2017年2月10日

【アーティストトーク】「シェイクスピアの『冬物語』」ゲスト:小野寺修二さん

一般公演初日2月4日(土)、終演後に行われたアーティストトークの様子をお届けします。

この日のトークは、演出家でカンパニーデラシネラ主宰の小野寺修二さんをゲストにお招きしました。

シェイクスピアの言葉の力や、その言葉と身体をどのように関係づけていくのか、出演者を一つのアンサンブルにまとめていく方法など… 演出家同士ならではの創作過程をめぐるトークとなりました。

登壇者:小野寺修二(ゲスト/演出家・カンパニーデラシネラ主宰)
    宮城聰(演出・SPAC芸術総監督)
司 会:大岡淳(SPAC文芸部)

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
シェイクスピアの『冬物語』
今後のアーティストトークの開催

◆2月12日(日)14:00開演 終演後
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ゲスト:今井朋彦(文学座)& 宮城聰(演出)
司会:大澤真幸(SPAC文芸部)

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SPAC秋→春のシーズン2016 ♯4
シェイクスピアの『冬物語』
一般公演:2月11日(土)、12日(日)
★一般公演はいよいよ残り2日のみとなりました。どうかお見逃しなく!★
演出:宮城聰 作:ウィリアム・シェイクスピア 翻訳:松岡和子
音楽:棚川寛子 出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2017年2月7日

【知られざる真夏の夜の夢#6】登場人物紹介その2

『真夏の夜の夢』には、妖精たちの棲む「知られざる森」のほかにもう一つ登場する場所があります。
それが、割烹料理屋「ハナキン」!!
さて今回は、そこで働く人々をご紹介します!個性豊かで味わい深い面々です。

割烹ハナキンの主人(大高浩一・写真奥)
創業130年の老舗ハナキンを守る、ときたまごのお父さんです。
娘が結婚を取りやめたいというものだから、大大大激怒!!

ハナキンの従業員や出入りする業者が集まって、ときたまごの結婚式の余興のため、森で芝居の稽古をすることに。

左側から順番に…
仲居おてもと(桜内結う)
紅一点の仲居さん。強くてお茶目です。

福助(小長谷勝彦)
下足番。森の中では大変な目に!活躍(?)に注目。

豆腐屋(武石守正)
朴訥とした印象ですが、時々鋭い突っ込みも。

氷屋(加藤幸夫)
5人の中ではまとめ役のような一面を見せます。

酒屋(春日井一平)
酒屋なのに、実は下戸なんだそうです(笑)

本作は、割烹料理屋にちなんで、台詞にも食べ物の名前がたくさん出てきます。
テンポのよいやり取りは爆笑必至!!そんな言葉遊びもぜひ楽しんでください♪


決めポーズ!!

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SPAC秋→春のシーズン2016-2017 ♯5
『真夏の夜の夢』
2017年
2月25日(土)/3月5日(日)・11日(土)・18日(土)・19日(日)・20日(月・祝)
演出:宮城 聰
作:ウィリアム・シェイクスピア 小田島雄志訳『夏の夜の夢』より
潤色:野田秀樹
音楽:棚川寛子
出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2017年2月6日

【シェイクスピアの『冬物語』ブログ#10】二人一役をより楽しむ為に!

「シェイクスピアの『冬物語』」の醍醐味といえば!二人一役!
御覧になったお客さまも男性の役が女性の声だったりで面白い!と好評です。
二人一役をより楽しめるよう、役ごとに、
ムーバー:動き手(M)とスピーカー:語り手(S)のご紹介をします。

