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2021年1月16日

ふたりの女
平成版 ふたりの面妖があなたに絡む

 
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関連シンポジウム
◎4月29日(水・祝)
〈アングラ演劇は死なず!―小劇場運動の50年―〉
詳細はこちら

  
唐十郎
1940年東京生まれ。明治大学文学部演劇学科卒業。63年「劇団状況劇場」を旗揚げ。実験精神と独自性に富む街頭での野外劇を試みるなど、小劇場運動の先陣を切った。67年新宿花園神社に初めて紅テントを建て『腰巻お仙』を上演。以後テント公演を中心に活動、海外公演も行う。70年『少女仮面』で岸田國士戯曲賞、82年『佐川君からの手紙』で芥川賞など受賞歴多数。88年「劇団唐組」を結成。劇団を率い、現在までほぼ年2回のペースで新作上演を続けている。また、ドラマ、CM出演等、俳優としての活躍は演劇、映画にとどまらない。
 
宮城聰
Satoshi Miyagi1959年東京生まれ。演出家。SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督。東京大学で小田島雄志・渡辺守章・日高八郎各師から演劇論を学び、90年ク・ナウカ旗揚げ。国際的な公演活動を展開し、同時代的テキスト解釈とアジア演劇の身体技法や様式性を融合させた演出は国内外から高い評価を得ている。07年4月SPAC芸術総監督に就任。自作の上演と並行して世界各地から現代社会を鋭く切り取った作品を次々と招聘、また、静岡の青少年に向けた新たな事業を展開し、「世界を見る窓」としての劇場づくりに力を注いでいる。09年6月「Shizuoka 春の芸術祭2009」にて唐十郎作『ふたりの女』を演出。14年7月アヴィニョン演劇祭から招聘されブルボン石切場にて『マハーバーラタ』を上演し絶賛された。その他の代表作に『王女メデイア』『ペール・ギュント』など。04年第3回朝日舞台芸術賞受賞。05年第2回アサヒビール芸術賞受賞。
 


 
★宮城聰演出SPAC作品 スライドショー

 

演劇/日本(静岡)
演出: 宮城聰
作: 唐十郎
出演:
 たきいみき、石井萠水、奥野晃士、春日井一平、
 木内琴子、武石守正、舘野百代、永井健二、
 三島景太、吉見亮、若宮羊市

公演情報

4/29(水・祝) 18:00
5/3(日) 18:00
5/6(水・祝) 18:00
舞台芸術公園 野外劇場「有度」 (全席自由) アクセス
上演時間: 80分  日本語上演/英語字幕

◎開演前と終演後にカチカチ山で「フェスティバルbar」を営業します。

チケット

一般大人:4,100円/SPACの会会員割引:3,400円
☆ペア割引/グループ割引/ゆうゆう割引(満60歳以上対象)/学割など
 各種割引がございます。詳しくはこちら

※背もたれのない客席になります。
※雨天でも上演いたします。客席内では傘はご利用いただけませんので、雨ガッパなどをご用意ください。
※未就学児でもご覧いただけますが、ほかのお客様の鑑賞のさまたげになる場合は、係員が対応をお願いすることになりますので、あらかじめご了承ください。
※防寒対策として上着をお持ちになることをお勧めします。

作品紹介

伝説の舞台が野外劇場によみがえる!

唐十郎×宮城聰×能?
狂気と正気の間に漂う 愛と憎しみのアリア

光源氏の妻・葵上(あおいのうえ)を生き霊となって苦しめる「元カノ」六条御息所の情念を描いた能の名作『葵上』にチェーホフの『六号室』を巧みに織り交ぜて、唐十郎が生み出したふたりの女、良家の令嬢「アオイ」と美人患者「六条」、そして精神科医「光一」の奇妙な三角関係――。『葵上』の原作『源氏物語』の名場面として知られる「車争い」のシーンを富士スピードウェイ駐車場のトラブルに置き換え、アオイと六条の間で翻弄される優柔不断なインテリ美男の末路を描くという唐戯曲ならではの奇想!すべてを失った男を最後に救うのは六条が狂気の中からほとばしらせるエロスだった…。

祝祭の裏にひそむ陰影、それこそがアングラ!?
伝説の舞台が蘇る!

唐十郎は1960年代に始まり社会を席巻したアングラ・小劇場演劇の象徴とも言うべき劇作家・演出家である。まちなかに赤いテントを出現させる上演スタイルで注目される一方、その戯曲の詩的・音楽的なセリフ群はまさに天才の所業としか言いようのない不滅の輝きを放っている。アヴィニョン演劇祭での成功により改めて世界の注目を集める宮城が、ずっと抱き続けてきた小劇場スピリット。石橋蓮司・緑魔子らによる極小閉鎖空間での『ふたりの女』初演を深くリスペクトしつつ、全く思いもよらぬ形で古代の森の野外空間へと唐戯曲を解き放った伝説の舞台が有度山の夜を再び揺らす。

