高き彼物。過去の適切な家族の風景を通じた未来への演劇人への大ヒント
グランシップ楽日に観覧にて、練度上積み補正あるも、確かな名作。
今作は1978年静岡県川根町。猪原家という家族の猪原正義という元英語教師の再婚にまつわる物語である。
再婚の話題に上がるのは野村市恵という国語教師。そして、藤井秀一という、友人をバイク事故で、自分の責めで失ってしまった負い目と受験に悩む高校生。また、正義の娘、智子の献身と彼女自身の縁談の話。
そして、その智子の縁談が発展して、正義自身の負い目も救済され、物語は統一を見る。
ネタバレになるため、今作に現れる、【ボーイズ・ラブ】については、あえて触れないほうが、今作の威厳にふさわしい、【言い過ぎない】凛とした劇評となろうかと思う。 続きを読む »