まず、こちらは全体の関係図をご覧ください!
舞台はシチリアとボヘミアです。

関係図

そして、シチリアの人々をご紹介します。

嫉妬に狂ってしまう主人公シチリア王リーオンティーズ
ムーバーは大高浩一、スピーカーが阿部一徳
リーオンティーズ

美しく貞淑な、
リーオンティーズの妻ハーマイオニ
ムーバーは美加理、スピーカーは布施安寿香
ハーマイオニ

将来有望だと言われていたが王に責められる母を思うあまり
亡くなってしまう王子マミリアス。
ムーバーはながいさやこ、スピーカーは山本実幸
マミリアス

赤ちゃんの時にボヘミアに捨てられ漁師に拾われて育ててもらい、
美しいと評判の娘に成長し・・・。
ムーバーは布施安寿香、スピーカーは美加理
パーディータ

リーオンティーズの臣下でポリクセネスを逃がし一緒にボヘミアへ行く。
ムーバーは牧山祐大、スピーカーは吉植荘一郎
カミロー

パーディータを連れてボヘミアへ行った先で熊と出くわし・・・。
ムーバーは吉見亮、スピーカーは武石守正
アンティゴナス

アンティゴナスの妻、王妃ハーマイオニの潔白を弁護する。
ムーバーはたきいみき、スピーカーは本多麻紀
ポーリーナ

王妃ハーマイオニの侍女
ムーバーは桜内結う、スピーカーは木内琴子
エミリア

続いてボヘミアの人々をご紹介します。

ボヘミアの王で、リーオンティーズの幼なじみ。ハーマイオニとの浮気を疑われる。
ポリクセネス

ボヘミアの王子、漁師の家で育ったパーディータと恋に落ちる。
ムーバーは大内米治、スピーカーは若菜大輔
フローリツェル

海辺でパーディータを見つけて拾い育てる。
ムーバーは小長谷勝彦、スピーカーは阿部一徳
漁師父

気のいい漁師の息子、アンティゴナスが熊に出くわしたところを目撃する。
ムーバーは横山央、スピーカーは吉植荘一郎
漁師息子

ポリクセネスと一緒にシチリアに滞在する。
ムーバーは赤松直美、スピーカーは小長谷勝彦
アーキデイマス

漁師息子に惚れられており、ダーシャと取り合う村の娘。
ムーバーは佐藤ゆず、スピーカーはながいさやこ
モニカ

漁師息子に気があり、モニカと取り合いしている村の娘。
ムーバーは桜内結う、スピーカーは赤松直美
ダーシャ

時をあやつる、無職で住所不定の詐欺師。歌が上手い。
ムーバーは武石守正、スピーカーは木内琴子
オートリカス

二人一役とは・・・!
是非今週末は静岡芸術劇場でご体感ください。
2月11日(土)15:00~
2月12日(日)14:00~

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SPAC秋→春のシーズン2016 ♯4
シェイクスピアの『冬物語』
演出:宮城聰 作:ウィリアム・シェイクスピア 翻訳:松岡和子
音楽:棚川寛子 出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2017年2月2日

【知られざる真夏の夜の夢#5】登場人物紹介その1

『真夏の夜の夢』、いよいよ今月24日より開幕です!!
出演者は総勢24名!!魅力たっぷりの登場人物に扮していますので、このブログで順にご紹介してまいります。
皆に会えるのを楽しみに待っていてくださいね。

さて、まずはこの方。
そぼろ(本多麻紀)
シェイクスピアの原作では、ヘレナにあたる人物。
割烹料理屋「ハナキン」の従業員の娘で、板前のデミとは相思相愛…だったはずが、恋人の心変わりに大ショック!
富士の麓の「知られざる森」へ、デミを追いかけていきます。

板前デミ(大道無門優也・写真右)
原作のディミートリアス。
突然そぼろを振って、ときたまごと婚約してしまいます。
逃げ出してしまったときたまごを追いかけて森へ。

ときたまご(池田真紀子)
原作のハーミアです。
そぼろの友人で、「ハナキン」主人の娘。
父親にデミとの結婚話を進められてしまうのですが、好きなのは板前のライ。
意を決して、ライと駆け落ちすることに。

No_158

板前ライ(泉陽二)
原作のライサンダーにあたります。
結婚を反対されますが、恋人のときたまごとともに、森へ駆け落ちを企てます。
デミとはライバル同士。

つまり、物語の最初ではそぼろデミときたまごライという四角関係。
それぞれの相手を追って森に迷い込みます。
しかし「恋の媚薬」のせいで、人間模様はもつれてしまい…
果たして、本当に好きな相手は誰なのでしょうか。好きの理由は気のせい、それとも木の精??