あらすじ

伊豆の砂浜に立つ精神病院に勤務する医師の光一は、婚約者のアオイを愛していたが、ある日患者の六条から「あなた」と声をかけられて、アパートの鍵を受け取ってしまう。後日、富士スピードウェイで、妊娠中のアオイと光一がデートをしていると、アオイが席を外した隙に、退院した六条が現れ「アオイの弟とトラブルがあった」と告げる。その時以来アオイは体調を崩しがちになり、だんだんと六条に取り憑かれたようになる。やがて二人の女の人格は錯綜し始め、光一にも本当の「妻」の姿がわからなくなっていく…。

スタッフ・キャスト

演出: 宮城聰
作: 唐十郎
出演:
 たきいみき、石井萠水、奥野晃士、春日井一平、
 木内琴子、武石守正、舘野百代、永井健二、
 三島景太、吉見亮、若宮羊市

照明デザイン: 樋口正幸
音響デザイン: 金光博昭((株)三光)
衣裳デザイン: 畑ジェニファー友紀
装置デザイン: 村松厚志

舞台監督: 林哲也
演出部: 神谷俊貴
照明操作: 小早川洋也
音響操作: 坂田ゆかり
ヘアメイク: 梶田キョウコ
英語字幕翻訳: エグリントンみか、アンドリュー・エグリントン
英語字幕操作: 片岡佐知子
制作: 内田稔子、板垣朱音

製作: SPAC-静岡県舞台芸術センター

2021年1月16日

メフィストと呼ばれた男

 
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関連シンポジウム
◎4月10日(金) 開幕直前シンポジウム
〈抵抗と服従の狭間で―「政治の季節」の演劇―〉
詳細はこちら

 
トム・ラノワ www.lanoye.be
Lanoye_-写真クレジット:Ste1958年ベルギー生まれの小説家、詩人、コラムニスト、シナリオライター、劇作家。現在はベルギー・アントワープと南アフリカ・ケープタウンに居を構える。オランダ及びフランダース地方で最も人気のある作家であり、多くの作品がヨーロッパの主要な演劇祭で上演されている。
 
宮城聰
Satoshi Miyagi1959年東京生まれ。演出家。SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督。東京大学で小田島雄志・渡辺守章・日高八郎各師から演劇論を学び、90年ク・ナウカ旗揚げ。国際的な公演活動を展開し、同時代的テキスト解釈とアジア演劇の身体技法や様式性を融合させた演出は国内外から高い評価を得ている。2007年4月SPAC芸術総監督に就任。自作の上演と並行して世界各地から現代社会を鋭く切り取った作品を次々と招聘、また、静岡の青少年に向けた新たな事業を展開し、「世界を見る窓」としての劇場づくりに力を注いでいる。14年7月アヴィニョン演劇祭から招聘されブルボン石切場にて『マハーバーラタ』を上演し絶賛された。その他の代表作に『王女メデイア』『ペール・ギュント』など。04年第3回朝日舞台芸術賞受賞。05年第2回アサヒビール芸術賞受賞。
  

 


 
★宮城聰演出SPAC作品 スライドショー


 
SPAC新作  演劇/日本(静岡)
演出: 宮城聰
作: トム・ラノワ(クラウス・マンの小説に基づく)
音楽: 棚川寛子
空間構成: 木津潤平
翻訳: 庭山由佳
翻訳協力: 大西彩香
出演:
 阿部一徳、大高浩一、鈴木陽代、鈴木麻里、
 大道無門優也、本多麻紀、美加理、山本実幸、
 吉植荘一郎、若菜大輔、渡辺敬彦
 

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 阿部一徳
 
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 大高浩一
 
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 鈴木陽代
 
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 鈴木麻里
 
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 大道無門優也
 
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 本多麻紀
 
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 美加理
 
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 山本実幸
 
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 吉植荘一郎
 
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 若菜大輔
 
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 渡辺敬彦
 

公演情報

4/24(金) 18:30
4/25(土) 13:00
4/26(日) 18:00
静岡芸術劇場(全席自由) アクセス
上演時間: 180分(予定)  日本語上演/英語字幕

◎各公演、開演20分前よりプレトークを行います。

チケット

一般大人:4,100円/SPACの会会員割引:3,400円
☆ペア割引/グループ割引/ゆうゆう割引(満60歳以上対象)/学割など
 各種割引がございます。詳しくはこちら

※乳幼児を連れてのご入場はご遠慮ください。
※4月25日(土)の公演では、グランシップ託児サポーター(ボランティア)による無料託児サービスをご利用いただけます。詳細はお問い合わせください。

作品紹介

芸術は、いったい誰のもの?

芸術とは、劇場とは?
宮城聰が初めて挑む、骨太の社会派作品!

