(日)アーティストトーク
宮城聰(演出)、阿部一徳、美加理、鈴木陽代(出演)
司会:石井萠水(SPAC俳優)
●2/18(日)アーティストトーク
大澤真幸(SPAC文芸部)、宮城聰(演出)、寺内亜矢子(出演)
↑鑑賞パンフレット(クリックするとご覧いただけます)
【演出】
宮城聰(みやぎ・さとし)
1959年東京生まれ。演出家。SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督。東京大学で小田島雄志・渡辺守章・日高八郎各師から演劇論を学び、90年ク・ナウカ旗揚げ。国際的な公演活動を展開し、同時代的テキスト解釈とアジア演劇の身体技法や様式性を融合させた演出は国内外から高い評価を得た。2007年4月SPAC芸術総監督に就任。自作の上演と並行して世界各地から現代社会を鋭く切り取った作品を次々と招聘、「世界を見る窓」としての劇場づくりに力を注いでいる。14年7月アヴィニョン演劇祭から招聘された『マハーバーラタ』の成功を受け、17年『アンティゴネ』を同演劇祭のオープニング作品として法王庁中庭で上演、アジアの演劇がオープニングに選ばれたのは同演劇祭史上初めてのことであり、その作品世界は大きな反響を呼んだ。他の代表作に『王女メデイア』『ペール・ギュント』など。04年第3回朝日舞台芸術賞受賞。05年第2回アサヒビール芸術賞受賞。
2017年12月21日(木)14:00~16:00
会場:舞台芸術公園 稽古場棟「BOXシアター」
稽古風景をご覧いただいたり、
演出家のトークをお聞きいただける
無料イベントです。
どうぞお気軽にお越しください!
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