4人の恋の行方は劇場で!

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SPAC秋→春のシーズン2016-2017 ♯5
『真夏の夜の夢』
2017年
2月25日(土)/3月5日(日)・11日(土)・18日(土)・19日(日)・20日(月・祝)
演出:宮城 聰
作:ウィリアム・シェイクスピア 小田島雄志訳『夏の夜の夢』より
潤色:野田秀樹
音楽:棚川寛子
出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2017年2月1日

【アーティストトーク】宮城聰と出演俳優が語る!~「シェイクスピアの『冬物語』」ができるまで~

一般公演初日1月21日(土)、終演後に行われたアーティストトークの様子をお届けします。

演出の宮城と出演俳優3人によるトークは、
シェイクスピアの戯曲の中から『冬物語』を選んだ意図や、
一人の人物を二人で演じるにあたって、
ムーバー(動き手)と、スピーカー(語り手)で試行錯誤したことなどなど。
裏話も含めざっくばらんなトークとなりました。

登壇者:宮城聰  (SPAC芸術総監督)
    たきいみき(出演 ポーリーナ/ムーバー)
    布施安寿香(出演 ハーマイオニ/スピーカー&パーディータ/ムーバー)
    本多麻紀 (出演 ポーリーナ/スピーカー)
司会: 大岡淳  (SPAC文芸部)

以下に、かいつまんで文字でも紹介します。
(詳しい内容は、ぜひ映像をごらんください^0^)

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Q:シェイクスピアの『冬物語』を選んだ理由は?

宮城聰:僕はSPACに来るまでは、ク・ナウカという劇団をやっていて、そこではずっと「二人一役」で作品を作っていたんです。SPACに来てからは、「二人一役」を部分的に使った作品はあるんですが、全面的に使った新作はこれまでにないんです。

SPACに来て10年経ったところで、SPACでもそろそろ二人一役の作品をやってみたい、それもシェイクスピアでやってみたいなと思いました。

シェイクスピアを二人一役で以前上演したのは1990年のク・ナウカ旗揚げ公演での『ハムレット』でした。『ハムレット』を「二人一役」でやってみようという理由はいくつかあったのですが、実際にはうまくいかなかったんです。

今回、シェイクスピアを二人一役でやるなら、どの作品が良いかいろいろ考えました。『冬物語』は彼の作品の中でも異色で、近代的な演技術では解決できないところが含まれている戯曲です。これなら、二人一役で活路が開けるのかなと思い、確信はなかったのですが、あてずっぽうというか、「これはダメかもしれないけれども、もう当たって砕けろ!」っという感じで選びました。

実のところ稽古している最中、「これは負け戦だったかな?」と思った時もありました(笑)

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Q:俳優の皆さんは、二人一役をどのように感じ、演じていたのですか?

たきいみき:私は2001年にク・ナウカに入ったんですが、2006年にはSPACに来たので、実はこれまであまり二人一役のムーバーの経験はなかったんです。ですので、今回は新鮮な気持ちでポーリーナのムーバーに取り組むことができました。スピーカーの本多さんの素敵な声(台詞)に身を任せるようにして、動きを担当していました。

ポーリーナという役は、台本を読めば読むほど、よく分からない人だと思いました。亡くなったといわれた王妃ハーマイオニを16年隠していたのかと思うと、すごくドSな人だとも思うし。「王妃の石像が動きます」と言うけれども、これは本当に石像だったのか、それともハーマイオニが石像のフリをして立っていたのかも、よく分からない…