原作は、1936年に書かれたクラウス・マンの小説『メフィスト』。当時、ドイツ最高の俳優と謳われ、国立劇場の芸術監督でもあった実在の人物グリュントゲンスをモデルとし、発禁状態にまでなった小説は、80年代にはフランスの太陽劇団により舞台化され、ハンガリーのサボー監督による映画でも知られる。時代に翻弄される天才俳優の姿を通し、「劇場とは、芸術とは何か?」を問いかける社会派作品に、気鋭の劇作家トム・ラノワはさらに自由かつ大胆な翻案を試み、劇中劇として古今の有名戯曲の名場面を織り交ぜ構成した。挑戦を続ける宮城聰がSPACの強靭な俳優陣と共に、問題作を日本初演!

名戯曲・名台詞が次々に!
演劇好きにはたまらない名作のミルフィーユ?

愛した男が「悪魔」となる姿に絶望するグレートヒェンの嘆き(ゲーテ『ファウスト』)、陥落したトロイアに捧げるヘカベの祈りの言葉(エウリピデス『へカベ』)等々、古今の傑作戯曲の名場面が、稽古シーンの中で繰り広げられ、時流のなかで翻弄される登場人物たちの心情が、劇中劇の台詞を通じて浮き彫りになってゆく。ナチスの宣伝大臣を彷彿とさせる『リチャード三世』の独白(シェイクスピア)、その歴史的な演説にトリゴーリンとニーナの会話(チェーホフ『かもめ』)が重ね合わされる妙…。宮城演出の新境地を示す本作は、まさに演劇を愛するすべての人々に捧げられた舞台と言えよう。

あらすじ

時は1932年、ドイツ・ベルリンの国立劇場で『ハムレット』の稽古が行われている。そこへ総選挙でナチスが第一党になったとの報せが入り、動揺する劇団員たち。スター女優のレベッカは身の危険を感じ、国外へ逃亡する。残った演出家のクルトはかつてメフィスト役で大当たりした名優。彼のもとに「新体制で文化大臣になる」という男が現れ、左翼活動家ヴィクターに代わり、新しく劇場の芸術監督になるよう誘う。劇場を、芸術を守るためと信じて、その申し出を受けたクルトだったが、次第に時代の波に飲み込まれていく…。

スタッフ・キャスト

演出: 宮城聰
作: トム・ラノワ(クラウス・マンの小説に基づく)
音楽: 棚川寛子
空間構成: 木津潤平
翻訳: 庭山由佳
翻訳協力: 大西彩香
出演:
 阿部一徳、大高浩一、鈴木陽代、鈴木麻里、
 大道無門優也、本多麻紀、美加理、山本実幸、
 吉植荘一郎、若菜大輔、渡辺敬彦

照明デザイン: 大迫浩二
音響デザイン: 加藤久直
衣裳デザイン: 駒井友美子

舞台監督: 内野彰子
演出補: 中野真希
美術: 深沢襟、佐藤洋輔
照明操作: 松村彩香
音響操作: 山﨑智美
演出部: 廣﨑ナギ子
ワードローブ: 清千草
ヘアメイク: 梶田キョウコ
英語字幕翻訳: サラ・シュターク
英語字幕操作: 大西彩香
制作: 大石多佳子、米山淳一

製作: SPAC-静岡県舞台芸術センター
後援: ベルギー大使館

2021年1月16日

ふじのくに⇄せかい演劇祭2015

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画/前澤妙子
アーティスト(ミクストメディア)
静岡県出身。2014年12月パリより帰国。

さっ、出かけましょ!
空気を読まなくていい世界へ。


2015年4月24日(金) ▶ 5月6日(水・祝)
 



 
 
   
 
 
スケジュール
*下の画像をクリックすると拡大できます。↓
schedule
『盲点たち』追加公演決定!(4/27(月)19時集合、5/1(金)19時集合の2回が追加となりました)
バスの時間が変更されています。21:15森入口発→21:45東静岡駅着に変更いたします。
☆東静岡駅南口/各会場間の無料チャーターバスのご案内はこちら
☆ふじのくに⇄せかい演劇祭2015 チケット販売状況のお知らせはこちら

 
 

「Alternative(オルタナティブ)」と書いて
「空気は読まない」と訳してみる。

 
芸術だから、演劇だから、ダンスだから
静岡だから、東京だから、日本だから――だから何?

最近、空気を読むことばかり考えていませんか?ちょうど半世紀前、日本では、既存の価値観に反旗を翻すアングラ・小劇場運動がブームとなり、世界では、「近代の光が闇に葬ったもの」に目を向けるオルタナティブな表現が次々と生まれました。その精神は、探してみれば今もあちこちに生きています。

とりあえず「空気は読まない」。2015年のふじのくに⇄せかい演劇祭ではそう決めて、「それらしい空気」の中には収まらない、オルタナティブな表現を追求しつづけるアーティストたちに呼びかけてみました。

演劇祭を通して、そんな「ふしぎな人たち」を、じっと見つめてみてください。
色彩にあふれた「もう一つの世界」が、きっと現れてくるはずです。

お問い合わせ: SPACチケットセンター
TEL. 054-202-3399 (10:00-18:00)

主催:SPAC – 静岡県舞台芸術センター

ふじのくに芸術祭共催事業 
後援:静岡県教育委員会、静岡市、静岡市教育委員会

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