大切な明日と
大切な昨日の
間にいる人たちへ。
演出: ユディ・タジュディン (俳優・スタッフ一同の構想に基づく)
作: ミヒャエル・エンデ
訳: 矢川澄子 (岩波書店刊『サーカス物語』より)
出演:
阿部一徳 [ジョアン王子]
鈴木真理子 [エリ王女*]
瀧澤亜美 [エリ王女*]
榊原有美 [魔鏡カロファイン]
大道無門優也 [道化]
若宮羊市 [結婚大臣]
たきいみき [大蜘蛛アングラマイン]
永井健二 [大蜘蛛アングラマイン]
布施安寿香 [少女エリ]
*エリ王女はダブルキャストで上演します。
(エリ王女役でない日はほかの役で出演します。)
鈴木・・・10/19(土)、10/27(日)、11/3(日)
瀧澤・・・10/20(日)、10/26(土)、11/2(土)
★名前をクリックすると、俳優のインタビュー&ビデオがご覧いただけます!
(随時更新中)
『サーカス物語』鑑賞事業パンフレットより
(イラスト:静岡デザイン専門学校 藤波紫苑)
The Juggler’s Tale Das Gauklermärchen
Written by Michael ENDE
Translated by YAGAWA Sumiko
Directed by Yudi Ahmad TAJUDIN in collaboration with collective
Cast: ABE Kazunori, SAKAKIBARA Yuumi, SUZUKI Mariko,
DAIDOMUMON Yuya, TAKII Miki, TAKISAWA Ami, NAGAI Kenji,
FUSE Asuka, WAKAMIYA Yoichi
公演情報
10月
19日(土) 15:00開演
20日(日) 14:00開演
26日(土) 15:00開演
27日(日) 14:00開演
11月
2日(土) 15:00開演
3日(日) 14:00開演
静岡芸術劇場
Shizuoka Arts Theatre
※平日の中高生鑑賞事業公演あり。一般のお客様もご覧いただけます。
日程、開演時間などの詳細はこちらをご覧ください。
※10月20日(日) 14:00開演、11月2日(土) 15:00開演の回で、託児サービスを行います。詳細はこちらをご覧ください。
関連企画
アーティスト・トーク
終演後、宮城聰(SPAC芸術総監督)とゲストによるアーティスト・トークを行います。
10月19日(土) 演出家ユディ・タジュディンによるスペシャルトーク(聞き手:宮城聰)
10月20日(日) 甲賀雅章(大道芸ワールドカップin静岡 プロデューサー、大阪国際児童青少年アートフェスティバル プロデューサー、バンコクSiam Street Fest プロデューサー)、ユディ・タジュディン
10月26日(土) 木下唯志(木下サーカス株式会社 代表取締役社長)、阿部一徳、たきいみき ★出演俳優がトークに参加します。
10月27日(日) 司修(画家・作家)、布施安寿香 ★出演俳優がトークに参加します。
11月3日(日) 北村明子(振付家・ダンサー、信州大学人文学部准教授)、
ユディ・タジュディン
バックステージツアー
「あの仕掛けはどうやって動かしているの?」「舞台裏を覗いてみたい!」
そんなお客様の声におこたえして、SPAC創作技術部スタッフが、日頃ご覧いただくことができない舞台裏を特別にご案内します。
10月20日(日)/27日(日)/11月3日(日)終演後
参加無料(※要予約)
「カフェ・シンデレラで逢いましょう!」
終演後、劇場2階のカフェ・シンデレラにて出演者と交流いただけます。
【NEW!】 感想トークラウンジ
「舞台の興奮が冷めないうちに感想を言葉にしたい」というお客さまの声にお応えして、終演後に感想をシェアするコーナーができました。出入り自由で気軽に語り合える場です。お帰りになる前に、ふらっとお立ち寄りください。
10月26日(土)/27日(日)終演後
予約不要・入場無料・入退場自由
詳細はこちら
【NEW!】 こどものための演劇講座 シアタースクール番外編!