私が好きなポーリーナの台詞に「信じる力をめざめさせて」という台詞がありますが、「王妃の石像を動かすのはお客さんですよ」という気持ちで、このシーンを立たせてもらっています。この場面は、もし私が台詞もしゃべったら過多になってしまうところが、私は身体だけでお客さんに向かい合うことで、観ている人に、私と同じように感じてもらたり、ほかの感じ方をしてもらえたりと、よりいろいろな想像をふくらませてもらえるものになっているのではないかなと。そういう意味では、謎の多いポーリーナという人物を演じるのに、二人一役の手法はすごくあっているのかなと思っています。

———

本多麻紀:私はク・ナウカ時代、スピーカーをやらせていただくことが多かったんです。泉鏡花や三島由紀夫などの「語り」の台詞が多かったです。でもシェイクスピアはそういう台詞ではないから、今回スピーカーとしてどうしたらいいのかは、難しいなと思いました。

ポーリーナという人物は、ムーバーのたきいさんと相談しながら作っていきました。たとえば「服の紐を切って」という台詞から始まる、ポーリーナが王に王妃の死を告げるシーンでは、スピーカーの私は、とにかく言葉で王をボッコボッコにするというイメージでしゃべる。それに対して、ムーバーのたきいさんは、王妃を失った悲しみでカスカスになってしまったポーリーナの状態を身体でみせる、ということをしてみました。一人の人物が持ついろいろな側面を、語りと動きで別々に表現するチャレンジができたのは面白かったと思います。

———

布施安寿香:私は、夏のワークショップでは、パーディータのムーバーだけを演じていたのですが、12月の稽古の開始直前に配役が変わり、王妃ハーマイオニのスピーカーもやることになりました。その連絡にびっくりしましたが、同時にこの2人は最後に再会するので、このキャスティングで最後のシーンはいったいどうするのだろうか!と思いました。

ハーマイオニは自分では想像もつかない役でした。いつもは言葉に向き合って、「ここはこういうふうにやろう」ということを考えていくんですが、そういうやり方では、自分の知っている世界しか作れないなと思いました。今回は宮城さんからの指摘を自分なりに消化してしゃべったり、ムーバーの美加理さんを見て、この身体からハーマイオニの声は出るんだなと思ったりすると、自分のからだも変わって、いつもとは違うこんな声が自分から出てくるんだという発見もありました。

いろいろなことを、リアリズムで最初にこうだと決めて創らない舞台だからこそ、その瞬間瞬間に生まれてくるものや、解決できないことを楽しんで演じています。

(続く)

~~~~~~~~~~~~~

一つの舞台が出来上がるまでには、こんなにも不安や、開き直り(?!)、試行錯誤が。
それぞれが悩み、そして時に楽しみながら、作品が出来上がっていく様子が語られました。

シェイクスピアの『冬物語』にもあるように「時」と、
みなさんの力(演出家・俳優・スタッフはもちろん観客の皆様も)で出来上がる舞台、
ぜひ一人でも多くの方にご覧いただければ幸いです。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
シェイクスピアの『冬物語』
今後のアーティストトークの開催

◆2月4日(土)15:00開演 終演後
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ゲスト:小野寺修二(演出家)& 宮城聰(演出)
司会:大岡淳(SPAC文芸部)

 
◆2月12日(日)14:00開演 終演後
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ゲスト:今井朋彦(文学座)& 宮城聰(演出)
司会:大澤真幸(SPAC文芸部)

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SPAC秋→春のシーズン2016 ♯4
シェイクスピアの『冬物語』
一般公演:1月21日(土)、22日(日)、29日(日)
     2月4日(土)、5日(日)、11日(土)、12日(日)
演出:宮城聰 作:ウィリアム・シェイクスピア 翻訳:松岡和子
音楽:棚川寛子 出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2017年1月29日

【知られざる真夏の夜の夢#4】しんぶんしの森~舞台美術編~

前回のブログでは衣裳についてご紹介しました。
今回は、舞台美術特集!

『真夏の夜の夢』では、「第4回 富士山紙フェア」で衣裳を展示させていただいたご縁もあり、富士市の美術関係の方に作品をご紹介する機会が多くあります。富士市は製紙業が盛んなため、新聞紙を多用した『真夏の夜の夢』に興味を持ってくださる方がたくさんいらっしゃいます!
先月には、「富士美術研究所」にお邪魔してきました。『真夏の夜の夢』の舞台美術デザインを手掛けた深沢襟は、この研究所の出身です。

ただいま舞台芸術公園では、創作・技術部のスタッフが日々黙々と作業を行っています。

新稽古場棟では、新聞紙で作ったオブジェのメンテナンス中。
近づいてみると、部分によっては色を組み合わせて表現していることがわかります。細かい!

野外劇場「有度」でも、寒空のなか連日作業が続いています。
部品がたくさん広げられていますね。

幕が開いた瞬間、わくわくすること間違いなしの舞台美術。
もっと間近で見てみたいという方、知られざることまで知りたいという方、バックステージツアーにぜひぜひご参加ください!
大人気の企画ですので、お早めにご予約くださいませ。

3月5日(日)・11日(土)終演後
所要時間:約30分 参加無料/要予約、定員40名
お問い合わせ:SPACチケットセンター TEL.054-202-3399


衣裳と組み合わさって、さらにインパクト大!!


森の木々のような、のぼり棒にも注目。
アクロバティックな姿勢で台詞を発し、自由自在に宙を動きまわる俳優の身のこなしは圧巻です!

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SPAC秋→春のシーズン2016-2017 ♯5
『真夏の夜の夢』
2017年
2月25日(土)/3月5日(日)・11日(土)・18日(土)・19日(日)・20日(月・祝)
演出:宮城 聰
作:ウィリアム・シェイクスピア 小田島雄志訳『夏の夜の夢』より
潤色:野田秀樹
音楽:棚川寛子
出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2017年1月25日

【シェイクスピアの『冬物語』稽古場ブログ#9】

今回は、大阪の人形劇団クラルテから研修にいらしていた佐藤結さんによるブログ最終回です。

いよいよ、シェイクスピアの『冬物語』が一般公演初日を迎えました!とともに、約一ヶ月に渡るわたしの研修生活にも終わりがやってきました。この期間、劇場でお会いした皆さま、ブログを読んでいただいた皆さま。お会いできてうれしく思っています。ありがとうございました。