より作品を楽しんでいただくために、観劇の前に、その作品背景やあらすじ、登場人物の人物像など、観劇のヒントとなるよう、解説します。実際に台本を少し読んでみるなんてことも予定しています。楽しくってわかりやすいこども向けの講座ですが、一般の方の参加も大歓迎!観る前にしっかり予習しておきたいという方は、ぜひご参加ください。
10月26日(土)13:30〜14:30
参加費無料・要予約
詳細はこちら
大道芸ワールドカップin静岡は、毎年秋に静岡市で開催されるアジア最大級のストリートパフォーマンスフェスティバルです。今年のSPACは『古事記!!エピソード1』を上演します。世界各国から集まったど迫力のパフォーマンスと合わせてお楽しみください。
*ふじのくに野外芸術フェスタ(2013年6月)での公演情報はこちら
SPACパフォーマンス開演時間
11月1日(金)18:30、2日(土)11:00、3日(日)18:15、4日(月・祝)13:00/ 14:30
会場:駿府城公園エリア メインポイント3
”まちと劇場と祝祭と Dialogue & Act for future”
参加者募集
日程:11月2日〜4日
会場:静岡芸術劇場、舞台芸術公園
今年は「まちと劇場」をテーマに、ちょっとガチ&かなりワクワクな3日間のワークショップを行います。詳細はこちら。
★11/2(土)は一日限定の体験プログラムあり!『サーカス物語』観劇後、感想をシェアするワークショップや演出家へのQ&Aコーナーなど、観劇プラスαでお楽しみいただけます。(要予約)
*昨年実施した『静岡から社会と芸術について考える合宿WS―Think globally Act locally 世界と芸術と足元と―』レポートはこちら
作品について
『南十字☆路』から3年、インドネシアの俊才ユディ・タジュディン
想像力こそがすべてを変える!
静岡芸術劇場のカフェに東南アジアの雑踏を現出させた、テアトル・ガラシの『南十字☆路』は記憶に新しい。俳優が口々に喋る言葉はモンスーンのように予測不能な熱と可変性を帯び、身体はそれこそサーカスの舞踊手のようにエネルギッシュでキレていた。観客はみな「この作品は一体どのように作られたのか」と魅惑された。秘密は先端の技術を駆使して「今」を描きながら、古典への造詣を持ち人類への愛を忘れないユディの作品づくりにある。それはSPACの俳優たちを刺激し、誰もみたことのない「想像力の物語」がここに生まれるだろう。
ミヒャエル・エンデの描いた「もうひとつの『モモ』」
現代を生きる我々がほんとうに「守らなくてはならないもの」とは?
サーカスピエロのジョジョのつくり話から生まれたジョアン王子の「明日の国」は、王子自身に捨てられて荒廃し、大蜘蛛アングラマインの支配下にある。記憶を失いさまよっていた王子とエリ王女は、今日の国(現実)でお互いをみとめ合い、自分の世界を取り戻しにいく…。ジョジョの語るファンタジーと「劇中劇」にあなたは何を見るだろう。それは合わせ鏡のように想像を超えた奥行きをもって、まだ見ぬあなた自身の顔を映すかもしれない。日本の「禅」思想に関心をよせていたと言われるエンデの言葉は、今わたしたちに必要なことを教えてくれる。
あらすじ
大都市のはずれの工場地帯。うらぶれたサーカスの一座が、工場を経営する会社から立ち退きを迫られている。そこへピエロのジョジョが持ち帰って来たのは、製品の宣伝をする劇団として会社と専属の契約を結ぶ、という悪くない話。ただし、知的障がいを持つ仲間のエリを追い出すことが条件だった。三年前、同じ会社の起こした公害でひどく汚染された地域でエリに出会ったことを思い出し、黙り込む団員たち。無邪気なエリはいつも通りジョジョに物語をせがむ。ジョジョはエリを王女様にしたつくり話を始めるが、その「物語」はやがて現実に入り込んで来る…。
バス運行情報
便利でお得な劇場直行往復バス運行!
<東京バス>
10月19日(土) 往路 10:30渋谷発→14:00劇場着
<三島・沼津バス>
10月20日(日) 往路 11:10三島発→11:40沼津経由→13:00劇場着
<浜松バス>
11月3日(日) 往路 11:30浜松発→13:00劇場着
劇場直行往復バスの詳細はこちら
チケット情報 |
SPACの会会員先行予約受付開始:8月28日(水) 10:00
一般前売り開始:9月1日(日) 10:00
チケット料金
一般4,000円/大学生・専門学校生2,000円/高校生以下1,000円
☆SPACの会特典のほか、ゆうゆう割引、ペア/グループ割引料金などがあります。
☆静岡県内の小学生ご招待…1公演日5名様まで、無料でご観劇いただけます。お電話、窓口にてお問い合わせください。
チケット情報、ご予約方法の詳細はこちらをご覧ください。
中高生鑑賞事業公演 「SPACeSHIPげきとも!」
SPACでは「劇場は世界を見る窓である」という理念のもと、劇場を広義の教育の場ととらえ、静岡県内の中高生を対象に招待公演を行っています。
10月15日(火)12:30、16日(水)13:30、17日(木)13:30、18日(金)13:30、21日(月)13:30、22日(火)13:30、24日(木)13:30、25日(金)13:30、29日(火)12:30、30日(水)13:30、31日(木)13:30、11月1日(金)13:30
一般のお客様もご観劇いただけます。
※10月15日(火)、11月1日(金)は一般販売はございません。
※鑑賞事業公演の一般販売は電話・窓口のみでのお取り扱いになります。
(限定数販売/お問い合わせはSPACチケットセンターまで)
スタッフ |
舞台監督: 村松厚志
舞台装置: 深沢襟