劇場では1/16より、平日は静岡県内の中高生を劇場にお迎えしてのSPACeSHIP(スペースシップ)げきとも!(中高生鑑賞事業公演)が、週末は一般公演が行われています。SPACeSHIPげきとも!公演は、静岡県内の学校に通う中高生に、その6年間の在学中に一度はSPACを観てもらいたいという思いを込めて実施されているそうで、年間1万5千人から2万人の中高生を劇場でお迎えしています。劇団が劇場を持つ「SPAC」という存在が日本ではめずらしいことなので、他県の在住者からみると、このような劇場が県内にあり、中高生の間に一度は観劇の機会を持てるということをとてもうらやましく思います(中高生の間に、一度も芸術鑑賞の機会がない場合もあるのです)。
なお、中高生鑑賞事業公演は一般の方にもチケット販売されており、土日の公演にいらっしゃることができない方は、平日の鑑賞も可能となっています。演劇は生なので、客席の雰囲気がダイレクトに舞台に伝わります。たくさんの中高生と一緒に作品を観るというのもなかなかできない体験なので、いらしてみるとよいかもしれません(今回は特に、漁師親子のシーンが大盛り上がりです)。


<漁師親子(ムーバー左・横山央、右・小長谷勝彦)が最初に登場する場面。愛すべき親子>


<SPACeSHIPげきとも!公演時、ロビーでのお見送りの様子>

演出の宮城さんは、『冬物語』はシェイクスピア晩年の作品で、それまでのシェイクスピア戯曲にみられるような、人が人を殺すことのない作品だから選んだということと、過ちを犯した人間にも大いなる「赦し」が訪れる作品だと以前のおためし劇場でおっしゃっていました。上演を観ながら、『冬物語』というタイトルは、登場人物たちの心象風景なのかな…と思ったりもします(Winter’s Taleという英語には、「冬の夜長をやり過ごすために暖炉のそばで語られるたわいもないやりとり」という意味があるそうですが)。劇中で描かれることのない16年、その年月を、自分が招いた罪の重さに苦しみながらシチリア王・リーオンティーズはいかに過ごしてきたのか…、アポロンの神託を信じ、王妃・ハーマイオニを慕いつづけたポーリーナは…、善良な判断で結果的にリーオンティーズの命に背き、異国・ボヘミアで16年を過ごしたカミローは…。きっとそれは、大切なもの(人)をなくしたことによる冬の寒さのように凍てついた16年だったのではないでしょうか。大切なものを失った彼らに対し、これから色んなものを得て、未来をつくっていくフローリツェルとパーディータの明るい存在感。暗く悲劇的な前半から喜劇的な盛り上がりをみせる後半への飛躍には命の躍動が感じられますし、人が人を殺す話を多く描いてきたシェイクスピアが、そうではない物語を晩年に書いたということは必然だったかもしれないなと思います。そして、どうにもうまくいかないひとりの心の歯がゆさを、二人一役という手法が引き立てます。


<シチリア王・リーオンティーズ(ムーバー・大高浩一)に臆することなく相対するポーリーナ(ムーバー・たきいみき)と、妻・ポーリーナの凛とした姿勢に遅れながら、決して流されるままではないアンティゴナス(ムーバー・吉見亮)>

演劇としてみると、リーオンティーズのように急に気持ちが変わって怒り狂うなんていうことはおかしいと思われるかもしれませんが、これって、実は現実によくあることではないかな、と思います。そんなつもりはなかったのに、ふとつぶやいた一言があとから大きな事件につながってしまったり、人を傷つけ、とりかえしのない事態になることも…。ひとりの人間の中にいろいろな人格を持っていたり、言おうと思ったことと口をついて出た言葉が違っていたり、今も昔も、王様も庶民も、人間って変わらないなあ、愛すべき存在だなあとシェイクスピア劇をみて思ったりもします。ただ、『冬物語』では最後に大いなる癒しが訪れますが、普通の人生だとそうもいきません。不用意な言動には気をつけたいものです。


<豹変したリーオンティーズに愁いながら、それでもなおやさしさをみせる妻・ハーマイオニ(ムーバー・美加理)>

さて、本日をもって、わたしの研修期間は終了です。数回のブログを読んでくださった皆さま、誠にありがとうございました。公演のない日は閑散として閉ざされた空間であることも多い劇場ですが、SPACでは、公演のない日にも劇場1Fロビーは開放されており、演劇をつくるためのプロフェッショナルな各専門スタッフと俳優が所属して、日々、クリエイションが行われているので、劇場が生きていることを感じました。毎日毎日色んな人の出入りがあり、劇場もうれしそうですよ。また、劇場を使った公演だけでなく、こどもたちのためには、舞台と近い距離でたのしめる「おはなし劇場」が、劇場へ足を運びにくい方のためには「リーディング・カフェ」「アウトリーチ活動」があります。SPACは、演劇に関連する活動を多岐に渡って行っています。情報はホームページでご確認くださいね。
そして、ぜひ、劇場にいらしてみてください。劇場は、あなたが来るのを待っています!(2017年1月22日)

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SPAC秋→春のシーズン2016 ♯4
シェイクスピアの『冬物語』
一般公演:1月21日(土)、22日(日)、29日(日)
     2月4日(土)、5日(日)、11日(土)、12日(日)
演出:宮城聰 作:ウィリアム・シェイクスピア 翻訳:松岡和子
音楽:棚川寛子 出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2017年1月24日

【知られざる真夏の夜の夢#3】しんぶんしの森~衣裳編~

SPAC版『真夏の夜の夢』の衣裳や舞台美術のモチーフは、これ!


新聞紙です。(おおっと、「シェイクスピアの『冬物語』」の紹介記事!)

言葉遊びや言葉を壊すという要素を含んだ『真夏の夜の夢』の戯曲を、ビジュアルでも表現したいということから、
身近にある文字の媒体・新聞紙を使った壮大な「知られざる森」が誕生しました。
あちらこちらに使われており、物語の世界観を巧みに描き出す重要な要素となっています。

今回は、衣裳についてご紹介します。
デザインは、創作・技術部の駒井友美子です。創作秘話満載のインタビューはこちら(2014年上演時に収録)。

妖精たちの衣裳をよーく見てください!

新聞紙そのものを素材に作った部分のほかに、布に新聞紙柄をプリントした部分もあるんです。
個性豊かな妖精たちにぴったりで、とてもユニーク!
「オーベロンの衣裳(注:舞台写真3枚目。演者・貴島豪)は、木の根っこのようになっています。大きい木のイメージです。役者に高いところに立ってもらって、足元へ向かって根っこが出ているような衣裳にしました。演出家や装置担当者と話して出てきたプランです。あの衣裳を着ると歩くことができないんです。貴島さんがおもしろがってくれたのが救いでした。」(駒井友美子インタビューより)


妖精の女王・タイテーニアのヘッドアクセサリー。シュレッダーにかけた新聞紙をボンドやニスで固めたとのこと。


こちらはスカート。ここには、接着芯に新聞紙を貼ってから縫い合わせるといった工夫があります。


何度も上演を重ねている本作ですが、衣裳スタッフの手で丁寧にメンテナンスされています。

昨年の「第4回 富士山紙フェア」での展示も大好評だったこれらの衣裳。
なんと、「シェイクスピアの『冬物語』」公演期間中(~2月12日)の静岡芸術劇場1階ロビーで展示しております!!
間近で見られるチャンス、ぜひお立ち寄りください。平日や休演日もご覧いただけます。
お客様からは「本当にこれ着て動けるの?!」と半信半疑の声も挙がっていますが、もちろん実際に着用しているものです(笑)


↑左・タイテーニアの衣裳、右・オーベロンの衣裳

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SPAC秋→春のシーズン2016-2017 ♯5
『真夏の夜の夢』
2017年
2月25日(土)/3月5日(日)・11日(土)・18日(土)・19日(日)・20日(月・祝)
演出:宮城 聰
作:ウィリアム・シェイクスピア 小田島雄志訳『夏の夜の夢』より
潤色:野田秀樹
音楽:棚川寛子
出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2017年1月20日

【シェイクスピアの『冬物語』稽古場ブログ#8】稽古風景写真 ヘアメイクも入りました!

『冬物語』のおためし劇場レポートでは、おためし劇場で観ていただいた冒頭からの舞台での稽古の様子をご紹介しましたが、その続きのシーンの様子も少しご紹介します。ヘアメイクも入ってきています!

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嫉妬に狂う王リーオンティーズ(左・ムーバー・大高浩一)と、彼の誤解を必至に解こうとする家臣アンティゴナス(右・ムーバー・吉見亮)

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ハーマイオニの産んだ赤ちゃんをリーオンティーズに見せる侍女たち(左・佐藤ゆず、右・赤松直美)

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ハーマイオニを裁く法廷でアポロンの神託を読み上げる役人(ムーバー:貴島豪)

シチリアが舞台の前半は、重苦しい空気が満ち、最後には悲しい出来事が折り重なるまさしく悲劇。それに対して、ボヘミアが舞台となる後半は、うってかわって、陽気な人々が登場。にぎやかな村祭りが繰り広げられます。