衣裳デザイン: 駒井友美子
音楽: イェヌー・アリエンドラ
歌唱指導: 戸﨑裕子
歌唱協力: 米津知実
音響: 加藤久直
照明デザイン: イグナティアス・スギアルト
照明操作: 神谷怜奈
装置制作: 佐藤洋輔
演出部: 坂田ゆかり
演出助手: 佐藤聖
制作: 佐伯風土、山川祥代
宣伝美術:深沢襟(イラスト)、竹澤ひさみ(デザイン)
Staff
Technical director: MURAMATSU Atsushi, Set design: FUKASAWA Eri, Costume design: KOMAI Yumiko, Music director: Yennu ARIENDRA, Vocal trainer: TOZAKI Hiroko, Vocal collaborater: YONEZU Tomomi, Sound: KATO Hisanao, Lighting design: Ignatius SUGIARTO, Lighting operation: KAMIYA Reina, Assistant scenographer: SATO Yosuke, Stage: SAKATA Yukari, Assistant director: SATO Kiyoshi, Production: SAEKI Kazato, YAMAKAWA Sachiyo
Graphic design: FUKASAWA Eri (Illustration), TAKEZAWA Hisami (Flyer)
製作 :SPAC – 静岡県舞台芸術センター
後援 :インドネシア大使館
Produced by SPAC – Shizuoka Performing Arts Center
Under the auspice of Indonesian Embassy in Tokyo
Das Gauklermärchen by Michael Ende
Copyright © 1982 by Thienemanns Verlag GmbH, Stuttgart / Wien
Dramatization rights arranged by Vertriebsstelle und Verlag Deutscher Bühnenschriftsteller und Bühnenkomponisten GmbH, Norderstedt.
支援:平成25年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業
ふじのくに芸術祭共催事業
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◎プロモーションビデオ
◎宮城聰が語る『サーカス物語』
ユディ・タジュディン
Yudi Ahmad TAJUDIN
演出家。インドネシア屈指の実験的芸術集団「テアトル・ガラシ」の創立者の一人で芸術監督。1993年の創設以来、インドネシア、シンガポール、ドイツ、オランダ、日本などで上演を行う。2000年、燐光群+国際交流基金『南洋くじら部隊』(演出・坂手洋二氏)に参加。2006年、テアトル・ガラシとク・ナウカシアターカンパニーとの共同制作作品『ムネモシュネの贈りもの』を演出。同年、インドネシアのTempo Magazine誌が選ぶ「今年の演出家」に選出される。2011年にはアジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)のフェローシップでニューヨークの演劇事情を調査。今年11月には振付家・北村明子氏との共同プロジェクト“To Belong“に参加する。Shizuoka春の芸術祭2010ではテアトル・ガラシの代表作『南十字☆路』を上演。普段はカフェとして利用されている劇場のホワイエ空間をインドネシアの雑踏に作り変え、観客を魅了した。
◆文明が世界を滅ぼす
『サーカス物語』には現代社会のディストピア(暗黒郷)が描かれています。一方、「明日の国」というユートピアも登場します。これをつくり上げるにあたって、自然破壊の脅威を伝えたいと思います。文明に警笛をならすメッセージがあります。見終わったときに、観客を現実へ連れ戻したいのです。
◆ヒューマニズムの発見
特にエピローグでは、現実世界に直面するリアリティを感じてもらえるでしょう。サーカス団のメンバーは、化学工場の犠牲になった少女を守り、モンスターのような工場に立ち向かいます。これは希望以外の何物でもありません。巨大な工場に向き合う力は、ヒューマニズムへの信頼を抱かせてくれます。
◆切実な希望がここに
俳優との議論を通して、この作品に似た写真があると気づきました。1989年の中国・天安門事件の有名な報道写真です。一人の学生が戦車の列に向かい合っています。学生に何が起こっているのかわかりません。しかし、その写真は希望について教えてくれると思います。まさに危機に直面するサーカス団のように。
◆現実を変える可能性
演劇は人々にインスピレーションを与えます。日常生活の中で、そのインスピレーションがあらたな世界をひらくでしょう。演劇が現実を変える力につながるわけです。演劇を見ると、現実は変えられると理解します。現実を掘り下げる一つの方法なのです。その意味で、私は演劇の力を信じています。
(構成:西川泰功)
◎チラシ(A3二つ折)
オモテ面↓
ナカ面↓
◎ユディ・タジュディンによるスペシャルトーク
◎アーティスト・トーク【ゲスト:甲賀雅章氏】
◎アーティスト・トーク【ゲスト:木下唯志氏】
◎アーティスト・トーク【ゲスト:司修氏】
◎アーティスト・トーク【ゲスト:北村明子氏】