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ボヘミアの荒地に捨てられたシチリアのお姫様パーディータを見つけた漁師の父(右・ムーバー・小長谷勝彦)とその息子(左・ムーバー・横山央))

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漁師の息子を取り合う村の娘。左はモニカ(ムーバー・佐藤ゆず)、右はダーシャ(ムーバー・桜内結う)

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漁師の娘として育てられたシチリアのお姫様パーディータ(ムーバー・布施安寿香)とボヘミア王子フローリツェル(ムーバー・大内米治)

HI8_8792
そして、謎の詐欺師・オートリカス(ムーバー・武石守正)

いよいよ1月21日(土)は一般公演初日です。
どうぞ、お楽しみに。

終演後には、アーティストトークもあります。

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1月21日(土) アーティストトーク 終演後1Fロビーにて開催

宮城聰(演出)& たきいみき、布施安寿香、本多麻紀(出演)
司会:大岡淳(SPAC文芸部)
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SPAC秋→春のシーズン2016 ♯4
シェイクスピアの『冬物語』
一般公演:1月21日(土)、22日(日)、29日(日)
     2月4日(土)、5日(日)、11日(土)、12日(日)
演出:宮城聰 作:ウィリアム・シェイクスピア 翻訳:松岡和子
音楽:棚川寛子 出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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2017年1月13日

【知られざる真夏の夜の夢#2】シェイクスピア+野田秀樹=?

本日は、『真夏の夜の夢』の戯曲についてご紹介します。

原作は、シェイクスピアの喜劇『A Midsummer Night’s Dream』。
『夏の夜の夢』もしくは『真夏の夜の夢』と訳されています。
日本での上演回数も多く、オペラやバレエにもなっているため、ご存じの方も多いかもしれません。
メンデルスゾーンによる劇付随音楽『結婚行進曲』も有名ですね!(パパパパーン…♪って曲です)

今回上演される『真夏の夜の夢』は、そのシェイクスピアの戯曲を、世界的に活躍する劇作家・演出家の野田秀樹が潤色したものです。
興味のある方は、原作『夏の夜の夢』小田島雄志訳(白水Uブックス)もぜひ読んでみてください!
どのようなアレンジがされているのかを知るのも、楽しみ方のひとつです。

SPACでの初演は、2011年の「ふじのくに⇄せかい演劇祭」です(演出:宮城聰)。
それから、2014年のロングラン公演「フェスティバル/トーキョー15」での公演と上演を重ねてきました。
宮城は「フェスティバル/トーキョー15」のアフタートークで、野田秀樹作品への思い入れを語っています。

(以下、「フェスティバル/トーキョー15」のFacebookより)

さて、先にも書きました通り、本作のベースはシェイクスピア作の恋物語です。
森に迷い込んだ4人の恋に悩む若者たち。そこで出会った妖精パックが、恋の媚薬でいたずらをして、
人間と妖精が入り乱れての大騒動!というのが大筋。


↑妖精パック(牧山祐大)

…かと思いきや、なぜかそこにシェイクスピアの原作には登場しない悪魔・メフィストフェレスが参戦!!
舞台も富士の麓の「知られざる森」に置き換えられ、登場人物名や台詞にも、思わず笑ってしまうような言葉遊びがふんだんに盛り込まれています。
そんな魅力的な登場人物(登場妖精?)たちの紹介は、また改めて♪


↑左・メフィストフェレス(渡辺敬彦)、右・そぼろ(本多麻紀)

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SPAC秋→春のシーズン2016-2017 ♯5
『真夏の夜の夢』
2017年
2月25日(土)/3月5日(日)・11日(土)・18日(土)・19日(日)・20日(月・祝)
演出:宮城 聰
作:ウィリアム・シェイクスピア 小田島雄志訳『夏の夜の夢』より
潤色:野田秀樹
音楽:棚川寛子
出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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